地味でおとなしめのモブキャラの私が、大好きなゲームの悪役令嬢に転生して双子のイケメン王子に愛される
「ボク達、君んちの隣に引っ越してきたんだっ!!」
ー…あの大事件があったその日の夜。
威阿・留久とラインを交換し、私は帰宅した。
そして就寝したのち、私は夢を見た。
朱莉「………?」
目の前には、森に囲まれた大きな邸。
ここは………ガイアとルークの……。
でも私の体はマローナではない。[漢字]私[/漢字][ふりがな]あかり[/ふりがな]だ。
すると……。
オ"ア"ァぁ"ァあ
醜く低い声が私の真横十メートル先で聞こえた。
雑音が混じった変な声だが、聞き覚えはある。ルークだ。
右にさっと首を回す。
朱莉「ルー…ッ!?」
そこにいたのは、私が「ルーク」だと認識できるほど、綺麗なものではなかった。
腐った皮膚…爛れた目…整った顔立ちはもうなく、ただただ醜いだけの、白髪の男。
ルーク?「おあ"あぁ"あ"……」
ルークらしきモノが雄叫びを上げた途端、私は吐き気を[漢字]催[/漢字]もよお[ふりがな][/ふりがな]した。
朱莉「うぅっ……」
手で口を抑え、何とかリバースするのを堪える。
「う"おぉ"ぉぉ"」
再び…また醜い声が後ろから聞こえる。でも、さっきとは何か違う。
後ろを振り返ると、そこにいたのはガイアだった。
いや、「ガイア」ではない何か……こいつもまた、ゾンビだ。
こいつからは、生ゴミよりもひどい悪臭が漂う。
もはや毒だ。
私は我慢の頂点に至り、ついにリバース。
夢なのに、ちゃんと感覚があって気持ちが悪い。
リバースしている間に、二人に囲まれてしまった。
朱莉「っ……あ"ぁ"ッッッ!!」
逃げようとしたが、左右から噛まれた。どんどん痛みが増していく。
朱莉「いだッいッやめてッッ!!!」
次々と噛み跡のつく体。
そこへ鳴り響く足跡に、私は気付いた。
そんな……もう一体!?
後ろから現れたのは、ゾンビ化したガイマ。
オークションで出会った、ガイアを探しているという人物。
ガッ!!私はガイマにまでも噛みつかれてしまった。
もう……やめなさいよッッッ!!
そんな私の痛みとは裏腹に、ゾンビ達は噛み付くのをやめない。
朱莉「ハァハァ……ッだァかァらァ!!!痛いんだってばァ!!!」
そう叫んだ瞬間、私は夢の世界から抜け出せた。つまり…………起きた。
朱莉「ハァ、ハァ、……最悪の夢だった……」
無理すぎる………。精神的に崩壊するて。
母「朱莉……?だ、大丈夫なの……?」
私の叫び声を聞いたのか、心配そうに駆けつけてきた母。
朱莉「おかあさん……おかあさぁん……っ!
私ッ、私ぃッ……本当は未来から来たの………」
あぁあぁ!!言っちゃったじゃん!!!
気が崩壊しかけていた私は、つい真実を話してしまった。
母「どうしたのよ、変なこと言って。きっと悪い夢でも見たのね。
大丈夫、私がいるからね。心配しないで、おやすみなさい」
信じてくれないとわかっているのに、なぜか口が動いてしまう。
朱莉「違うの…!ほんとなの!私はお母さんが死んだ後の、未来の朱莉……」
母「………あぁ…そうなのね……。信じられなくてごめんなさいね。
薄々感じてはいたの。何かが違う朱莉だって。そう……なら、私は死ぬのね」
母は私の必死さを真に受け、信じてくれた。やはり、母は私の救いだ。
……なのに。
朱莉「グスッうん。未来ではそうなってた。でも、私はその未来を変えることができるのかもしれない。お母さんを必ず救ってみせるから!」
母「…………いいえ。そんなこと、やらなくていいわ」
母は首を横に振った。誰だって死は怖いはず。なのに、母はその決断をした。
朱莉「え…?なんで!?死ぬんだよ!?いなくなっちゃうんだよ!?私をひとりにしないでよ……!!」
母「確かに、あなたはひとりになるかもしれないわ。でも、それも必要なのよ。辛いことを乗り越えることで、得られるものもある。
私は、そう母に教えられてきました。そして、母の死を乗り越えた。
正直、死にたいって思った時もあったわ。それくらい、みじかな人の死というのは辛いことなの。
でも、母は私をとても大事にしてくれていた。
その優しさに恥じぬよう、生きると決めたのよ。あなたもそうしなさい。
私の気持ちに応えられるように、生きなさい。いいわね?朱莉」
朱莉「……お母さんらしいね。あはは、そっかぁ……。うん。そうだね。
でも、お母さんが死んだあの時、私はいなかった。だから、ちゃんと見届けるよ。お母さんのその時を。それだけは、譲れないからね」
母「ありがとう。あなたをこんなに立派に育てることができて、私は幸せでしたよ。今言うのもなんだけどね。そうだわ、私が死ぬのはいつなのかしら」
朱莉「………あさって」
そうじゃん!!明後日!!!心の準備できてないんですけど…!?
母「そう……。じゃあ明日は絶対やりたかったことしよ!一緒に!」
死を目の前にして尚明るい母は、私にとって太陽の光だった。
でも、太陽がなくなっても、きっと大丈夫。私が自力で、新しい光を探す。
それが、母に恥じない私にとっての生き方だから。
朱莉「んじゃあ……思いっきし楽しみますか!!!」
母「そうね!全力で楽しみましょ!」
母が亡くなるまで、あと二日………。
ー…あの大事件があったその日の夜。
威阿・留久とラインを交換し、私は帰宅した。
そして就寝したのち、私は夢を見た。
朱莉「………?」
目の前には、森に囲まれた大きな邸。
ここは………ガイアとルークの……。
でも私の体はマローナではない。[漢字]私[/漢字][ふりがな]あかり[/ふりがな]だ。
すると……。
オ"ア"ァぁ"ァあ
醜く低い声が私の真横十メートル先で聞こえた。
雑音が混じった変な声だが、聞き覚えはある。ルークだ。
右にさっと首を回す。
朱莉「ルー…ッ!?」
そこにいたのは、私が「ルーク」だと認識できるほど、綺麗なものではなかった。
腐った皮膚…爛れた目…整った顔立ちはもうなく、ただただ醜いだけの、白髪の男。
ルーク?「おあ"あぁ"あ"……」
ルークらしきモノが雄叫びを上げた途端、私は吐き気を[漢字]催[/漢字]もよお[ふりがな][/ふりがな]した。
朱莉「うぅっ……」
手で口を抑え、何とかリバースするのを堪える。
「う"おぉ"ぉぉ"」
再び…また醜い声が後ろから聞こえる。でも、さっきとは何か違う。
後ろを振り返ると、そこにいたのはガイアだった。
いや、「ガイア」ではない何か……こいつもまた、ゾンビだ。
こいつからは、生ゴミよりもひどい悪臭が漂う。
もはや毒だ。
私は我慢の頂点に至り、ついにリバース。
夢なのに、ちゃんと感覚があって気持ちが悪い。
リバースしている間に、二人に囲まれてしまった。
朱莉「っ……あ"ぁ"ッッッ!!」
逃げようとしたが、左右から噛まれた。どんどん痛みが増していく。
朱莉「いだッいッやめてッッ!!!」
次々と噛み跡のつく体。
そこへ鳴り響く足跡に、私は気付いた。
そんな……もう一体!?
後ろから現れたのは、ゾンビ化したガイマ。
オークションで出会った、ガイアを探しているという人物。
ガッ!!私はガイマにまでも噛みつかれてしまった。
もう……やめなさいよッッッ!!
そんな私の痛みとは裏腹に、ゾンビ達は噛み付くのをやめない。
朱莉「ハァハァ……ッだァかァらァ!!!痛いんだってばァ!!!」
そう叫んだ瞬間、私は夢の世界から抜け出せた。つまり…………起きた。
朱莉「ハァ、ハァ、……最悪の夢だった……」
無理すぎる………。精神的に崩壊するて。
母「朱莉……?だ、大丈夫なの……?」
私の叫び声を聞いたのか、心配そうに駆けつけてきた母。
朱莉「おかあさん……おかあさぁん……っ!
私ッ、私ぃッ……本当は未来から来たの………」
あぁあぁ!!言っちゃったじゃん!!!
気が崩壊しかけていた私は、つい真実を話してしまった。
母「どうしたのよ、変なこと言って。きっと悪い夢でも見たのね。
大丈夫、私がいるからね。心配しないで、おやすみなさい」
信じてくれないとわかっているのに、なぜか口が動いてしまう。
朱莉「違うの…!ほんとなの!私はお母さんが死んだ後の、未来の朱莉……」
母「………あぁ…そうなのね……。信じられなくてごめんなさいね。
薄々感じてはいたの。何かが違う朱莉だって。そう……なら、私は死ぬのね」
母は私の必死さを真に受け、信じてくれた。やはり、母は私の救いだ。
……なのに。
朱莉「グスッうん。未来ではそうなってた。でも、私はその未来を変えることができるのかもしれない。お母さんを必ず救ってみせるから!」
母「…………いいえ。そんなこと、やらなくていいわ」
母は首を横に振った。誰だって死は怖いはず。なのに、母はその決断をした。
朱莉「え…?なんで!?死ぬんだよ!?いなくなっちゃうんだよ!?私をひとりにしないでよ……!!」
母「確かに、あなたはひとりになるかもしれないわ。でも、それも必要なのよ。辛いことを乗り越えることで、得られるものもある。
私は、そう母に教えられてきました。そして、母の死を乗り越えた。
正直、死にたいって思った時もあったわ。それくらい、みじかな人の死というのは辛いことなの。
でも、母は私をとても大事にしてくれていた。
その優しさに恥じぬよう、生きると決めたのよ。あなたもそうしなさい。
私の気持ちに応えられるように、生きなさい。いいわね?朱莉」
朱莉「……お母さんらしいね。あはは、そっかぁ……。うん。そうだね。
でも、お母さんが死んだあの時、私はいなかった。だから、ちゃんと見届けるよ。お母さんのその時を。それだけは、譲れないからね」
母「ありがとう。あなたをこんなに立派に育てることができて、私は幸せでしたよ。今言うのもなんだけどね。そうだわ、私が死ぬのはいつなのかしら」
朱莉「………あさって」
そうじゃん!!明後日!!!心の準備できてないんですけど…!?
母「そう……。じゃあ明日は絶対やりたかったことしよ!一緒に!」
死を目の前にして尚明るい母は、私にとって太陽の光だった。
でも、太陽がなくなっても、きっと大丈夫。私が自力で、新しい光を探す。
それが、母に恥じない私にとっての生き方だから。
朱莉「んじゃあ……思いっきし楽しみますか!!!」
母「そうね!全力で楽しみましょ!」
母が亡くなるまで、あと二日………。