めろんぱーかーは無理難題を背負いながらも、立ち上がりたい。
side 海斗
そらくんのリハビリを見学しにいくついでに、かもめんとそらくんを会わせてあげようあげようということで、なろっちと一緒にかもめんの病室へと足を運んだ。
かもめんの病室は、いちばんICUに近いところに設置されている。
______
「え?かもめくんに?」
俺となろっちは、おそらくかもめん担当の看護師の人に、面会の許可を得る為に声をかけた。
「いいよいいよ。かもめくんも会いたがってたよ~」
そうほほえみながら、その看護師はかもめんの居場所へと案内してくれた。
かもめんの病室は、どこか懐かしい匂いが漂っている。
看護師は、ラメリィさんに呼ばれたとかなんとかで、かもめんの病室を一旦あとにした。
すると、奥の方から声がした。
「あれー、かいにゃんとなろぴー!?」
そこには、元気そうに声をあげるかもめんが居た。
それにいち早く反応したのは、なろっち。
「わー!かもめんー!!」
なろっちは、思いっきりかもめんに抱きついた。
相変わらず、なろっちは人懐っこい性格。
「うぉ..wなろぴ久しぶりー....かいにゃんも、久しぶり」
かもめんはふわっと微笑んで俺にそう言った。
「久しぶり兄弟..!........あ、なろっち、本題。」
本題を忘れないように、と思いそう言うと、なろっちははっとした表情でかもめんにこう言った。
「........あ。忘れてた..あのさかもめん。最近ね、入院し始めた子がいるんだけどね。その子...そらちゃんが、今からリハビリなんだって。僕とかいてぃーとのきぷーが見学しに行くついでにさ..かもめん挨拶してなかったでしょ?だから、一緒にその子のところ行かない?」
なろっちはそう言い、かくんと首をかしげた。
かもめんはうーんと頭を巡らせてから言葉を発する。
「あー...ね?.......でも俺..移動する時は、今月いっぱい車椅子じゃないといけなくて。押してもらうの悪いし、せっかくだけど、俺はいいよ」
かもめんは、自分の真隣にある折りたたみ式の車椅子を見つめた。
かもめんは少し引きつった笑みを浮かべていた。
「え、そんなの大丈夫だよ?一緒に行こうよ?」
なろっちは、再び首をかしげてかもめんにそう言った。
「いやいや悪いよ。一応なろぴもかいにゃんも病人だし。俺はいいから、なろぴたちで行ってきなよ」
でも一向に、かもめんは譲らない。
「.......よし、行くぞ」
俺はそう言い、折りたたんであった車椅子を人が座れる状態にし、かもめんをゆっくりと移動させた。
あいにく、俺も過去に折りたたみ式車椅子に乗っていた時期があったことから、車椅子をもとに戻すことは俺にとってヌルゲーだった。
「は!?いやいいってば!?」
焦りながら、かもめんは必死にベッドに戻ろうとする。
「もーだめかもめん。まだ病み上がってないでしょおとなしくしてて!」
なろっちはそう言い、抵抗するかもめんをゆっくりと取り押さえる。
「でーきた!よし、のきのとこ行こっか!」
なろっちはゆるく笑みをつくりながら車椅子のハンドルを握った。
「.........いやまじで助かる。...ありがとななろぴとかいにゃん。」
「うん!」
そのまま俺となろっちとかもめんは、のっきたんが居る西棟へと足を運んだ。
[水平線]
「のーき!居るー?」
なろっちは、そう行ってのっきたん扉をこんこんとノックした。
しばらく経っても、のっきたんからの返事がなくしんと静まっていた。
「のっきたん、居ないのかな。」
俺はそう行って、もう一度ノックしてみる。
でも、反応はない。
「にょきをのことだし..よっぽどのことがない限り病室出ないよな。なんかあったのかも。」
かもめんはそう言って、周りをきょろきょろと見渡した。
それでも、のっきたんが居そうな気配はまったくない。
「...........あ、ラメリィさん居る。」
そう言ったのは、かもめん。
ちょうど、なろっちの病室を通過したあたりのところに居た。
続けて俺はこう発した。
「.....ほんとだ...なぁ、俺、ちょっと聞いてくる、のっきたんどこに居るかどうか。」
「え!?いいよ僕が行くよ?」
なろっちはそう言って、ラメリィさんがいる方向を指さした。
「いい、俺が行く。なろっちは、かもめんと先にリハビリルーム行ってて。追いつくから。」
「ほんと..?わかった..かもめん、行こ」
2人は、リハビリルームへ繋がる道へと進んでいった。
そして俺は、ラメリィさんのもとへ向かう。
[水平線]
「ラメリィさーん。」
俺はラメリィさんにそう声を掛ける。
「お、どうしたのかいとくん。」
「のっきたん、知らないか?」
俺は単刀直入にそう言った。
すると、ラメリィさんの反応は意外だった。
「.......のっきさんは今ね..ちょっと......空き部屋に居るんだよね」
「....は?空き部屋ってなに」
口調が、きつくなってしまった。
それに構わんと言わんばかりにラメリィさんは話を進める。
「.......精神に、異常をきたしちゃってね。今は、気持ちを安らげるために個室にいる。」
「..........でも、さっき俺となろっちが話してた時には、『のっきさんも誘ってあげなね』って言ってなかったか?」
「.......ああ、ついさっきなんだよ、移動したのは。」
「つい、さっき.....?」
「何があったのかは、わからないんだけど....なにか、のっきさんの精神に触れちゃいけないものが触れちゃったんだろうね」
「.......そうか...ありがとう」
「ううんどういたしまして。かもめくんは?誘えた?」
「ああ。じゃあ......ありがとうございました..」
「いえいえー早く行きなね」
はい、と返事をして、俺はかけあしで二人のもとへ向かった。
_____
side 乃喜
「はあッ.....はぁッ........!」
怖い怖い怖い怖い
「ッ........い、ゃだ....ッ!!!」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
戻りたくない戻りたくない戻りたくない
「み..んなと.....いるッ...て決めッ....た、からッ....!!」
『乃喜を_______
返していただきたいんです』
そらくんのリハビリを見学しにいくついでに、かもめんとそらくんを会わせてあげようあげようということで、なろっちと一緒にかもめんの病室へと足を運んだ。
かもめんの病室は、いちばんICUに近いところに設置されている。
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「え?かもめくんに?」
俺となろっちは、おそらくかもめん担当の看護師の人に、面会の許可を得る為に声をかけた。
「いいよいいよ。かもめくんも会いたがってたよ~」
そうほほえみながら、その看護師はかもめんの居場所へと案内してくれた。
かもめんの病室は、どこか懐かしい匂いが漂っている。
看護師は、ラメリィさんに呼ばれたとかなんとかで、かもめんの病室を一旦あとにした。
すると、奥の方から声がした。
「あれー、かいにゃんとなろぴー!?」
そこには、元気そうに声をあげるかもめんが居た。
それにいち早く反応したのは、なろっち。
「わー!かもめんー!!」
なろっちは、思いっきりかもめんに抱きついた。
相変わらず、なろっちは人懐っこい性格。
「うぉ..wなろぴ久しぶりー....かいにゃんも、久しぶり」
かもめんはふわっと微笑んで俺にそう言った。
「久しぶり兄弟..!........あ、なろっち、本題。」
本題を忘れないように、と思いそう言うと、なろっちははっとした表情でかもめんにこう言った。
「........あ。忘れてた..あのさかもめん。最近ね、入院し始めた子がいるんだけどね。その子...そらちゃんが、今からリハビリなんだって。僕とかいてぃーとのきぷーが見学しに行くついでにさ..かもめん挨拶してなかったでしょ?だから、一緒にその子のところ行かない?」
なろっちはそう言い、かくんと首をかしげた。
かもめんはうーんと頭を巡らせてから言葉を発する。
「あー...ね?.......でも俺..移動する時は、今月いっぱい車椅子じゃないといけなくて。押してもらうの悪いし、せっかくだけど、俺はいいよ」
かもめんは、自分の真隣にある折りたたみ式の車椅子を見つめた。
かもめんは少し引きつった笑みを浮かべていた。
「え、そんなの大丈夫だよ?一緒に行こうよ?」
なろっちは、再び首をかしげてかもめんにそう言った。
「いやいや悪いよ。一応なろぴもかいにゃんも病人だし。俺はいいから、なろぴたちで行ってきなよ」
でも一向に、かもめんは譲らない。
「.......よし、行くぞ」
俺はそう言い、折りたたんであった車椅子を人が座れる状態にし、かもめんをゆっくりと移動させた。
あいにく、俺も過去に折りたたみ式車椅子に乗っていた時期があったことから、車椅子をもとに戻すことは俺にとってヌルゲーだった。
「は!?いやいいってば!?」
焦りながら、かもめんは必死にベッドに戻ろうとする。
「もーだめかもめん。まだ病み上がってないでしょおとなしくしてて!」
なろっちはそう言い、抵抗するかもめんをゆっくりと取り押さえる。
「でーきた!よし、のきのとこ行こっか!」
なろっちはゆるく笑みをつくりながら車椅子のハンドルを握った。
「.........いやまじで助かる。...ありがとななろぴとかいにゃん。」
「うん!」
そのまま俺となろっちとかもめんは、のっきたんが居る西棟へと足を運んだ。
[水平線]
「のーき!居るー?」
なろっちは、そう行ってのっきたん扉をこんこんとノックした。
しばらく経っても、のっきたんからの返事がなくしんと静まっていた。
「のっきたん、居ないのかな。」
俺はそう行って、もう一度ノックしてみる。
でも、反応はない。
「にょきをのことだし..よっぽどのことがない限り病室出ないよな。なんかあったのかも。」
かもめんはそう言って、周りをきょろきょろと見渡した。
それでも、のっきたんが居そうな気配はまったくない。
「...........あ、ラメリィさん居る。」
そう言ったのは、かもめん。
ちょうど、なろっちの病室を通過したあたりのところに居た。
続けて俺はこう発した。
「.....ほんとだ...なぁ、俺、ちょっと聞いてくる、のっきたんどこに居るかどうか。」
「え!?いいよ僕が行くよ?」
なろっちはそう言って、ラメリィさんがいる方向を指さした。
「いい、俺が行く。なろっちは、かもめんと先にリハビリルーム行ってて。追いつくから。」
「ほんと..?わかった..かもめん、行こ」
2人は、リハビリルームへ繋がる道へと進んでいった。
そして俺は、ラメリィさんのもとへ向かう。
[水平線]
「ラメリィさーん。」
俺はラメリィさんにそう声を掛ける。
「お、どうしたのかいとくん。」
「のっきたん、知らないか?」
俺は単刀直入にそう言った。
すると、ラメリィさんの反応は意外だった。
「.......のっきさんは今ね..ちょっと......空き部屋に居るんだよね」
「....は?空き部屋ってなに」
口調が、きつくなってしまった。
それに構わんと言わんばかりにラメリィさんは話を進める。
「.......精神に、異常をきたしちゃってね。今は、気持ちを安らげるために個室にいる。」
「..........でも、さっき俺となろっちが話してた時には、『のっきさんも誘ってあげなね』って言ってなかったか?」
「.......ああ、ついさっきなんだよ、移動したのは。」
「つい、さっき.....?」
「何があったのかは、わからないんだけど....なにか、のっきさんの精神に触れちゃいけないものが触れちゃったんだろうね」
「.......そうか...ありがとう」
「ううんどういたしまして。かもめくんは?誘えた?」
「ああ。じゃあ......ありがとうございました..」
「いえいえー早く行きなね」
はい、と返事をして、俺はかけあしで二人のもとへ向かった。
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side 乃喜
「はあッ.....はぁッ........!」
怖い怖い怖い怖い
「ッ........い、ゃだ....ッ!!!」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
戻りたくない戻りたくない戻りたくない
「み..んなと.....いるッ...て決めッ....た、からッ....!!」
『乃喜を_______
返していただきたいんです』
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