地味でおとなしめのモブキャラの私が、大好きなゲームの悪役令嬢に転生して双子のイケメン王子に愛される
いよいよ入学試験ね。
(後々気づいたが、上級の魔法になると魔法名が英語に変わっていた)
昨日は出来る限り合成魔法を習得した。
元々準備してから試験を受けるのが最適だが、私にそんな時間はない。
そのため他の属性を試している暇はなかったので、少し心配でもある。
マローナ「ここが魔法学園…。王城くらい大きいんじゃない?」
さすが魔法学園っていうだけあるわね。
しかも国王の提案だって言うし、一流の大工が集められたのね。
受付「魔法学園入学試験を受験される方はここで受付してくださーい!」
マローナ「マローナ・ネ…。いえ、マローナですわ」
私はもうネオン家の者と名乗る資格はないからな。
危ない危ない。
受付「マローナ様ですね。第一試験会場はあちらになります」
マローナ「感謝致しますわ」
ワクワクするけど、さすがに緊張するわね。
気を引き締めていかないと…!
第一試験は魔力測定だ。文字通り、魔力と属性を測定するというもの。
魔力がないとそもそも始まらない。
これで私の属性全部がわかるというわけね。
試験官「それでは一人ずつ魔力水晶に触れてください」
次々と触れていく人たち。
魔力水晶が光った者は前に進み、光らなかった者は後退していく。
魔力水晶はその人の持つ属性によって光る色が違うらしい。
私の前の人は…雷属性適正。珍しいわね。
試験官「次…マローナ殿」
マローナ「はい」
魔力水晶に軽く触れる。
すると、魔力水晶は赤、緑、白、黒に光った。
[小文字][明朝体][小文字]チカッ[/小文字][/明朝体][/小文字]
ん…?今一部が灰色に光ったような…。
気のせいか。そんな色の属性あるわけないし。
試験官「なんと…!四属性持ちとは珍しい![小文字][小文字]それにこれほどの魔力とは…[/小文字][/小文字]」
試験官も気にしてなさそうだ。
…それより、光と闇もあったのね。これも対極にある属性…。
全属性適正ではなかったけど、面白いことになりそうね。
…まずいわ。こ、口角が下がらない…。
これじゃニタニタしてる変な人になっちゃう…!
ダメダメ!合格するまで笑えないんだから!
受付「第二試験会場はこちらです!」
第二試験は筆記試験…。魔法についてのことならすでに暗記済みよ。
読み尽くしたんだから。それにしてもこの体、便利ね。
前世の私なんて暗記するのに何日もかかったのに…。
マローナは性格は悪いけど優秀な子だったのね。
試験官「カンニングは即失格とする!見られていないと思うな!それでは始め!」
まずは魔法の属性を全部書け…。簡単ね。
運のいいことに、筆記問題は全て私の知っていることだった。
まぁ当たり前ではあるけれどね。こんなにも簡単だったとは驚いたわ。
試験官「ではこれより、第二試験合格者を発表する!」
いよいよね。第二試験は自信がある。
試験官「〇〇殿!△△殿!エレット殿!」
さっきの闇属性適性の人だ。
試験官「マローナ殿!満点合格だ!」
マローナ「あら」
試験官「素晴らしい!最終試験も頑張りたまえ!」
いや驚くほどに簡単だったのだけれど…そんな大声で言われると恥ずかしいわ。
私は顔をあからめつつ、受付へ向かった。
受付「最終試験会場はあちらです!皆様の心から合格をお祈りしております!」
…第一試験から随分と人が減った…。
1000人以上はいたのに、半分以上減っている。
それだけ狭き門ということか。
マローナ「最後の試験は実技…」
たくさんの試験官に見られる中、魔法を発動しなければならない。
光と闇は試していないから、不安だ。
一人ずつ見られるようだし、今のうちにこそっと試しておくか。
…って…。
マローナ「ゴリッゴリに試してるわ…」
舐められているようにも受け取れるが、こういう場があるのはありがたい。
早速試そう。発動することはできなかった属性も、知識として頭に入れておいてある。
できれば中級まで習得したい。
六ヶ月を数分に縮めるのよ!
光魔法…小回復!
一応回復的な魔法ではあるみたいだが…今は怪我をしていなくて試す意味がない。
これ意外にも初級魔法はある…そっちを試してみよう。
さて、次は闇だな。
危険っぽい感じがしなくもないが…なんとかなるだろう!
闇魔法…魔力吸収!…もダメね。
実践できる相手がいない。
これも違う初級魔法を試す他ないわね。
強そうだったのに…。
試験官「マローナ殿!」
中級魔法までなんとか試すことができた。
マローナ「あ、は、はい!」
まだ不安定だというのに…特に闇属性は危険度が高い。
大丈夫かしら…。
大きな扉が開かれ、足を踏み入れる。
…重い空気。
さすが最終試験の試験官様方ね、相当の手練れのようだわ。
試験官「では、貴殿の魔法を見せてみよ」
相手は実技試験の試験官、油断はしていられない…。
最初から上級魔法で挑む!
火魔法…[漢字]業火[/漢字][ふりがな]ヘルファイア[/ふりがな]!
心の中でそう唱えると、たちまち業火が渦巻く。
試験官たちも「おぉ…」と声を隠せないようだ。
マローナはまだ齢16。この年でこれほどの魔法を扱える者はそういないだろう。
…だが微動だにしない試験官が一人…。
マローナ「………」
笑みを崩さない…。まるでそれだけかと言っているようね…。
いいわ!受けて立とうじゃないの!
風魔法…[漢字]巨大竜巻[/漢字][ふりがな]ウィンドハリケーン[/ふりがな]!
そして次は巨大な竜巻を発生させた。
これも試験官たちには高評価のようだが…。
やはり、あの試験官一人だけ笑みを崩さない…。
ならこれでどう!?
合成魔法…[漢字]火炎竜巻[/漢字][ふりがな]フレイムハリケーン[/ふりがな]!
火と風の合成魔法!これなら…!
マローナ「!?」
これを見ても笑みを崩さない試験官に驚愕していると、その試験官が口を開いた。
??「上級魔法の複数同時発動は可能かな?」
複数…同時発動ですって…!?それも上級魔法の!?
そんなの、試したことも…。…いや、やるしかないわね。
合成魔法…火炎竜巻×10!!
っあ、思い切って合成魔法を…。しかも5ならともかく、10は無茶だわ!
できるわけ…。
[大文字][大文字][大文字]ドゴォォォン!!!![/大文字][/大文字][/大文字]
マローナ「!?…で、でき…」
発動できた!?もしかして、私の力を引き出そうとしてくれていたの…?
??「うん、君は合格だよ。光も闇も見せる必要はない」
この人、私の属性を把握している…?嘘でしょ、魔力測定をしたのはついさっきよ?
もし100人以上の属性を覚えているとすれば…。
…バケモノとしか言えないわね。
マローナ「あ…ありがとうございます…」
そして間もなく、私は試験会場から退出した。
案内係と思われる人に案内されると、そこは寮の一室だった。
そうか、魔法学園は寮制…。
ベッドが二つ…ということは、私にはルームメイトがいるのね。
それにしても…。
マローナ「あの試験官…相当な人物のようだった…」
上級魔法や合成魔法を見ても眉ひとつ動かさなかったのは予想外だ。
一体どれほどの人物なのか…。
??「…い。おい」
マローナ「!?!?」
き、気づかなかった…。少し集中しすぎていたかしら。
気配にも気づけないなんて、私もまだまだね。
マローナ「あ、あなたは確か…エレット様、だったかしら」
まさかこの人も合格していたとは。
エレット「よく知ってんじゃん。そ、俺はエレット。お前のルームメイト。よろしくな」
マローナ「マローナですわ。よろしくお願い致します、エレット様」
男性とルームメイトとは…魔法学園は何を考えてるの。
マローナ「失礼ですが、男性であられますか?」
エレット「あぁ、そうだが…」
純粋な人そうね。エレットなら少し安心できる気がするわ。
エレット「ま、これからよろしくな、マリーナ」
マローナ「…マローナですわ」
エレット「あ“!?すまん!」
明らかに貴族ではない[漢字]嗜[/漢字][ふりがな]たしな[/ふりがな]みだ。このノリなら、息が詰まらなくて助かるわ。
何はともあれ、入学試験合格おめでとう!私!
(後々気づいたが、上級の魔法になると魔法名が英語に変わっていた)
昨日は出来る限り合成魔法を習得した。
元々準備してから試験を受けるのが最適だが、私にそんな時間はない。
そのため他の属性を試している暇はなかったので、少し心配でもある。
マローナ「ここが魔法学園…。王城くらい大きいんじゃない?」
さすが魔法学園っていうだけあるわね。
しかも国王の提案だって言うし、一流の大工が集められたのね。
受付「魔法学園入学試験を受験される方はここで受付してくださーい!」
マローナ「マローナ・ネ…。いえ、マローナですわ」
私はもうネオン家の者と名乗る資格はないからな。
危ない危ない。
受付「マローナ様ですね。第一試験会場はあちらになります」
マローナ「感謝致しますわ」
ワクワクするけど、さすがに緊張するわね。
気を引き締めていかないと…!
第一試験は魔力測定だ。文字通り、魔力と属性を測定するというもの。
魔力がないとそもそも始まらない。
これで私の属性全部がわかるというわけね。
試験官「それでは一人ずつ魔力水晶に触れてください」
次々と触れていく人たち。
魔力水晶が光った者は前に進み、光らなかった者は後退していく。
魔力水晶はその人の持つ属性によって光る色が違うらしい。
私の前の人は…雷属性適正。珍しいわね。
試験官「次…マローナ殿」
マローナ「はい」
魔力水晶に軽く触れる。
すると、魔力水晶は赤、緑、白、黒に光った。
[小文字][明朝体][小文字]チカッ[/小文字][/明朝体][/小文字]
ん…?今一部が灰色に光ったような…。
気のせいか。そんな色の属性あるわけないし。
試験官「なんと…!四属性持ちとは珍しい![小文字][小文字]それにこれほどの魔力とは…[/小文字][/小文字]」
試験官も気にしてなさそうだ。
…それより、光と闇もあったのね。これも対極にある属性…。
全属性適正ではなかったけど、面白いことになりそうね。
…まずいわ。こ、口角が下がらない…。
これじゃニタニタしてる変な人になっちゃう…!
ダメダメ!合格するまで笑えないんだから!
受付「第二試験会場はこちらです!」
第二試験は筆記試験…。魔法についてのことならすでに暗記済みよ。
読み尽くしたんだから。それにしてもこの体、便利ね。
前世の私なんて暗記するのに何日もかかったのに…。
マローナは性格は悪いけど優秀な子だったのね。
試験官「カンニングは即失格とする!見られていないと思うな!それでは始め!」
まずは魔法の属性を全部書け…。簡単ね。
運のいいことに、筆記問題は全て私の知っていることだった。
まぁ当たり前ではあるけれどね。こんなにも簡単だったとは驚いたわ。
試験官「ではこれより、第二試験合格者を発表する!」
いよいよね。第二試験は自信がある。
試験官「〇〇殿!△△殿!エレット殿!」
さっきの闇属性適性の人だ。
試験官「マローナ殿!満点合格だ!」
マローナ「あら」
試験官「素晴らしい!最終試験も頑張りたまえ!」
いや驚くほどに簡単だったのだけれど…そんな大声で言われると恥ずかしいわ。
私は顔をあからめつつ、受付へ向かった。
受付「最終試験会場はあちらです!皆様の心から合格をお祈りしております!」
…第一試験から随分と人が減った…。
1000人以上はいたのに、半分以上減っている。
それだけ狭き門ということか。
マローナ「最後の試験は実技…」
たくさんの試験官に見られる中、魔法を発動しなければならない。
光と闇は試していないから、不安だ。
一人ずつ見られるようだし、今のうちにこそっと試しておくか。
…って…。
マローナ「ゴリッゴリに試してるわ…」
舐められているようにも受け取れるが、こういう場があるのはありがたい。
早速試そう。発動することはできなかった属性も、知識として頭に入れておいてある。
できれば中級まで習得したい。
六ヶ月を数分に縮めるのよ!
光魔法…小回復!
一応回復的な魔法ではあるみたいだが…今は怪我をしていなくて試す意味がない。
これ意外にも初級魔法はある…そっちを試してみよう。
さて、次は闇だな。
危険っぽい感じがしなくもないが…なんとかなるだろう!
闇魔法…魔力吸収!…もダメね。
実践できる相手がいない。
これも違う初級魔法を試す他ないわね。
強そうだったのに…。
試験官「マローナ殿!」
中級魔法までなんとか試すことができた。
マローナ「あ、は、はい!」
まだ不安定だというのに…特に闇属性は危険度が高い。
大丈夫かしら…。
大きな扉が開かれ、足を踏み入れる。
…重い空気。
さすが最終試験の試験官様方ね、相当の手練れのようだわ。
試験官「では、貴殿の魔法を見せてみよ」
相手は実技試験の試験官、油断はしていられない…。
最初から上級魔法で挑む!
火魔法…[漢字]業火[/漢字][ふりがな]ヘルファイア[/ふりがな]!
心の中でそう唱えると、たちまち業火が渦巻く。
試験官たちも「おぉ…」と声を隠せないようだ。
マローナはまだ齢16。この年でこれほどの魔法を扱える者はそういないだろう。
…だが微動だにしない試験官が一人…。
マローナ「………」
笑みを崩さない…。まるでそれだけかと言っているようね…。
いいわ!受けて立とうじゃないの!
風魔法…[漢字]巨大竜巻[/漢字][ふりがな]ウィンドハリケーン[/ふりがな]!
そして次は巨大な竜巻を発生させた。
これも試験官たちには高評価のようだが…。
やはり、あの試験官一人だけ笑みを崩さない…。
ならこれでどう!?
合成魔法…[漢字]火炎竜巻[/漢字][ふりがな]フレイムハリケーン[/ふりがな]!
火と風の合成魔法!これなら…!
マローナ「!?」
これを見ても笑みを崩さない試験官に驚愕していると、その試験官が口を開いた。
??「上級魔法の複数同時発動は可能かな?」
複数…同時発動ですって…!?それも上級魔法の!?
そんなの、試したことも…。…いや、やるしかないわね。
合成魔法…火炎竜巻×10!!
っあ、思い切って合成魔法を…。しかも5ならともかく、10は無茶だわ!
できるわけ…。
[大文字][大文字][大文字]ドゴォォォン!!!![/大文字][/大文字][/大文字]
マローナ「!?…で、でき…」
発動できた!?もしかして、私の力を引き出そうとしてくれていたの…?
??「うん、君は合格だよ。光も闇も見せる必要はない」
この人、私の属性を把握している…?嘘でしょ、魔力測定をしたのはついさっきよ?
もし100人以上の属性を覚えているとすれば…。
…バケモノとしか言えないわね。
マローナ「あ…ありがとうございます…」
そして間もなく、私は試験会場から退出した。
案内係と思われる人に案内されると、そこは寮の一室だった。
そうか、魔法学園は寮制…。
ベッドが二つ…ということは、私にはルームメイトがいるのね。
それにしても…。
マローナ「あの試験官…相当な人物のようだった…」
上級魔法や合成魔法を見ても眉ひとつ動かさなかったのは予想外だ。
一体どれほどの人物なのか…。
??「…い。おい」
マローナ「!?!?」
き、気づかなかった…。少し集中しすぎていたかしら。
気配にも気づけないなんて、私もまだまだね。
マローナ「あ、あなたは確か…エレット様、だったかしら」
まさかこの人も合格していたとは。
エレット「よく知ってんじゃん。そ、俺はエレット。お前のルームメイト。よろしくな」
マローナ「マローナですわ。よろしくお願い致します、エレット様」
男性とルームメイトとは…魔法学園は何を考えてるの。
マローナ「失礼ですが、男性であられますか?」
エレット「あぁ、そうだが…」
純粋な人そうね。エレットなら少し安心できる気がするわ。
エレット「ま、これからよろしくな、マリーナ」
マローナ「…マローナですわ」
エレット「あ“!?すまん!」
明らかに貴族ではない[漢字]嗜[/漢字][ふりがな]たしな[/ふりがな]みだ。このノリなら、息が詰まらなくて助かるわ。
何はともあれ、入学試験合格おめでとう!私!