めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side ●●
みなさんに溺愛され暖かい日々を送れた高校3年生時代。それももう、終わりを告げる。
5ヶ月後....
「○○〜!!この服似合ってるかな〜?」
「うん、似合ってる!そらくんと相性抜群だよ〜」
今日は待ちに待った卒業式。もう、あの時からみなさんと一緒に平穏に幸せな日々を送れていた。だが、相変わらずのっきさんが帰ってくるという光景は造像できず、どうなるかさえ予想がつかない。
「あ、やばっ。みんな、そろそろ行かないと遅刻だぞ?」
かもめさんの言葉にはっとなる。もう家を出ないと遅刻してしまう時刻だ。私もみなさんすらもすっかり忘れていたよう。
「かもめんないす!忘れてたわー。ほんなら行こ、○○♡」 ギュッ
翔さんは私をぎゅうう、と抱きしめる。少し肩がびくりと跳ねるが慌てふためくほどではない。
「しょ、翔さん....もう行きますよ....?」
翔さんが口尖らせ、拗ねたように「なかなか釣れへんもんやな〜。最近○○がもう慣れすぎてて新鮮な反応見れんくて悲しい」とぼやいた。
「翔くん、離れて?そんで、行くよ?」
なろ屋さんが遅刻してはまずいと感じたのか少し強めの口調で言う。遅刻してしまえばまずいことになるだろうし、なろ屋さんに声に出さず心の中でありがとうございます、と伝えた。翔さんは「はいはい」とまた拗ねたような声でゆっくりと私から離れる。
登校中...
「いや〜!もうみんなが卒業なんだね!早いね〜!」
そらくんがふとそう笑う。確かに、思っていた以上に時の流れは速かったような気がしてしまう。思い返すと、夏ごろに私は決意し、真っ逆さまに落ちてしまおうとしていた。そしてなろ屋さんに言われるままみなさんと出会い、愛してもらっている。みなさんと出会うまで、すっかり愛されるということを知らなかった。愛されて当初は困惑こそしていたがとても嬉しかったことを覚えている。今はそれが私の中で当たり前だといわれるまで馴染んでいるのだ。人間というものは、意外にいきなりの環境の変化にも対応できるものだと知れた。楽しい時間というものは早く過ぎてしまうもの。時の流れがとても速く感じてしまうのもしょうがないことなのだろう。
「いや、、そらくんとなろっちはまだ卒業じゃないだろ。」
かいとさんがそう言う。すっかり、同級生か先輩のように接していたがこの2人が年下ということを自覚していなかった。今思えば、先輩が後輩に敬語を使うというものは違和感があるように思えたが、もう型にはまってしまっている。なろ屋さんとそらくんは、在校生として卒業式に出るらしい。今は会えないのっきさんとも卒業したかった、とのっきさんがいたころを思い出す。すると、頭上から聞こえるはずのない声が降ってきた。
「そうですね。なろきゅんとそらちゃんには、私達を見送ってもらいましょうか!」
「えっ.....?」
上をすっと見てみると、のっきさんが空中に浮かんでいる。状況がうまく整理できない。のっきさんはまだ帰ってこないと思ってた。だのに、のっきさんは目の前にいる。夢や幻覚なんかじゃない、ちゃんとした現実で、今目の前にいるのっきさんは本物だ。すると、私と同じようにみなさんも空を見上げた。
「の、のき...?」
「のっきたん...?え..?」
「のっき、さん...?」
「のっきたん......?」
「にょきを....!?」
当然、みなさんも困惑してうまく言葉が出ないらしい。のっきさんはふわり、とゆっくり私たちが立っている地上へと向かって降りてくる。のっきさんはぎゅっ、と目を瞑り大きく息を吸い叫んだ。
[大文字]「のっきです!」[/大文字]
聞きなれた彼の声がしっかり聞こえる。のっきさんは、帰ってきてくれたのだ。夢でもない、嘘でもない現実で。夢でも見てしまった、のっきさんが帰ってくる時のこと。今は、それが現実になっている。私はうまく頭が回らず、のっきさんのことだけを考えていると気づけばのっきさんに抱きついていた。
「のっき、さんっ....!!!」
「え!?●●さん...!?かわいいですね.......帰って、きましたよ...」
久しぶりに、のっきさんの口から可愛いと言ってもらえた。それが嬉しくて嬉しくて今すぐにも感動で泣き出してしまいそう。のっきさんは優しく小動物を見るような瞳で微笑む。
「みなさん、のっきです!今まで....私を待っていてくれて、ほんとに、ありがとうございます!もう....これからみなさんを手放すことはありませんっ!!」
のっきさんはそう言い切る。それに私もみなさんも安堵してしまったのだろう。目頭がふっと熱くなり、私はついつい年甲斐もなく涙を流してしまう。
「のき....!!帰ってきてくれたんだねっ...!!」
なろ屋さんも少し涙を流しながら笑った。
「じゃあ......にょきをは、もう絶対ここからいなくならないんだな...!?」
かもめさんはぼろぼろ泣きながらのっきさんに問いかける。かもめさんも、私も他のみなさんも涙を流していた。
「はいっ!ずっと、ずっと、永遠に、ここにいます...!!!」
卒業式がもうすぐだというのに、こんなに泣いてしまっては目を腫らしてしまうだろう。だが、そんなこと気にせずみなさんわんわん泣いている。そしてみなさんと一緒に円陣を組んだ。そして、事前にリハーサルしたわけでも、同じ言葉を叫ぶと言ったわけでもない。だが、その時の私たちのこころはひとつになっていた。
[大文字]「約束っ!!!」[/大文字]
ただの道路のロケーション。だが空はからっと晴れている。そして最高で最愛のみなさんと一緒。その時の記憶が今でも私に刻み込まれ、2度と忘れることがないのだろう。
みなさんに溺愛され暖かい日々を送れた高校3年生時代。それももう、終わりを告げる。
5ヶ月後....
「○○〜!!この服似合ってるかな〜?」
「うん、似合ってる!そらくんと相性抜群だよ〜」
今日は待ちに待った卒業式。もう、あの時からみなさんと一緒に平穏に幸せな日々を送れていた。だが、相変わらずのっきさんが帰ってくるという光景は造像できず、どうなるかさえ予想がつかない。
「あ、やばっ。みんな、そろそろ行かないと遅刻だぞ?」
かもめさんの言葉にはっとなる。もう家を出ないと遅刻してしまう時刻だ。私もみなさんすらもすっかり忘れていたよう。
「かもめんないす!忘れてたわー。ほんなら行こ、○○♡」 ギュッ
翔さんは私をぎゅうう、と抱きしめる。少し肩がびくりと跳ねるが慌てふためくほどではない。
「しょ、翔さん....もう行きますよ....?」
翔さんが口尖らせ、拗ねたように「なかなか釣れへんもんやな〜。最近○○がもう慣れすぎてて新鮮な反応見れんくて悲しい」とぼやいた。
「翔くん、離れて?そんで、行くよ?」
なろ屋さんが遅刻してはまずいと感じたのか少し強めの口調で言う。遅刻してしまえばまずいことになるだろうし、なろ屋さんに声に出さず心の中でありがとうございます、と伝えた。翔さんは「はいはい」とまた拗ねたような声でゆっくりと私から離れる。
登校中...
「いや〜!もうみんなが卒業なんだね!早いね〜!」
そらくんがふとそう笑う。確かに、思っていた以上に時の流れは速かったような気がしてしまう。思い返すと、夏ごろに私は決意し、真っ逆さまに落ちてしまおうとしていた。そしてなろ屋さんに言われるままみなさんと出会い、愛してもらっている。みなさんと出会うまで、すっかり愛されるということを知らなかった。愛されて当初は困惑こそしていたがとても嬉しかったことを覚えている。今はそれが私の中で当たり前だといわれるまで馴染んでいるのだ。人間というものは、意外にいきなりの環境の変化にも対応できるものだと知れた。楽しい時間というものは早く過ぎてしまうもの。時の流れがとても速く感じてしまうのもしょうがないことなのだろう。
「いや、、そらくんとなろっちはまだ卒業じゃないだろ。」
かいとさんがそう言う。すっかり、同級生か先輩のように接していたがこの2人が年下ということを自覚していなかった。今思えば、先輩が後輩に敬語を使うというものは違和感があるように思えたが、もう型にはまってしまっている。なろ屋さんとそらくんは、在校生として卒業式に出るらしい。今は会えないのっきさんとも卒業したかった、とのっきさんがいたころを思い出す。すると、頭上から聞こえるはずのない声が降ってきた。
「そうですね。なろきゅんとそらちゃんには、私達を見送ってもらいましょうか!」
「えっ.....?」
上をすっと見てみると、のっきさんが空中に浮かんでいる。状況がうまく整理できない。のっきさんはまだ帰ってこないと思ってた。だのに、のっきさんは目の前にいる。夢や幻覚なんかじゃない、ちゃんとした現実で、今目の前にいるのっきさんは本物だ。すると、私と同じようにみなさんも空を見上げた。
「の、のき...?」
「のっきたん...?え..?」
「のっき、さん...?」
「のっきたん......?」
「にょきを....!?」
当然、みなさんも困惑してうまく言葉が出ないらしい。のっきさんはふわり、とゆっくり私たちが立っている地上へと向かって降りてくる。のっきさんはぎゅっ、と目を瞑り大きく息を吸い叫んだ。
[大文字]「のっきです!」[/大文字]
聞きなれた彼の声がしっかり聞こえる。のっきさんは、帰ってきてくれたのだ。夢でもない、嘘でもない現実で。夢でも見てしまった、のっきさんが帰ってくる時のこと。今は、それが現実になっている。私はうまく頭が回らず、のっきさんのことだけを考えていると気づけばのっきさんに抱きついていた。
「のっき、さんっ....!!!」
「え!?●●さん...!?かわいいですね.......帰って、きましたよ...」
久しぶりに、のっきさんの口から可愛いと言ってもらえた。それが嬉しくて嬉しくて今すぐにも感動で泣き出してしまいそう。のっきさんは優しく小動物を見るような瞳で微笑む。
「みなさん、のっきです!今まで....私を待っていてくれて、ほんとに、ありがとうございます!もう....これからみなさんを手放すことはありませんっ!!」
のっきさんはそう言い切る。それに私もみなさんも安堵してしまったのだろう。目頭がふっと熱くなり、私はついつい年甲斐もなく涙を流してしまう。
「のき....!!帰ってきてくれたんだねっ...!!」
なろ屋さんも少し涙を流しながら笑った。
「じゃあ......にょきをは、もう絶対ここからいなくならないんだな...!?」
かもめさんはぼろぼろ泣きながらのっきさんに問いかける。かもめさんも、私も他のみなさんも涙を流していた。
「はいっ!ずっと、ずっと、永遠に、ここにいます...!!!」
卒業式がもうすぐだというのに、こんなに泣いてしまっては目を腫らしてしまうだろう。だが、そんなこと気にせずみなさんわんわん泣いている。そしてみなさんと一緒に円陣を組んだ。そして、事前にリハーサルしたわけでも、同じ言葉を叫ぶと言ったわけでもない。だが、その時の私たちのこころはひとつになっていた。
[大文字]「約束っ!!!」[/大文字]
ただの道路のロケーション。だが空はからっと晴れている。そして最高で最愛のみなさんと一緒。その時の記憶が今でも私に刻み込まれ、2度と忘れることがないのだろう。
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