二次創作
転生したら好きなゲームの主人公になったんだけど?!
「ママ、話を聞いて…!」
「…」
容赦なく飛んでくる火の玉。トリエルは見たこともないくらい怖い顔をしている。
(これ以上話しても無駄か…どうする?戦うしかないのかな…)
"サプラ~イズ!バタースコッチシナモンパイを焼いたの!"
"新しい家族が増えて嬉しいわ!"
"今日からここがあなたのお家よ"
[中央寄せ]"これはあなたを守るため"[/中央寄せ]
…ここまで誰も傷つけて来なかったんだ。今更戦うなんて、出来ない。それに…強さとは必ずしも力とは限らない。自分は戰わない。逃げもしない。…でも、これ以上話しても無駄。だったら、やるべきことは一つ…!
[大文字]「これが、自分の強さじゃぁぁぁ!!!」[/大文字]
*みのがす
❤️にがす
*にげる
「…?」
わずかにトリエルが顔をしかめる。それでも、自分は攻撃をしようとしなかった。見逃してあげるから、全部許してあげるから…だからもう、終わりにしよう?
「…何をしているの?戦うか逃げるかしなさい!」
「嫌だ!ママを傷つけたくない!!」
それでもトリエルは攻撃の手をゆるめない。少しずつ[漢字]体力[/漢字][ふりがな]HP[/ふりがな]が削られていく。
(くっ…回復アイテムが底を尽きた)
このままじゃ負ける…そう覚悟した、その時。
「…」 フワッ
(…あれ?攻撃が…当たらない…?)
顔を上げると、トリエルはフッと目を反らした。その瞳に映るケツイは、揺れ動いているようだった。
「ママ…もうやめようよ」
半ば祈るように語りかける。それでもトリエルは口を開かない。
「自分はママを傷つけたくないんだ…だって、"家族"だから」
トリエルの目が大きく見開かれる。どうして戦う必要があるのだろうか?自分たちは家族になれたのに…
「フフ…ダメね、私ったら。子ども一人満足させられないなんて」
「そんなことないよ、ママ。ママはとっても優しくて、立派で…」
トリエルは優しく微笑む。そして、なにか覚悟を決めたようだ。
「私の望みも、さみしい気持ちも、心配も…あなたのために今は全部"忘れましょう"」
「!!」
終わった…どっと力が抜ける。なんとか力を証明できた…のかな?
「…この先に遺跡の出口があるわ。底を出たら地底の世界…ここには二度と戻って来れません。それでも行くというのね…?」
「…うん」
その言葉に、トリエルは一瞬悲しげな顔をした。ごめん、ママ…
「そう…わかったわ。さようなら、私の大事な子…」
トリエルの大きな温かい体が、優しく自分を包みこんだ。ぎゅうっと抱きしめられる。必死に泣くのをこらえ、明るく話しかけた。
「大丈夫、信じていればまた会えるよ」
トリエルは驚いた顔をして…いつもの、優しい笑顔を見せてくれた。そしてそのまま…ゆっくりと、その場を立ち去った。静寂が訪れる。
「…行こう」
重たい扉を開ける。長ぁい長ぁい廊下を進むと、一番最初に落ちてきた場所ににたところに出た。そして…あの花がいる。
「ふ〜ん…さぞかし良い気分だろうn」
「…」 スタスタッ
「って、おい?!無視するなよ?!」
はい、アイツはガン無視☆先に行こ〜!あ、この扉が出口かな??
「お〜い、話聞けよ!!」
[大文字]ギィ…[/大文字]
ビュッと飛び込んでくる冷たい風。チラチラと散る白い粉。あたり一面雪景色。そう、ここは…
「ついに来たよ、スノーフル!!!」
続く…
「…」
容赦なく飛んでくる火の玉。トリエルは見たこともないくらい怖い顔をしている。
(これ以上話しても無駄か…どうする?戦うしかないのかな…)
"サプラ~イズ!バタースコッチシナモンパイを焼いたの!"
"新しい家族が増えて嬉しいわ!"
"今日からここがあなたのお家よ"
[中央寄せ]"これはあなたを守るため"[/中央寄せ]
…ここまで誰も傷つけて来なかったんだ。今更戦うなんて、出来ない。それに…強さとは必ずしも力とは限らない。自分は戰わない。逃げもしない。…でも、これ以上話しても無駄。だったら、やるべきことは一つ…!
[大文字]「これが、自分の強さじゃぁぁぁ!!!」[/大文字]
*みのがす
❤️にがす
*にげる
「…?」
わずかにトリエルが顔をしかめる。それでも、自分は攻撃をしようとしなかった。見逃してあげるから、全部許してあげるから…だからもう、終わりにしよう?
「…何をしているの?戦うか逃げるかしなさい!」
「嫌だ!ママを傷つけたくない!!」
それでもトリエルは攻撃の手をゆるめない。少しずつ[漢字]体力[/漢字][ふりがな]HP[/ふりがな]が削られていく。
(くっ…回復アイテムが底を尽きた)
このままじゃ負ける…そう覚悟した、その時。
「…」 フワッ
(…あれ?攻撃が…当たらない…?)
顔を上げると、トリエルはフッと目を反らした。その瞳に映るケツイは、揺れ動いているようだった。
「ママ…もうやめようよ」
半ば祈るように語りかける。それでもトリエルは口を開かない。
「自分はママを傷つけたくないんだ…だって、"家族"だから」
トリエルの目が大きく見開かれる。どうして戦う必要があるのだろうか?自分たちは家族になれたのに…
「フフ…ダメね、私ったら。子ども一人満足させられないなんて」
「そんなことないよ、ママ。ママはとっても優しくて、立派で…」
トリエルは優しく微笑む。そして、なにか覚悟を決めたようだ。
「私の望みも、さみしい気持ちも、心配も…あなたのために今は全部"忘れましょう"」
「!!」
終わった…どっと力が抜ける。なんとか力を証明できた…のかな?
「…この先に遺跡の出口があるわ。底を出たら地底の世界…ここには二度と戻って来れません。それでも行くというのね…?」
「…うん」
その言葉に、トリエルは一瞬悲しげな顔をした。ごめん、ママ…
「そう…わかったわ。さようなら、私の大事な子…」
トリエルの大きな温かい体が、優しく自分を包みこんだ。ぎゅうっと抱きしめられる。必死に泣くのをこらえ、明るく話しかけた。
「大丈夫、信じていればまた会えるよ」
トリエルは驚いた顔をして…いつもの、優しい笑顔を見せてくれた。そしてそのまま…ゆっくりと、その場を立ち去った。静寂が訪れる。
「…行こう」
重たい扉を開ける。長ぁい長ぁい廊下を進むと、一番最初に落ちてきた場所ににたところに出た。そして…あの花がいる。
「ふ〜ん…さぞかし良い気分だろうn」
「…」 スタスタッ
「って、おい?!無視するなよ?!」
はい、アイツはガン無視☆先に行こ〜!あ、この扉が出口かな??
「お〜い、話聞けよ!!」
[大文字]ギィ…[/大文字]
ビュッと飛び込んでくる冷たい風。チラチラと散る白い粉。あたり一面雪景色。そう、ここは…
「ついに来たよ、スノーフル!!!」
続く…
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