Prologue&短編集!!【現在は短編集のみ】
[明朝体]
[水平線]
❥ 雪月華 ●●
↺ トガヒミコの幼なじみ
↺ 雄英生
[水平線]
[太字]「 アンタさえ、いなければ 」[/太字]
#百合#ヒロアカ#トガヒミコ#麗日お茶子
トガ「私の血、全部あげる」
そう言いながら、麗日さんに輸血する彼女は
──ずっっと探していた、私の大切な幼なじみだった。
トガ「ごめん。ごめんねぇ、●●ちゃん」
あの日は、ヒミコちゃんの卒業式だった。
トガ「バイバイ ッ [小文字](泣)[/小文字]」
私に背を向けて、泣きながら走り去ろうとするその姿は
──泣きたくなるほど痛々しく、世界から逃げているように思えた。
『ヒ、ミコちゃん...?』
そして、それは当時中学2年生だった私にとって、
とても受け入れがたい現実だった。
『ヒミコちゃん...!!ヒミコちゃんっ!!!』
『待って、ねぇ!!私も一緒に行くから!!!』
『一緒にいる!!どんな貴方だって受け入れる!!!』
『だからっ...!置いてかないで...!!待って...!!!』
「●●さんダメ!!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
「抑えろ!!早く!!!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
『ヒミコちゃん...!!ヒミコちゃん!!!』
「●●さん!落ち着いて!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
『ヒミコちゃぁぁぁぁぁんっ!!!!』
彼女は卒業式が終わった後、
連続失血事件の容疑者としてヒーローたちに追われることになった。
「斉藤くん...皆から人気があって」
「■■さんはいつもニコニコしてて、人当たりも良くて」
「今でも信じられないです」
「私...見ちゃって...」
「■■さん、斉藤くんの血を...傷口にストローを差して...」
「ほら、あそこにいる可愛い子は、■■さんの幼なじみなんです」
「あの子も、卒業式の日にここに居ました」
「ボロ泣きで絶望していて...とても見ていられなかったです」
学校の奴らが、私がヒミコちゃんの幼なじみだとバラしたせいで
私は記者たちにとって、格好のカモとなってしまった。
記者「すみません。■■さんの幼なじみだとお聞きしたんですが...」
記者「■■さんは昔、どんな少女だったんですか?」
記者「■■さんのことについてお話しを伺いたいです!!!」
家も特定されて、学校も特定されて。
家に押しかけようとする記者もいた。
記者「少しお話しをさせて下さい!!」
『うるさい!!帰って!!!』
警察に通報してはまた取材に来ての繰り返し。
父と母は、それがきっかけで鬱病を患わせ、精神病院で自殺してしまった。
『嘘...、』
【両親の自殺】【幼なじみの逃亡】【永遠に来る記者たち】
『なんで...なんでっ...!!!』ポロポロ
両親の死を何処からか知った記者たちは私のことを
[大文字][太字]【全てを奪われた悲劇の少女】[/太字][/大文字]
として、世間に公表した。
『私にはもう...ヒミコちゃんしかいない...』
そう思い、私は彼女だけを想って生きてきた。
そう思い、私は彼女を探し続けて生きてきた。
そう思って、私は彼女に会うためにたくさん犯罪を犯し、人を殺した。
──それなのに。
[小文字][小文字]トガヒミコ[/小文字][/小文字]
「ありがとう...ありがとう、お茶子ちゃん」
『………、』
世界で一番幸せになってほしかった。
私が幸せにしたい人だった。
私が彼女に愛されたかった。
でも彼女が最後に愛したのは...
────────────麗日お茶子だった。
[/明朝体]
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❥ 雪月華 ●●
↺ トガヒミコの幼なじみ
↺ 雄英生
[水平線]
[太字]「 アンタさえ、いなければ 」[/太字]
#百合#ヒロアカ#トガヒミコ#麗日お茶子
トガ「私の血、全部あげる」
そう言いながら、麗日さんに輸血する彼女は
──ずっっと探していた、私の大切な幼なじみだった。
トガ「ごめん。ごめんねぇ、●●ちゃん」
あの日は、ヒミコちゃんの卒業式だった。
トガ「バイバイ ッ [小文字](泣)[/小文字]」
私に背を向けて、泣きながら走り去ろうとするその姿は
──泣きたくなるほど痛々しく、世界から逃げているように思えた。
『ヒ、ミコちゃん...?』
そして、それは当時中学2年生だった私にとって、
とても受け入れがたい現実だった。
『ヒミコちゃん...!!ヒミコちゃんっ!!!』
『待って、ねぇ!!私も一緒に行くから!!!』
『一緒にいる!!どんな貴方だって受け入れる!!!』
『だからっ...!置いてかないで...!!待って...!!!』
「●●さんダメ!!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
「抑えろ!!早く!!!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
『ヒミコちゃん...!!ヒミコちゃん!!!』
「●●さん!落ち着いて!」[小文字][小文字](教師)[/小文字][/小文字]
『ヒミコちゃぁぁぁぁぁんっ!!!!』
彼女は卒業式が終わった後、
連続失血事件の容疑者としてヒーローたちに追われることになった。
「斉藤くん...皆から人気があって」
「■■さんはいつもニコニコしてて、人当たりも良くて」
「今でも信じられないです」
「私...見ちゃって...」
「■■さん、斉藤くんの血を...傷口にストローを差して...」
「ほら、あそこにいる可愛い子は、■■さんの幼なじみなんです」
「あの子も、卒業式の日にここに居ました」
「ボロ泣きで絶望していて...とても見ていられなかったです」
学校の奴らが、私がヒミコちゃんの幼なじみだとバラしたせいで
私は記者たちにとって、格好のカモとなってしまった。
記者「すみません。■■さんの幼なじみだとお聞きしたんですが...」
記者「■■さんは昔、どんな少女だったんですか?」
記者「■■さんのことについてお話しを伺いたいです!!!」
家も特定されて、学校も特定されて。
家に押しかけようとする記者もいた。
記者「少しお話しをさせて下さい!!」
『うるさい!!帰って!!!』
警察に通報してはまた取材に来ての繰り返し。
父と母は、それがきっかけで鬱病を患わせ、精神病院で自殺してしまった。
『嘘...、』
【両親の自殺】【幼なじみの逃亡】【永遠に来る記者たち】
『なんで...なんでっ...!!!』ポロポロ
両親の死を何処からか知った記者たちは私のことを
[大文字][太字]【全てを奪われた悲劇の少女】[/太字][/大文字]
として、世間に公表した。
『私にはもう...ヒミコちゃんしかいない...』
そう思い、私は彼女だけを想って生きてきた。
そう思い、私は彼女を探し続けて生きてきた。
そう思って、私は彼女に会うためにたくさん犯罪を犯し、人を殺した。
──それなのに。
[小文字][小文字]トガヒミコ[/小文字][/小文字]
「ありがとう...ありがとう、お茶子ちゃん」
『………、』
世界で一番幸せになってほしかった。
私が幸せにしたい人だった。
私が彼女に愛されたかった。
でも彼女が最後に愛したのは...
────────────麗日お茶子だった。
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