文字サイズ変更

眠り姫殺人事件

#6


人間の死体は新鮮だ。
魂が昇った直後の体を、そのまま写真のように残してくれる。
神秘的に表現すると、何故かよく聞こえるが、現実は違う。
死体と認識した瞬間、恐ろしい腐敗臭が鼻を襲う。
そして、抑えきれない土砂物を口から放出する。


津田「うっ・・おえっ!」
古川「え・・・・嘘・・だろ・・・?」
上野「・・・・・!」
僕たちの目の前には、遅れて来ると言っていた、映画の中では[本当の]山田亜子役の、
府柴風香(ふしばふうか)が死んでいた。
上野「何で、死体が・・・・おい!来てくれ!!」
上野がすかさずみんなを呼び集める。
津田「け・・・警察・・連絡・・・・!?」
津田は驚いた。
スマホの画面の電源がつかない。
古川「おい!何してんだ!」
津田「電源がつかないんだよぉ!」
上野「何だと!?」
試しに電源ボタンを押したり、長押ししたりした。
しかし、スマホは何も答えてくれない。
上野「そんな・・・」
清水「どうしましたの!?」
全員が来てくれた。
清水「どうしましt・・・・!?」
美濃部「ひぃ!」
田所「そんな・・・!?」
全員がうろたえた。
それはそうだろう。本当の死体があるのだから。
上野「皆さん、一度落ち着いて下さい。僕も焦ってはおりますが、一旦、外に出ましょう!」
上野の声に続いて、全員が走り出した。
しかし・・・・・
美奈川「うそ!エレベーターが何も反応しない!」
影山「階段の扉も封鎖されています!出れません!!」
古川「そんな・・・まずいぞ・・・!」
ここにいる、総勢10名は、このビルに閉じ込められた。



美濃部「・・・ていうかさぁ、ずっと気になってんだけど・・」
上野「はい?」
美濃部「府柴さんは、どうやって死んだの?」
全員が思った。外傷は特に見られなかった。
古川「確かに・・・。一度、見に行きます。上野も来い。」
上野「分かってる。〔探偵〕の役目は全うするよ。」
上野康介は、映画の中だけではなく、普段の仕事も、探偵なのだ。
上野「確かに、外傷はない・・・。」
津田「僕が見ても、外傷はないし、細かな傷も見えませんね。」
津田日向も、普段の仕事は警察だ。
上野「どうやって殺されたんだろう・・・。」
古川「毒殺じゃないのか?」
津田「毒殺・・可能性はあるな!」
上野「でも、仮に毒殺だったとして、どうやって調べるんですか?」
津田「検査キッドを映画で使う予定だったので、それを使います。」
古川「なるほど、それならいけそうだな。」
バッグから検査キッドを出し、口の中を調べる。
上野「何か分かったか・・・?」
津田「やっぱり毒殺だ。口の中に、微量だがタリウムがある・・・!」
古川「タリウムだと!?」
タリウム・・・成人でも、1gが致死量になる、[劇物]だ。
上野「どうやって口の中に・・・・」
津田「多分、これじゃないのか・・?」
津田が指を指した先には、水筒があった。



※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

どうも戸部夏実です!
少し遅れました。
すいません!
今後とも宜しくお願いします!

2024/08/02 11:48

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
続きを執筆
小説を編集
/ 11

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL