「ねぇ、君一人？僕たちと遊ばない？」
「結構ですのでお引き取りください」
「おい、お前たち何やってるんだ」
「げっ、大人だ逃げるぞ！」
私を取り囲んでいた人は、すぐさまいなくなった。
「おい、そこのお嬢ちゃん大丈夫か？一人でいるなんて、危ないじゃないか。どこの中学校だ」
「助けていただいたことは、感謝します。ですが、知らない大人に個人情報を教えるつもりはありません」「はぁー、俺はお前の恩人にもなっていいぐらいなのにな、俺は光ヶ丘高校の先生だ」
「光ヶ丘…。先生だったんですね、失礼しました。私の名前は雪乃美鈴と申します。明後日からそちらに行く交換生です」
そう、私の名前は、雪乃美鈴。高校一年生だ
「お前高校生なのか、交換生ということは、花桜高校か？なぜこんなところに」
「…少し海が見たかったので」
「？。そうか」
交換生。交換生とは、二つの高校による在校生を数人、交換することで成立するイベントなのだ。
「明後日から、よろしくお願いします。」
「ああ」
「先生！何してるんですか？」
「もしかして、ナンパ？」
「ちげぇよ」
六人が私たちの元へ来た。
この人たちも、光ヶ丘高校の生徒だと思う。
「あれ、この子は？」
「はい、解散解散！みんな散れ！」
「え〜」
今さっきの子どうしたんだろう。
私を見て固まってた…。
心なしか赤く見える？
…気のせいか。