めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side そらねこ
僕は、覚悟を決めてみんなに過去を話した。
「僕は、ね。捨てられっ子なんだ。」
切り出しから衝撃的過ぎただろうか、みんな目を見開いてこちらを見ている。
「多分、元々愛されてなかったんだと思う。男の子に生まれたのに平均体重よりも軽かったし、声だってすっごく高いし。男の子だけど男の子じゃない僕が、嫌だったんじゃないかな。」
なかなか言っていて悲しくなるが、それでも僕は話すことを止めなかった。
「....僕が、2年生の頃だったかな。両親にも限界、っていうのがあるんだね。2人はついに僕の事、捨てちゃったんだ。しかも、僕が寝てる時に。起きたらそこは...。どこかわからない、空き地だった。つまり目覚めた場所が外の空間だったわけ。おまけになんか僕ダンボールの中いるし...。僕名前がそらねこだけど、一瞬リアルねこになったかと思った。」
あの時は、不透明な未来への恐怖が大きすぎてどうにかなりそうだった。辛い、怖い、しんどい。それが全てのしかかってきたのだ。愛されなくても暖かい場所にいられるだけで充分幸せなはずなのに、捨てられてしまうと、それがどれだけ幸せなことだったか痛感させられる。
「でも、場所もわからないし、知り合いもいないんだよ?もう飢え死ね、って言ってるようなもんだよね。じゃあ、もう楽になろうかな、って思ってたんだ。....で、なろ屋さんに見つけてもらったんだ。『大丈夫?立てる?』って、優しく声をかけてくれたんだよ。ほんっとうに、希望だったな。見ず知らずの僕にも優しく声をかけてくれて。」
今の僕なりに、本当のことを言っていた。なろ屋さんはもしかしたらそうでないのかもしれないが、それでも僕は感謝している。
「そらちゃんに、そんな過去があったなんて初めて知りました....」
「いやそれにしても、親酷いな。ほんまにねこ扱いしてるやん。」
そう言うと、かもめさんは優しく割れ物を扱うように僕の頭を撫でた。僕とかもめさんは『アニマル教団』と呼ばれることが多いが、『親子組』とも呼ばれることがある。今は、本当にかもめさんが実の親のようだ。
「とにかく、一応全般的な話終わったし、戻ろうか。時間も結構立っちゃったし、僕らも仕事に戻らなきゃだから。」
なろ屋さんはそう言って空気を和ませる。かいとさんも賛成なようで、「そうだな。戻るぞ。」と言い僕たちは教室へと戻ることにした。僕となろ屋さんは2年1組で、等身大パネルをやることにした。出し物じゃないかもしれないが、お客さんがたくさん集まるためにもインパクトがなければならない。だから出し物じゃなくても僕らはそれでいいのだ。僕は順番を案内する係。いわゆる案内員や案内係というものだろう。
「次の方、どうぞー。」
いつでも君に愛を伝えるために僕は、声を響かせるのだ。
僕は、覚悟を決めてみんなに過去を話した。
「僕は、ね。捨てられっ子なんだ。」
切り出しから衝撃的過ぎただろうか、みんな目を見開いてこちらを見ている。
「多分、元々愛されてなかったんだと思う。男の子に生まれたのに平均体重よりも軽かったし、声だってすっごく高いし。男の子だけど男の子じゃない僕が、嫌だったんじゃないかな。」
なかなか言っていて悲しくなるが、それでも僕は話すことを止めなかった。
「....僕が、2年生の頃だったかな。両親にも限界、っていうのがあるんだね。2人はついに僕の事、捨てちゃったんだ。しかも、僕が寝てる時に。起きたらそこは...。どこかわからない、空き地だった。つまり目覚めた場所が外の空間だったわけ。おまけになんか僕ダンボールの中いるし...。僕名前がそらねこだけど、一瞬リアルねこになったかと思った。」
あの時は、不透明な未来への恐怖が大きすぎてどうにかなりそうだった。辛い、怖い、しんどい。それが全てのしかかってきたのだ。愛されなくても暖かい場所にいられるだけで充分幸せなはずなのに、捨てられてしまうと、それがどれだけ幸せなことだったか痛感させられる。
「でも、場所もわからないし、知り合いもいないんだよ?もう飢え死ね、って言ってるようなもんだよね。じゃあ、もう楽になろうかな、って思ってたんだ。....で、なろ屋さんに見つけてもらったんだ。『大丈夫?立てる?』って、優しく声をかけてくれたんだよ。ほんっとうに、希望だったな。見ず知らずの僕にも優しく声をかけてくれて。」
今の僕なりに、本当のことを言っていた。なろ屋さんはもしかしたらそうでないのかもしれないが、それでも僕は感謝している。
「そらちゃんに、そんな過去があったなんて初めて知りました....」
「いやそれにしても、親酷いな。ほんまにねこ扱いしてるやん。」
そう言うと、かもめさんは優しく割れ物を扱うように僕の頭を撫でた。僕とかもめさんは『アニマル教団』と呼ばれることが多いが、『親子組』とも呼ばれることがある。今は、本当にかもめさんが実の親のようだ。
「とにかく、一応全般的な話終わったし、戻ろうか。時間も結構立っちゃったし、僕らも仕事に戻らなきゃだから。」
なろ屋さんはそう言って空気を和ませる。かいとさんも賛成なようで、「そうだな。戻るぞ。」と言い僕たちは教室へと戻ることにした。僕となろ屋さんは2年1組で、等身大パネルをやることにした。出し物じゃないかもしれないが、お客さんがたくさん集まるためにもインパクトがなければならない。だから出し物じゃなくても僕らはそれでいいのだ。僕は順番を案内する係。いわゆる案内員や案内係というものだろう。
「次の方、どうぞー。」
いつでも君に愛を伝えるために僕は、声を響かせるのだ。
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