[明朝体]平凡少女シリーズ[/明朝体]では定番っ！
「今日は何の日でしょ〜！」
『うわ、遂にこっちまでやりに来たか。[小文字]素安羅ちゃんやるなよ？[/小文字]』
説明すると、今日は何の日？ってのと合わせて、その日にあった物語を書いて行こうって言う訳。
「女神様っ！今日は」
『親に会いに行こうの日、でしょ？』
言われた〜。まぁ、だから。
「お父さんに会いに行こうと思いますっ！」
『魔王退治に行くぞっ！て言いに行くのも兼ねてね』
「じゃ、歩いて」
『[漢字]空間転移[/漢字][ふりがな]スペーシャル・トランジション[/ふりがな]！』
[大文字]「え？ちょ、何が起こって───」[/大文字]
いきなりふわりと体が持ち上がり、飛んで行く感覚があった後───[水平線]『着いたよ？』
「え？」
家の目の前に着いた。
「ど、どゆこと？」
『いや、歩いてくの面倒いじゃん？だから魔法でワープさせといた』
「す、凄っ！さすが女神様！」
『さすが私っ！』
[斜体][明朝体]ピーンポーン……ガチャ[/明朝体][/斜体]
「[大文字]……ってエマ！？[/大文字]」
「帰省しました〜！」
『マイロだ〜！生マイロだ〜！久しぶりに見た〜！うっ、涙が……！』
女神様がめちゃくちゃ喜んでいる。どんだけ会いたかったんだろうね。
「……この声は……？」
「あれ、気付くの？[小文字]女神様、言っちゃって良い？[/小文字]」
『あれ〜通常は聞こえないはずなのに〜。ま、マイロにだったら言っていいよ』
何で聞こえたんだろって思うけど、まぁ女神様の事を言うか。許可されたし。
「この人は女神様っ！『[漢字]能力[/漢字][ふりがな]スキル[/ふりがな]・[漢字]案内人[/漢字][ふりがな]ガイド[/ふりがな]』の力で出てきた！」
「……女神？でもなぁ、声はあいつ───母なんだよな」
『そりゃそうだよっ！私はエマちゃんの母親だものっ！』
あ、そっか父は知らないんだった。
「女神様はお母さんのふりをしてくれてるんだって！私が心配だったから……」
「……本物だと思うけど」
『本物だよっ！私はマイロの妻っ！婚姻届だってあるしっ！』
必死の弁解。でも、本物なのかなぁ……
「ま、まぁ置いといてっ。私、[大文字][太字][大文字][大文字]魔王退治に行きます！[/大文字][/大文字][/太字][/大文字]」
[大文字]「はぁ！？ってそれ[太字]エクスカリバー[/太字]！？」[/大文字]
『本物だって私が証明する』
あ、女神様の証明付き。凄いね。
「本物……やべぇな。てか魔王は俺の方でどうにかする予定だったんだけど……留守番って選択肢は？」
「ん〜ない。女神様に行けって」
女神様に逆らうだなんて、出来ないじゃない。
「お前ってやつはいつも無鉄砲に……」
『い〜じゃん！それにエマちゃん勇者説も出てきたし、マイロ疲れてんじゃん！休も休も〜』
「はぁ！？ちょっ、エマ本気か！？」
「うん。食事にまともにありつけないし」
[明朝体]『食事大事→食事を手に入れたい→魔王を倒そう』[/明朝体]みたいな思考なんだよね、今は。
[小文字]「……死なない範囲で」[/小文字]
「え？」
[大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]「死なない範囲で倒せよっ！」[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
「[小文字][小文字][小文字]……うん。[/小文字][/小文字][/小文字]ぜぇ〜たいに！[大文字]魔王を倒して！[/大文字][大文字][大文字]この世界を！[/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字]この世界の食事を！[/大文字][/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]取り戻してやる───！[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]息の根っ、命の灯火！全て消し去ってやる───！[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]」
私が何に対して、なぜこんなに激怒しているのか。憎悪に満ちた顔をしているのか。全てはわからないけど。
でも───
[大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]「平凡の下を行く私！[太字]エマ・スカルファロット[/太字]は！[明朝体]”チート” [/明朝体]でも何でもないけど！世界を救います───！」[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
決意を胸にし、エクスカリバーを空に掲げ───
「頑張れよ……女神、俺の妻かは知らないけど、エマを見守ってやれ」
『いえっさー！』
「それじゃ、[太字]世界救ってきますっ！[/太字]」
世界を救いに、向かっていった───