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地味でおとなしめのモブキャラの私が、大好きなゲームの悪役令嬢に転生して双子のイケメン王子に愛される

#19

私は変わった

私は返事をしてリビングへ降りて行く。

どうやらここは二階らしい。

リビングに着くと、なんとも懐かしい顔が映った。

母だ。

ゲームの中に入ってから随分と時が経ったはず。

何年ぶりだろうというくらい、懐かしい。

朱莉「[小文字]お母さん…[/小文字]」

私が一人で泣いていた時、ずっと味方してくれた人。

唯一の、私の心残りだった人。

もう会えないと思っていた。

だけどっ……

朱莉「お母さん!!お母さぁぁん!!!うあ"あぁ"ぁぁっ!」

私はきょとんとしている母に抱きついて泣いてしまった。

母「どうしたの?怪我でもした?大丈夫??
どこ?どこを怪我したの!?」

優しい声。何年ぶりに聞いただろう。

そう考えるたびに、涙が溢れてくる。

朱莉「お母さん!!交通事故で、あなたは…、あなたはっ!」

母「…きっと夢でも見たのね。ほら、朝ごはん冷めちゃうわよ。
早く食べて学校行きなさい?」

朱莉「うん…グスッ ごめん"」

パクパクもぐもぐ

私は涙を流しながら、母の作った朝ごはんを食べた。

全く、料理が上手くないのは変わってないな。

朱莉「行ってきます」

私はイヤイヤ学校へ行く。

今日はいい天気だな〜。

こういう時こそ、悪いことが起きる。

てくてく

朱莉が歩いていると、後ろから女子生徒が。

[大文字]ドンッ![/大文字]

女子生徒「あ、ごっめーん!気づかなかった〜⭐︎」

私をいつもいじめてくる奴の一部だな。

私は地味子だったのでいじめは当然のことだったのだ。

いつもなら無視をしているはずだけど……。

※ちょっといけない言葉が入りまーす

朱莉「おい。そこのクソ野郎」

私は無理やり女子生徒の服を引っ張った。

女子生徒「きゃっ、何よ!?」

女子生徒は驚いた表情で私を見つめる。

朱莉「お前わざとぶつかったでしょ?謝れ」

女子生徒「なっ、何よ!地味子にぶつかって何が悪いのよ!!
可愛い私は何をしてもいいのよっ!!」

朱莉「はぁ?どこが可愛いいの?
お前は心が醜いでしょう。
どれだけ可愛くても、どれだけ頭が良くても、心が醜かったら何にもならない」

「わかりましたかー?クソ野郎ちゃん?」

女子生徒「くっ…、覚えときなさいよ!」

朱莉「悪霊成敗!!!」

ふふ、性の悪い人を成敗するのは気持ちがいいですわ!!

あっと、つい癖で…。

つい、か……。あそこに戻りたいな。

結構、面白かった。あそこは、楽しかった。

ここより、ずっとずっと。

お母さんに会えたのは嬉しいけど、やっぱり……。

朱莉「いやいや、何考えてんの……」

私は早足で学校へ向かった。

〜学校〜

[大文字]ガララッ[/大文字]

いつもより大きく扉の音が鳴ってしまった。

最悪。でも今の私には関係ない!!私は変わった。

[明朝体]これで交通事故に遭う運命は回避したかな?[/明朝体]

作者メッセージ

これからは普通の学校生活……?

2025/07/05 15:22

夢楽 ID:≫ 6ybA8nH1Vyj8g
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