地味でおとなしめのモブキャラの私が、大好きなゲームの悪役令嬢に転生して双子のイケメン王子に愛される
入学試験を終えた翌日には、ささやかではあるが入学式がある。
今日はその入学式なのだ。
会場は体育館。…ではないわね。
魔法学園の一部屋かしら。
ここもとんでもなく大きいわね。開設したてとは思えないわ。
これもゲーム…シナリオの力なのね。
エレット「いよいよ、今日から講義か?」
マローナ「えぇ、そうですわね。楽しみですか?」
エレット「当たり前だ。そういえば、お前は魔力量どれくらいだったんだ?」
マローナ「魔力量…あ、そういえば見てませんわね」
エレット「えぇー…。ちなみに俺は500だったぞ!覚えやすいだろ!」
マローナ「500…結構な数字ですわね。さすがですわ」
エレット「あぁ!成長期だからもっと増えるぞ!」
エレットは本当に親しみやすい性格をしているわね。
こういう人がいるとうるさいようにも思えるけど、意外と助かるのよね。
マローナ「そうですわね。共に励みましょう!」
エレット「負けねーからな!」
マローナ「私だって、負ける気はないですわよ」
とは言っても、魔力量がわからないようじゃ競えないわよね。
あとで先生に確認を取ろう。
エレット「お、そろそろ始まるみたいだぞ」
新入生全員の視線が、教壇に向いた。
司会「学園長、挨拶」
そこには学園長らしき人が立っていた。
マローナ(うわ、ビジュ良…)
学園長と言うが、想像以上に若かった。顔も整っている。
学園長「新入生の皆さん、入学おめでとう。学園長を務めているリゼラ・リガー
デです。
皆さんのご入学、心からお祝い致します。ここで魔法の勉学に励み、仲間と競い
合い、高め合ってくれることを祈ります。以上です」
リガーデ家…聞いたことないわね。なるほど、これも新要素かしら。
学園長を務めているということは、相当権力のある家なのだろうけど。
それにしてもこの学園長、若いのにすごいわね。
パッと見て二十代…ってところかな。
司会「新入生代表、挨拶」
学園長が去った後、またもやとんでもないイケメンが壇上へ上がった。
あの人が、新入生代表…成績優秀者であり、試験においての首席ね。
??「おはようございます、新入生代表のレオン・リアゼルです。
魔法学園の名に恥じぬよう、新入生一同精一杯励みたいと思います。
以上です」
入学式に対しての礼とかないのか、この世界では。
そういえば、リアゼル家って三大貴族の一家じゃない。
この世界には、三大貴族というものが初めから存在している。
私がもともといたネオン家の他、リアゼル家、グラン家の3つだ。
やはり整った環境で勉強できる大貴族は格が違うわね。
まぁ、初めから持ち合わせた才能もあるのだろうけれど。
「リアゼル様…なんとお美しい…」
「あの整ったお顔立ち…惚れてしまいますわ〜♡」
「さすが三大貴族様ね!顔も勉学も魔法も超一流♡」
…それは顔においてもかしら。
さすがゲーム、顔は整いまくりね。
エレット「綺麗な奴だったな」
マローナ「えぇ、本当ですわね。…あら、お食事も出るのね」
やけに部屋が広いわけだ。
私たち全員が入っても部屋の三分の一は余っているものね。
部屋の空間が余っていたのは、テーブルを運んでも窮屈にさせないためだったのだ。
配慮も怠らない…か。
エレット「うまっ!マローナ、うまいぞこれ!」
マローナ「どれですか?」
エレット「これ!この…なんかの肉!」
エレットはこういう機会でも相変わらずですわね。
退屈しなくて済みますわ。
マローナ「エレット様、美味しいのはわかりますけど、乱暴に食べ過ぎですよ」
だが、少々人の目が気になるわね。
エレットが悪く思われるのは知り合ったばかりとはいえ見過ごせない。
…まぁ、こんなんじゃ打ち解けすぎにも思えるけれど。
エレット「あ…す、すまん」
エレットはピタッと食べる手を止めた。
マローナ「全く…」
エレットはもう少し周りを見た方がいい。
一人で突っ走ると必ず躓く。
…私みたいに、いじめの対象になるかもしれないし。
エレット「………すま」
マローナ「ほら、口についてましてよ。
一口じゃ食べにくいでしょう、私が切って差し上げますわ」
エレット「…!ありがとな!」
マローナ「お礼には及びませんことよ。
せっかくだから、食べられるだけ食べておきましょ」
エレット「あぁ!あれも食べてみたい!」
マローナ「お付き合い致しますわ」
うん、どれもびっくりするほど美味しいわね。
でも、毎年これじゃ結構な費用がかかるはずだけど…。
エレット「マローナ?どうした?」
マローナ「いいえ。美味しいですわね」
まぁいっか。どうせゲームなんだし。
エレット「そうだな!ずっと食べてたい」
マローナ「それは無理がありますわ…」
エレットと食事を楽しんでいると、会場が急にざわつき始めた。
マローナ「彼はー…」
最終試験にいた表情筋がピクリともしない試験官じゃない。
彼もここに来てた…いや、今来たのね。
明るいところで見ると輝いて見える。
特に顔面偏差値は国宝級かそれ以上ね。体もよく鍛えられているわ。
騎士か何かなのかしら。
マローナ「あら」
ガイアもルークもいるわ。
でもこの状況で話しかけるのは少しおこがましいわね…。
ルーク「あ!マローナじゃん!」
げっ
エレット「マローナ、知り合いか?」
えー…ガイアたちのこと知らないとかあるの?
逆にすごいわねエレット…。
マローナ「えぇ、少し…」
ルーク「何が少しなの?関係大アリじゃん!だって…」
ちょっ…これ以上は大ごとになりかねないわ!
マローナ「そっ、それ以上は口外禁止でしてよ、ルーク様?」
私はサッとルークの口を塞いだ。ふぅ、危ないところだった…。(私の命が)
その前に王子なのに口軽すぎないか。
ガイア「ルークはしゃぎすぎだ。すまないマローナ、迷惑をかけたな」
マローナ「あ、いえ…」
やっぱり現実での会話は二人とも忘れているようね。
??「おや、君たち知り合いだったのかい?」
ガイア「ルシアス閣下。お騒がせして申し訳ございません」
…かっか?それって、軍の高官とかの高位の人…ってことよね…。
嘘でしょ、一国の王子が頭を下げるほどの…!?
ルシアス「謝罪は必要ないよ。そういう場じゃないか」
ルーク「…気をつけます」
ルシアス「いいと言っているのに。もっと気軽に楽しんでくれていいんだよ?」
何だろう…この人、考えが読めない…。
試験でのことといい、何がしたいのか全然わからない。
とりあえず、入学式もそろそろお開きね。
…と思ったのだが、お開き前に思わぬ出会いがあった。
マローナ「ろ、ろ、ローズ様!?」
ローズ「まままマローナ様!?」
めちゃくちゃ久しぶりじゃない!
最後に会ったのなんてローズが体調崩した時以来よ!
マローナ「お身体はもう大丈夫ですの?」
ローズ「えぇ、もうすっかり…」
マローナ「よかった…」
まさか魔法学園にローズが入学しているなんて。
忘れがちだったけど、ローズはヒロインだものね。
ローズ「それにしても、お久しぶりですわね」
マローナ「えぇ♪お会いできてとても嬉しいですわ」
ローズ「こちらこそ!お薬の件は本当にありがとうございました」
マローナ「いえいえ、回復されたようで何よりですわ」
薬の件もあって、ローズとはこれからも良好な関係が築けそうね。
いよいよ講義…。楽しみね…!!
今日はその入学式なのだ。
会場は体育館。…ではないわね。
魔法学園の一部屋かしら。
ここもとんでもなく大きいわね。開設したてとは思えないわ。
これもゲーム…シナリオの力なのね。
エレット「いよいよ、今日から講義か?」
マローナ「えぇ、そうですわね。楽しみですか?」
エレット「当たり前だ。そういえば、お前は魔力量どれくらいだったんだ?」
マローナ「魔力量…あ、そういえば見てませんわね」
エレット「えぇー…。ちなみに俺は500だったぞ!覚えやすいだろ!」
マローナ「500…結構な数字ですわね。さすがですわ」
エレット「あぁ!成長期だからもっと増えるぞ!」
エレットは本当に親しみやすい性格をしているわね。
こういう人がいるとうるさいようにも思えるけど、意外と助かるのよね。
マローナ「そうですわね。共に励みましょう!」
エレット「負けねーからな!」
マローナ「私だって、負ける気はないですわよ」
とは言っても、魔力量がわからないようじゃ競えないわよね。
あとで先生に確認を取ろう。
エレット「お、そろそろ始まるみたいだぞ」
新入生全員の視線が、教壇に向いた。
司会「学園長、挨拶」
そこには学園長らしき人が立っていた。
マローナ(うわ、ビジュ良…)
学園長と言うが、想像以上に若かった。顔も整っている。
学園長「新入生の皆さん、入学おめでとう。学園長を務めているリゼラ・リガー
デです。
皆さんのご入学、心からお祝い致します。ここで魔法の勉学に励み、仲間と競い
合い、高め合ってくれることを祈ります。以上です」
リガーデ家…聞いたことないわね。なるほど、これも新要素かしら。
学園長を務めているということは、相当権力のある家なのだろうけど。
それにしてもこの学園長、若いのにすごいわね。
パッと見て二十代…ってところかな。
司会「新入生代表、挨拶」
学園長が去った後、またもやとんでもないイケメンが壇上へ上がった。
あの人が、新入生代表…成績優秀者であり、試験においての首席ね。
??「おはようございます、新入生代表のレオン・リアゼルです。
魔法学園の名に恥じぬよう、新入生一同精一杯励みたいと思います。
以上です」
入学式に対しての礼とかないのか、この世界では。
そういえば、リアゼル家って三大貴族の一家じゃない。
この世界には、三大貴族というものが初めから存在している。
私がもともといたネオン家の他、リアゼル家、グラン家の3つだ。
やはり整った環境で勉強できる大貴族は格が違うわね。
まぁ、初めから持ち合わせた才能もあるのだろうけれど。
「リアゼル様…なんとお美しい…」
「あの整ったお顔立ち…惚れてしまいますわ〜♡」
「さすが三大貴族様ね!顔も勉学も魔法も超一流♡」
…それは顔においてもかしら。
さすがゲーム、顔は整いまくりね。
エレット「綺麗な奴だったな」
マローナ「えぇ、本当ですわね。…あら、お食事も出るのね」
やけに部屋が広いわけだ。
私たち全員が入っても部屋の三分の一は余っているものね。
部屋の空間が余っていたのは、テーブルを運んでも窮屈にさせないためだったのだ。
配慮も怠らない…か。
エレット「うまっ!マローナ、うまいぞこれ!」
マローナ「どれですか?」
エレット「これ!この…なんかの肉!」
エレットはこういう機会でも相変わらずですわね。
退屈しなくて済みますわ。
マローナ「エレット様、美味しいのはわかりますけど、乱暴に食べ過ぎですよ」
だが、少々人の目が気になるわね。
エレットが悪く思われるのは知り合ったばかりとはいえ見過ごせない。
…まぁ、こんなんじゃ打ち解けすぎにも思えるけれど。
エレット「あ…す、すまん」
エレットはピタッと食べる手を止めた。
マローナ「全く…」
エレットはもう少し周りを見た方がいい。
一人で突っ走ると必ず躓く。
…私みたいに、いじめの対象になるかもしれないし。
エレット「………すま」
マローナ「ほら、口についてましてよ。
一口じゃ食べにくいでしょう、私が切って差し上げますわ」
エレット「…!ありがとな!」
マローナ「お礼には及びませんことよ。
せっかくだから、食べられるだけ食べておきましょ」
エレット「あぁ!あれも食べてみたい!」
マローナ「お付き合い致しますわ」
うん、どれもびっくりするほど美味しいわね。
でも、毎年これじゃ結構な費用がかかるはずだけど…。
エレット「マローナ?どうした?」
マローナ「いいえ。美味しいですわね」
まぁいっか。どうせゲームなんだし。
エレット「そうだな!ずっと食べてたい」
マローナ「それは無理がありますわ…」
エレットと食事を楽しんでいると、会場が急にざわつき始めた。
マローナ「彼はー…」
最終試験にいた表情筋がピクリともしない試験官じゃない。
彼もここに来てた…いや、今来たのね。
明るいところで見ると輝いて見える。
特に顔面偏差値は国宝級かそれ以上ね。体もよく鍛えられているわ。
騎士か何かなのかしら。
マローナ「あら」
ガイアもルークもいるわ。
でもこの状況で話しかけるのは少しおこがましいわね…。
ルーク「あ!マローナじゃん!」
げっ
エレット「マローナ、知り合いか?」
えー…ガイアたちのこと知らないとかあるの?
逆にすごいわねエレット…。
マローナ「えぇ、少し…」
ルーク「何が少しなの?関係大アリじゃん!だって…」
ちょっ…これ以上は大ごとになりかねないわ!
マローナ「そっ、それ以上は口外禁止でしてよ、ルーク様?」
私はサッとルークの口を塞いだ。ふぅ、危ないところだった…。(私の命が)
その前に王子なのに口軽すぎないか。
ガイア「ルークはしゃぎすぎだ。すまないマローナ、迷惑をかけたな」
マローナ「あ、いえ…」
やっぱり現実での会話は二人とも忘れているようね。
??「おや、君たち知り合いだったのかい?」
ガイア「ルシアス閣下。お騒がせして申し訳ございません」
…かっか?それって、軍の高官とかの高位の人…ってことよね…。
嘘でしょ、一国の王子が頭を下げるほどの…!?
ルシアス「謝罪は必要ないよ。そういう場じゃないか」
ルーク「…気をつけます」
ルシアス「いいと言っているのに。もっと気軽に楽しんでくれていいんだよ?」
何だろう…この人、考えが読めない…。
試験でのことといい、何がしたいのか全然わからない。
とりあえず、入学式もそろそろお開きね。
…と思ったのだが、お開き前に思わぬ出会いがあった。
マローナ「ろ、ろ、ローズ様!?」
ローズ「まままマローナ様!?」
めちゃくちゃ久しぶりじゃない!
最後に会ったのなんてローズが体調崩した時以来よ!
マローナ「お身体はもう大丈夫ですの?」
ローズ「えぇ、もうすっかり…」
マローナ「よかった…」
まさか魔法学園にローズが入学しているなんて。
忘れがちだったけど、ローズはヒロインだものね。
ローズ「それにしても、お久しぶりですわね」
マローナ「えぇ♪お会いできてとても嬉しいですわ」
ローズ「こちらこそ!お薬の件は本当にありがとうございました」
マローナ「いえいえ、回復されたようで何よりですわ」
薬の件もあって、ローズとはこれからも良好な関係が築けそうね。
いよいよ講義…。楽しみね…!!