二次創作
めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side ●●
卒業式が終わった。寂しくどうしようもないような気持ちと穏やかな温かい気持ちが入り混じる。
「...ああ、これで終わりなんだ。」
そうぼやきながら私は空を見上げる。意味もなく黄昏れたくなる時があるのだ。からっと晴れた青空が美しい。太陽が見ていてくれているせいで眩しいが。
「おーい!○○!」
聞き慣れたみなさんの声が響く。私を呼んだのはかいとさんだった。後ろにくるりと振り向くと、手を振っているみなさんが見える。
「じゃ、みんなで帰ろか!」
翔さんがにこにこといつもの笑顔を浮かべ、私たちは横並びになり歩き始める。のっきさんも混ぜ、会話をしたのはいつぶりだろうか。他愛もない会話だが、とてもそれが愛おしい。そうやって話していると、もういつのまにか私たちが住んでいる家へと着いてしまっていた。みんなでリビングへ向かい、またきゃいきゃいと話していたのだが、のっきさんだけ自身の部屋へと向かっていく。何かあったのだろうか。もしかすれば、お父さんに脅されでもしたのだろうか。それとも...もっと重要な、想像もできないことかもしれない。だが、それを追求するということは誰もできなかった。のっきさんが自分から1人になりたいといっているのだから、それを私たちは邪魔してはならない。
・・・
晩御飯の時。私はのっきさんを呼びに行く。複数回ノックしてから、のっきさんにドア越しに呼びかける。
「のっきさん。ご飯ですよ。」
私がそう呼びかけると、ドアが開く。のっきさんは泣いた跡すらもなく、いつもの顔をしている。泣いていなかったのか、と心の中でそっと胸を撫で下ろした。
「............●●さん。こちらに...来てくれますか?」
のっきさんがちょいちょい、と手招きする。こんな二人ぼっちになるというならなにか、カミングアウトでもされるのだろうか、と思っていたのも束の間。
「好きです。●●さんの事。」
のっきさんは真っ直ぐな瞳でこちらを覗く。覚悟が決まり真剣な瞳。こんな面と向かって言われる、ということはそういうことなのだろう。
「...のっきさん。」
「............わかってます。●●さんが嫌だというなら___」
「違います。のっきさん。」
こんなに愛しい気持ちになったのはいつぶりだろうか。私は反射的にのっきさんを抱きしめる。のっきさんはいきなりのことに固まってしまった。
「...真剣に、こんなことを言われるのは初めてなので...なんて返せばいいのかわかりませんが...。」
「のっきさんの想い、私は受け入れます。その想いに応えたいです。のっきさん。」
「...●●さんらしいですね。」
そんな私を受け入れてくれて嬉しい。青春恋愛アニメのオープニングのようなスカッと爽やかな気分だ。こんなにも愛らしく愛せる人間がいるだなんて、私はいつ想像したのだろうか。これからも、彼を愛してあげたい____________
卒業式が終わった。寂しくどうしようもないような気持ちと穏やかな温かい気持ちが入り混じる。
「...ああ、これで終わりなんだ。」
そうぼやきながら私は空を見上げる。意味もなく黄昏れたくなる時があるのだ。からっと晴れた青空が美しい。太陽が見ていてくれているせいで眩しいが。
「おーい!○○!」
聞き慣れたみなさんの声が響く。私を呼んだのはかいとさんだった。後ろにくるりと振り向くと、手を振っているみなさんが見える。
「じゃ、みんなで帰ろか!」
翔さんがにこにこといつもの笑顔を浮かべ、私たちは横並びになり歩き始める。のっきさんも混ぜ、会話をしたのはいつぶりだろうか。他愛もない会話だが、とてもそれが愛おしい。そうやって話していると、もういつのまにか私たちが住んでいる家へと着いてしまっていた。みんなでリビングへ向かい、またきゃいきゃいと話していたのだが、のっきさんだけ自身の部屋へと向かっていく。何かあったのだろうか。もしかすれば、お父さんに脅されでもしたのだろうか。それとも...もっと重要な、想像もできないことかもしれない。だが、それを追求するということは誰もできなかった。のっきさんが自分から1人になりたいといっているのだから、それを私たちは邪魔してはならない。
・・・
晩御飯の時。私はのっきさんを呼びに行く。複数回ノックしてから、のっきさんにドア越しに呼びかける。
「のっきさん。ご飯ですよ。」
私がそう呼びかけると、ドアが開く。のっきさんは泣いた跡すらもなく、いつもの顔をしている。泣いていなかったのか、と心の中でそっと胸を撫で下ろした。
「............●●さん。こちらに...来てくれますか?」
のっきさんがちょいちょい、と手招きする。こんな二人ぼっちになるというならなにか、カミングアウトでもされるのだろうか、と思っていたのも束の間。
「好きです。●●さんの事。」
のっきさんは真っ直ぐな瞳でこちらを覗く。覚悟が決まり真剣な瞳。こんな面と向かって言われる、ということはそういうことなのだろう。
「...のっきさん。」
「............わかってます。●●さんが嫌だというなら___」
「違います。のっきさん。」
こんなに愛しい気持ちになったのはいつぶりだろうか。私は反射的にのっきさんを抱きしめる。のっきさんはいきなりのことに固まってしまった。
「...真剣に、こんなことを言われるのは初めてなので...なんて返せばいいのかわかりませんが...。」
「のっきさんの想い、私は受け入れます。その想いに応えたいです。のっきさん。」
「...●●さんらしいですね。」
そんな私を受け入れてくれて嬉しい。青春恋愛アニメのオープニングのようなスカッと爽やかな気分だ。こんなにも愛らしく愛せる人間がいるだなんて、私はいつ想像したのだろうか。これからも、彼を愛してあげたい____________