地味でおとなしめのモブキャラの私が、大好きなゲームの悪役令嬢に転生して双子のイケメン王子に愛される
マローナ「ん……」
ここは……。
…間違いない、現実にはない天井。ゲームの中だ。
ガイア「マローナ!目が覚めたか!」
マローナ「ガイア…様…」
そうか、倒れてからのスタートか。
それじゃあこっちの世界では倒れてから大分早い目覚めね。
不審に思われてないかしら…。
マローナ「ガイア様…」
ガイア「マローナ…!無事でよかった…」
マローナ「心配をおかけして申し訳ございません。あの、ガイア様にお願いが…」
ガイア「お願い?」
マローナ「はい。私に別荘を建てていただきたくて」
ガイア「別荘をか!?ここじゃ満足できなかったか…?」
マローナ「あ、いえ、そういうわけでは。
最近頭痛がひどいので、療養させてもらえないかと。一人が良くて…」
これはただの口実だ。
実際のところ、ある程度の魔法は極めておきたい。
シナリオからの攻撃を防ぐ魔法も。
ガイア「そうか、わかった。一人の時間も大事だからな。
一流の大工に連絡をつけよう。土魔法使いだから一日で建つ」
魔法…。もうあるのか。
ガイア「マローナは魔法学園に入学するのか?」
マローナ「魔法…学園…?」
ガイア「そうだ。最近開設したらしい。私もルークも入学する」
まさか…二人目のヒロインって、魔法学園の生徒…!?
それってありがちな話じゃ…せ、聖女ってこと…?
マローナ「…はい、私も入学するつもりです。
でも、魔力がないと入れませんでしょう?」
ガイア「それはそうだな…」
ガイアとルークはヒーローだから、元々強い魔力があるのよね。
そしてすでに魔力がある自覚あり…。
時間は止まっていたはずだけど、キャラ設定は変わっていたのね。
悪役令嬢としてヒロインを邪魔する私にも、魔力はあるはず。
なら、聖女のヒロインに対抗できるくらい魔力を増やしていないと。
マローナ「入学試験は?」
ガイア「明後日だな」
明後日か。つまり1月1日ということになるわね。
マローナ「とりあえず、別荘の手配をお願い致しますわ」
ガイア「あぁ、了解した」
ガイアの言葉通り、私の別荘はすぐに建築された。
魔法を使えばこんなにも早くできるのか。便利なものだ。
マローナ「…さて」
本当に一人。世話係もいないと来た。
私が望んだことだけど、さすがに寂しいわね。リリーが恋しいわ。(1話参照)
マローナ「魔法書まで置いてくれたのね。
気の利く大工さんじゃない。…いや、ガイア様の手配かしら」
何はともあれ、魔法書がすでにあるのは助かる。
早速読み尽くすぞ!!
マローナ「ふむふむ、一般的な属性は火、水、風、土があるのね。
そして珍しいのが氷、光、闇、雷…。稀に複数の属性持ちや属性が増えることもある」
なるほど…。それなら、聖女の属性として考えられるのは、光…。
それか、全属性適正か、だ。
乙女ゲームの世界観を考えると前者だろうが、作者は自分が面白いと思うものを
追加する…。
後者の可能性も十分ある。
マローナ「魔力は体に循環している…。それを手や足などの一部に込めることで
魔法が発動するのね。一旦やってみましょう」
とはいえ、自分の魔法属性がわかっていない状況で魔法は出せるのだろうか。
まぁいいわ、考えるより試すのよ。
マローナ「ぐっ……」
……できない。思ったより難しいわ。
マローナ「“込める“より“感じる“方が先ね」
それには瞑想が一番いいわよね。
私は目を瞑り、体を静止させた。
マローナ「あ……」
感じる。変な感覚だ。血液とはまた違う…何かが流れている感覚。
これが魔力…。
なにこれ…魔法がある世界って、こんな感じなんだ…。
マローナ「楽しい…!!」
魔法を学ぶことがこんなにも楽しいだなんて…!
マローナ「さて、次は…“込める“。感覚が掴めたから、そう難しくはないはずよ」
大事なのは、力を込める感覚ではないこと…。魔力を集中させるのよ。
魔力を…手のひらに集中!
[明朝体][大文字]ボッ[/大文字][/明朝体]
マローナ「できた…!」
これは“火“か。悪役令嬢なら闇かと思ったが…。
マローナ「火属性の初級魔法は、[漢字]灯火[/漢字][ふりがな]ともしび[/ふりがな]。試してみよう」
火魔法…“灯火“!
[明朝体][大文字]ボボボッ[/大文字][/明朝体]
マローナ「おぉ…美しい魔法ね。それよりもこんなに複数出るなんて…。
そういう魔法なのかしら?初級魔法でこれなら、特級魔法はすごいでしょうね」
それに詠唱がないのは大きいわね。詠唱も覚えるとなると大変だったわ。
マローナ「さぁ、火魔法を極めるわよ!」
それからというもの、私は一人で六ヶ月間の間、火魔法を極め続けた。
マローナ「とりあえず上級魔法まで習得できたけど…問題は特級よね」
いくら頑張っても特級魔法が使えない…。
今の私にはこれが限界。独学じゃなく魔法学園できちんと学ぶ必要がありそうね。
だが独学でここまでできたなら上出来と言っていいだろう。
火魔法をここまで極めたなら普通は満足だが…まだ足りない。
火魔法だけじゃなく他の属性も試してみよう。
マローナ「とりあえず水魔法ね」
火と対極にある属性だが、複数の属性が扱えれば合成魔法も可能なはず。
マローナ「水魔法の初級魔法は[漢字]放水[/漢字][ふりがな]ほうすい[/ふりがな]ね」
水魔法…“放水“!
マローナ「………」
出ないんかい。私のワクワクを返せ。
マローナ「次は風ね。初級魔法は…」
風魔法…[漢字]風斬[/漢字][ふりがな]ふうざん[/ふりがな]!
[明朝体]シャキンッ[/明朝体]
マローナ「………」
いや出るんかい。
となると火・風の合成魔法が使える。
マローナ「よし!極めるぞ〜!」
ーさらに六ヶ月後ー
マローナ「上級魔法まで習得完了。やっぱり特級魔法はまだ無理ね」
別荘にこもってからもう1年も経つわ…。ガイアたちは入学したかしら。
ヒロインも入学したとなると、これ以上差をつけられるのはまずい…。
入学試験に行ってみよう。
12月も今日で終わる。試験ももうそろそろ行われる頃だろう。
もうそろそろどころか、1月1日は明日だ。
マローナ「ふふふ…」
楽しみで仕方がないわ。
ここは……。
…間違いない、現実にはない天井。ゲームの中だ。
ガイア「マローナ!目が覚めたか!」
マローナ「ガイア…様…」
そうか、倒れてからのスタートか。
それじゃあこっちの世界では倒れてから大分早い目覚めね。
不審に思われてないかしら…。
マローナ「ガイア様…」
ガイア「マローナ…!無事でよかった…」
マローナ「心配をおかけして申し訳ございません。あの、ガイア様にお願いが…」
ガイア「お願い?」
マローナ「はい。私に別荘を建てていただきたくて」
ガイア「別荘をか!?ここじゃ満足できなかったか…?」
マローナ「あ、いえ、そういうわけでは。
最近頭痛がひどいので、療養させてもらえないかと。一人が良くて…」
これはただの口実だ。
実際のところ、ある程度の魔法は極めておきたい。
シナリオからの攻撃を防ぐ魔法も。
ガイア「そうか、わかった。一人の時間も大事だからな。
一流の大工に連絡をつけよう。土魔法使いだから一日で建つ」
魔法…。もうあるのか。
ガイア「マローナは魔法学園に入学するのか?」
マローナ「魔法…学園…?」
ガイア「そうだ。最近開設したらしい。私もルークも入学する」
まさか…二人目のヒロインって、魔法学園の生徒…!?
それってありがちな話じゃ…せ、聖女ってこと…?
マローナ「…はい、私も入学するつもりです。
でも、魔力がないと入れませんでしょう?」
ガイア「それはそうだな…」
ガイアとルークはヒーローだから、元々強い魔力があるのよね。
そしてすでに魔力がある自覚あり…。
時間は止まっていたはずだけど、キャラ設定は変わっていたのね。
悪役令嬢としてヒロインを邪魔する私にも、魔力はあるはず。
なら、聖女のヒロインに対抗できるくらい魔力を増やしていないと。
マローナ「入学試験は?」
ガイア「明後日だな」
明後日か。つまり1月1日ということになるわね。
マローナ「とりあえず、別荘の手配をお願い致しますわ」
ガイア「あぁ、了解した」
ガイアの言葉通り、私の別荘はすぐに建築された。
魔法を使えばこんなにも早くできるのか。便利なものだ。
マローナ「…さて」
本当に一人。世話係もいないと来た。
私が望んだことだけど、さすがに寂しいわね。リリーが恋しいわ。(1話参照)
マローナ「魔法書まで置いてくれたのね。
気の利く大工さんじゃない。…いや、ガイア様の手配かしら」
何はともあれ、魔法書がすでにあるのは助かる。
早速読み尽くすぞ!!
マローナ「ふむふむ、一般的な属性は火、水、風、土があるのね。
そして珍しいのが氷、光、闇、雷…。稀に複数の属性持ちや属性が増えることもある」
なるほど…。それなら、聖女の属性として考えられるのは、光…。
それか、全属性適正か、だ。
乙女ゲームの世界観を考えると前者だろうが、作者は自分が面白いと思うものを
追加する…。
後者の可能性も十分ある。
マローナ「魔力は体に循環している…。それを手や足などの一部に込めることで
魔法が発動するのね。一旦やってみましょう」
とはいえ、自分の魔法属性がわかっていない状況で魔法は出せるのだろうか。
まぁいいわ、考えるより試すのよ。
マローナ「ぐっ……」
……できない。思ったより難しいわ。
マローナ「“込める“より“感じる“方が先ね」
それには瞑想が一番いいわよね。
私は目を瞑り、体を静止させた。
マローナ「あ……」
感じる。変な感覚だ。血液とはまた違う…何かが流れている感覚。
これが魔力…。
なにこれ…魔法がある世界って、こんな感じなんだ…。
マローナ「楽しい…!!」
魔法を学ぶことがこんなにも楽しいだなんて…!
マローナ「さて、次は…“込める“。感覚が掴めたから、そう難しくはないはずよ」
大事なのは、力を込める感覚ではないこと…。魔力を集中させるのよ。
魔力を…手のひらに集中!
[明朝体][大文字]ボッ[/大文字][/明朝体]
マローナ「できた…!」
これは“火“か。悪役令嬢なら闇かと思ったが…。
マローナ「火属性の初級魔法は、[漢字]灯火[/漢字][ふりがな]ともしび[/ふりがな]。試してみよう」
火魔法…“灯火“!
[明朝体][大文字]ボボボッ[/大文字][/明朝体]
マローナ「おぉ…美しい魔法ね。それよりもこんなに複数出るなんて…。
そういう魔法なのかしら?初級魔法でこれなら、特級魔法はすごいでしょうね」
それに詠唱がないのは大きいわね。詠唱も覚えるとなると大変だったわ。
マローナ「さぁ、火魔法を極めるわよ!」
それからというもの、私は一人で六ヶ月間の間、火魔法を極め続けた。
マローナ「とりあえず上級魔法まで習得できたけど…問題は特級よね」
いくら頑張っても特級魔法が使えない…。
今の私にはこれが限界。独学じゃなく魔法学園できちんと学ぶ必要がありそうね。
だが独学でここまでできたなら上出来と言っていいだろう。
火魔法をここまで極めたなら普通は満足だが…まだ足りない。
火魔法だけじゃなく他の属性も試してみよう。
マローナ「とりあえず水魔法ね」
火と対極にある属性だが、複数の属性が扱えれば合成魔法も可能なはず。
マローナ「水魔法の初級魔法は[漢字]放水[/漢字][ふりがな]ほうすい[/ふりがな]ね」
水魔法…“放水“!
マローナ「………」
出ないんかい。私のワクワクを返せ。
マローナ「次は風ね。初級魔法は…」
風魔法…[漢字]風斬[/漢字][ふりがな]ふうざん[/ふりがな]!
[明朝体]シャキンッ[/明朝体]
マローナ「………」
いや出るんかい。
となると火・風の合成魔法が使える。
マローナ「よし!極めるぞ〜!」
ーさらに六ヶ月後ー
マローナ「上級魔法まで習得完了。やっぱり特級魔法はまだ無理ね」
別荘にこもってからもう1年も経つわ…。ガイアたちは入学したかしら。
ヒロインも入学したとなると、これ以上差をつけられるのはまずい…。
入学試験に行ってみよう。
12月も今日で終わる。試験ももうそろそろ行われる頃だろう。
もうそろそろどころか、1月1日は明日だ。
マローナ「ふふふ…」
楽しみで仕方がないわ。