四天王たちの生命が抜き取られた。
天凱「ふっふっふっ・・・・！」
飯盛「そんな・・！バカなぁ！」
樋口「私たち・・・どうなるの？」
天凱「これで、俺のやることは終わった・・・・・が、」
翼「な、なんだ？」
天凱「この場を見られたからには、消すしかないな・・！」
鍊「嘘・・だろ？」
飯盛「俺らも死ぬのか？」
天凱「当たり前だ。俺の正体をバレるわけにはいかない。」
飯盛「そんなの・・・・そんなの・・・・！」
翼「おい、龍鬼？」
飯盛「[大文字]いやだぁ！！！！！[/大文字]」
その瞬間、龍鬼を中心に、周り全体に氷が出現した。
天凱「なっ！」
樋口「ちょちょちょ、なになに！？」
鍊「氷の大地・・・・！」
森のほとんどが、氷の大地と化した。
パリン！
天凱「はあ、はあ、はあ・・・！」
　　「なかなか面白い技を出すじゃないか・・！」
飯盛「俺らはまだ・・・死なない！」
天凱「ふっ、今日は帰るとしよう・・・か！」
その瞬間、天凱は上に高く飛び、消えた。
翼「ふぅ・・・やばかった。」
芽依「でも、柳凛さんたちは・・・・」
飯盛「[漢字]鷲[/漢字][ふりがな]わし[/ふりがな]を作って、伝えに行くよ。」
鍊「大丈夫か？龍鬼・・・」
飯盛「俺らのせいで・・・四天王さんたちは・・・・！」
氷の大地は、涙の声で包まれた。



あの事件から、３日が経った。
その場にいた5人は、何も責められるわけでは無かった。だが、心配される訳でも無かった。
飯盛「学校に行くのが辛いな・・・」
芽依「２日も休んだしね・・。」
鍊「みんなの顔が怖いよ。」
翼「大丈夫。責められやしないよ。」
樋口「何も出来なかった・・申し訳ないわ。」
そんな暗い雰囲気の中、学校に着いた。
同級生「あ、お前ら・・・」
飯盛「あ・・・」
同級生たち｢｢｢｢大丈夫だったか！？｣｣｣｣
翼「え？」
同級生「まじで心配したぜぇ！」
同級生「怪我とか、大丈夫？治った？」
同級生「天凱強かったか？いけるか？」
みんなが心配してくれた。
その瞬間、
飯盛「うん・・ﾋｸﾞｯ、大丈夫・・ｳｯ！」
泣いてしまった。
人からの優しさは、時に人を地獄に追いやるが、今回のは違う。
本当に心配をしてくれていた。
その時も、涙に包まれた瞬間だった。
そして、学校が終わった。
飯盛「俺・・決めたよ。」
樋口「何を？」
飯盛「あいつを殺す。」
翼「！？」
鍊「今のままじゃ勝てないよ？」
飯盛「だから、特訓するんだ。強い人の元で。」
　　「そして、やつを殺す。」
芽依「はあ、あんたがやるなら、私たちも付き合うわよ！」
翼「そうそう。俺らもあいつには［借り］がある。」
鍊「しっかり返してもらわないとね。」
飯盛「お前ら・・・よし、明日学校が終わったら、校長先生の元へ行こう。」
樋口「師匠を探すのね？」
飯盛「ああ、1番強い人を教えてもらう！」
その日の夕日は、いつもより強い日差しだった。
まるで、俺らの背中を押してくれるかのような、日差しだった。