めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side サムライ翔
カーテンからちらちら覗く真っ赤な太陽の光が鬱陶しい。だけれど、それでも朝は来るもので。
「んっ、あぁ〜っ!今日も一日がんばろ〜。」
俺は上体を起こして潔くばっとカーテンを勢いよく開けた。てらてら輝く真っ赤な太陽が眩しい。そしていつものように高く高く背伸びをした。うめき声のようなくぐもった声が出る。時計をふと見ると針は6時を指していた。
「....まぁええわ。ご飯作りにいこかな。」
俺達の家では、いつも○○が家事を行なっている。作らせっぱなしでは流石に○○の荷が重い。折角の機会だと俺は朝食を作る事を決断した。がちゃり、とドアを開けると、ちょうど目の前に○○が立っていた。
「...?あれ。翔さん?おはようございます、早いですね。」
○○も寝起きだろうか。○○も先ほど部屋を出たのだろう。○○と同じ時間帯に起きれたことが嬉しくて、心が躍る。
「翔さん...?そんなに早く起きて、どうしたんですか。あ、部活ですか?すみません、朝ごはんまだです...」
そんなこと、どうでもええ。○○と一緒にいれるかもと思って起きたんや。と言いたかったが、口が上手く動かない。なんとか誤魔化せるように俺は笑った。
「いや、ちょっと早めに起きちゃって。せや。朝いっつも作ってもらって悪いから、今日はおれがつくるで。」
たまにはかっこいいところを○○に見せたい。そう思っていても遠慮がちな○○には届いていないようだ。
「えぇ。いやいや。ここに住まわせてもらっている以上、できるかぎりのことはしたいんです。」
そういう○○は、善意で言ったのだと思うが、俺からしたら折角のチャンスを奪われたかのような感覚だ。だけれど、俺は○○の気持ちを無下にすることなんて出来ない。
「...。そっか○○らしいなぁ。」
俺は○○の頭に、ぽん、と手のひらを乗せる。そして、ガラス細工を扱うように優しく○○の頭を撫でた。
「!?」
○○はよくわからないという顔をして俺を見つめている。その腑抜けたな顔が可愛くて、きゅん、と胸が高鳴ってしまう。
「なぁ○○。やっぱ俺朝作るわ」
「いやいや。前に私翔さんに突進したでしょ?あれのお詫びだと思って、ゆっくりしててくださいよ。」
いくら言っても、○○は揺らぐことがなかった。俺は○○が言っていたように、お詫びを今ここで、してもらおう。
「...。じゃ、この前のお詫び、今させてもらお。」
「...えぇ?」
「こっちおいで」
「?」
意味がわからないと言わんばかりにこちらにゆっくりと歩いてくる○○はまるで、幼子のようだった。こちらのそばにいる○○を俺は、ぎゅっとハグをした。
「えっ、翔さん!?」
さん付けで、同居しているのに余所余所しい○○の態度に少し苛立ちを覚える。むすっとした顔をして「さんやめて」と言えば、首を傾げつつも「しょ、翔?ですか?」ちゃんとさん付けをぜすに言ってくれたものの、コレジャナイ感が強い。次、俺は敬語をやめさせることにした。
「敬語やめて」
とりあえず敬語もやめるように言わせると、照れたように○○は言った。
「っ、翔?///」
「あかんかわい。」
耳まで○○の耳が赤くなる。ついつい本心が漏れてしまっていたようだ。
「〜〜〜〜っ///も、朝ごはん作ります!」
ぷんすかと○○は俺の元を去って台所に立った。
「ごめんって〜っ」
軽く謝るが、○○の機嫌は戻らない。ちょっとだけまたイタズラしたくなるこの気持ち、これがキュートアグレッションというものだろうか。朝から○○と会話出来たことに感謝しつつ、俺は今日ならばなんでも出来る英雄のような感覚に陥っていた。
カーテンからちらちら覗く真っ赤な太陽の光が鬱陶しい。だけれど、それでも朝は来るもので。
「んっ、あぁ〜っ!今日も一日がんばろ〜。」
俺は上体を起こして潔くばっとカーテンを勢いよく開けた。てらてら輝く真っ赤な太陽が眩しい。そしていつものように高く高く背伸びをした。うめき声のようなくぐもった声が出る。時計をふと見ると針は6時を指していた。
「....まぁええわ。ご飯作りにいこかな。」
俺達の家では、いつも○○が家事を行なっている。作らせっぱなしでは流石に○○の荷が重い。折角の機会だと俺は朝食を作る事を決断した。がちゃり、とドアを開けると、ちょうど目の前に○○が立っていた。
「...?あれ。翔さん?おはようございます、早いですね。」
○○も寝起きだろうか。○○も先ほど部屋を出たのだろう。○○と同じ時間帯に起きれたことが嬉しくて、心が躍る。
「翔さん...?そんなに早く起きて、どうしたんですか。あ、部活ですか?すみません、朝ごはんまだです...」
そんなこと、どうでもええ。○○と一緒にいれるかもと思って起きたんや。と言いたかったが、口が上手く動かない。なんとか誤魔化せるように俺は笑った。
「いや、ちょっと早めに起きちゃって。せや。朝いっつも作ってもらって悪いから、今日はおれがつくるで。」
たまにはかっこいいところを○○に見せたい。そう思っていても遠慮がちな○○には届いていないようだ。
「えぇ。いやいや。ここに住まわせてもらっている以上、できるかぎりのことはしたいんです。」
そういう○○は、善意で言ったのだと思うが、俺からしたら折角のチャンスを奪われたかのような感覚だ。だけれど、俺は○○の気持ちを無下にすることなんて出来ない。
「...。そっか○○らしいなぁ。」
俺は○○の頭に、ぽん、と手のひらを乗せる。そして、ガラス細工を扱うように優しく○○の頭を撫でた。
「!?」
○○はよくわからないという顔をして俺を見つめている。その腑抜けたな顔が可愛くて、きゅん、と胸が高鳴ってしまう。
「なぁ○○。やっぱ俺朝作るわ」
「いやいや。前に私翔さんに突進したでしょ?あれのお詫びだと思って、ゆっくりしててくださいよ。」
いくら言っても、○○は揺らぐことがなかった。俺は○○が言っていたように、お詫びを今ここで、してもらおう。
「...。じゃ、この前のお詫び、今させてもらお。」
「...えぇ?」
「こっちおいで」
「?」
意味がわからないと言わんばかりにこちらにゆっくりと歩いてくる○○はまるで、幼子のようだった。こちらのそばにいる○○を俺は、ぎゅっとハグをした。
「えっ、翔さん!?」
さん付けで、同居しているのに余所余所しい○○の態度に少し苛立ちを覚える。むすっとした顔をして「さんやめて」と言えば、首を傾げつつも「しょ、翔?ですか?」ちゃんとさん付けをぜすに言ってくれたものの、コレジャナイ感が強い。次、俺は敬語をやめさせることにした。
「敬語やめて」
とりあえず敬語もやめるように言わせると、照れたように○○は言った。
「っ、翔?///」
「あかんかわい。」
耳まで○○の耳が赤くなる。ついつい本心が漏れてしまっていたようだ。
「〜〜〜〜っ///も、朝ごはん作ります!」
ぷんすかと○○は俺の元を去って台所に立った。
「ごめんって〜っ」
軽く謝るが、○○の機嫌は戻らない。ちょっとだけまたイタズラしたくなるこの気持ち、これがキュートアグレッションというものだろうか。朝から○○と会話出来たことに感謝しつつ、俺は今日ならばなんでも出来る英雄のような感覚に陥っていた。
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