めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side KAITO
俺はかもめんからそんなに深く聞き出すつもりではなかった。だが、今は俺が根掘り葉掘り聞き出される番になっている。あんな視線で見られてしまっては蛇に睨まれた蛙状態。NOと断れる状況ではなかった。
「あ、ごめん。いや、いいんだ。別に言わなくて。」
そう言われると隠し事をされているようで言い表せないような気色悪い感覚が残ってしまう。
「いや、話す。そう言われるとなんかムズムズする。」
「.....兄弟らしいなw」
「最初に言っておくが、わからないんだ。」
前提としてかもめんにそう言っておく。本当に何が何だかわからないから。
「わからない....?...あ、まぁ、いいよ。」
話して、と言わないのはかもめんなりの優しさなのだろうか。そして深呼吸してから話し始める。
「あいつ....赤咲夜瑠は、俺の、母親に似ているんだ。」
「えっ...?かいにゃんの、母親?それって...」
「あぁ、俺が小2のときに他界した、母親だ。」
「....似てるって、どういうこと?」
「そのまんまの意味だ。なんというか。顔もなんだけど、雰囲気が本当にそのままで...」
「あー.....ね..?..........じゃあ、今度は俺が話すな。」
気まずい空気のまま、深淵ともいえるほど暗い話が今始まった。かもめんが淡々と話を始める。
「これは、俺が今ここにいる理由にもなってるから、よく聞いて欲しい。」
もちろんだ、そう言って、話を始めてもらう。
「俺は...生まれ育った環境が、普通ではないんだ。俺が生まれた時、すでに姉がいた。その姉の名前は、『赤咲夜瑠』。夜瑠が4月生まれで、俺が3月生まれ。だから、同年代のきょうだいになるわけだ。それでも、小1の頃までは、俺たちの家庭は、母親がいないだけで、普通だと思っていたんだ。」
なんで?と聞きたかったが、言葉を飲み込んだ。
「で、小1の頃、父親が通話してるのをたまたま聞いちゃってね。なんて言ってたと思う?.....そ、俺と夜瑠は腹違いのきょうだいだ、って話してたんだ...。俺は死んだ母親と父親の家族で...。夜瑠は、当たり前だけど俺が生まれる前に生まれていた。でも夜瑠は、母親が違うかったんだ。そう、それがかいにゃんの言う通り、かいにゃんの母親。えっ?ってなるでしょ。そりゃそうだもんね。かいにゃんのお母さん...いわゆる俺の義理の母親がかいにゃんのお母さんだもん。かいにゃんのお母さんは、1年に2回も子供を出産したことになるよね。それは、何の意図があってこうなったんだろう。俺は、今でもそれはわからないんだ。」
「....つまり、赤咲夜瑠はかもめんの姉。そしてかもめんと夜瑠は腹違いのきょうだい。そして夜瑠は俺の母親とかもめんのお父さんの子供...」
衝撃の事実を話されたにもかかわらずなぜか頭はすっきりしていて長年の謎が解けたように清々しいような気持ちだ。
「...俺は、父親に施設に預けられる予定だったらしいんだ。でも、どうして、ってなるだろ?だから、俺は夢中で逃げ出したんだ。そしたら、なろぴと出会って...。今に至るわけ。」
1000ピースパズルがやっとの思いで完成した時のようなスカッと爽快な気分。そう言っているが、まだまだ謎というものはある。どうして俺の母親は1年に2回も出産をする必要があったのだろうか。そしてなぜかもめんの父親と子作りする必要があったのだろうかと。そして考えてみると俺と夜瑠は義理のきょうだいということになる。そう考えてみると、なんだかむず痒い。
「かいとさん、かもめさん?大丈夫ですか?」
ふとふわりとした○○の声が聞こえた。○○の声は、優しく子供を扱う『母親』のように優しい声色だった。
俺はかもめんからそんなに深く聞き出すつもりではなかった。だが、今は俺が根掘り葉掘り聞き出される番になっている。あんな視線で見られてしまっては蛇に睨まれた蛙状態。NOと断れる状況ではなかった。
「あ、ごめん。いや、いいんだ。別に言わなくて。」
そう言われると隠し事をされているようで言い表せないような気色悪い感覚が残ってしまう。
「いや、話す。そう言われるとなんかムズムズする。」
「.....兄弟らしいなw」
「最初に言っておくが、わからないんだ。」
前提としてかもめんにそう言っておく。本当に何が何だかわからないから。
「わからない....?...あ、まぁ、いいよ。」
話して、と言わないのはかもめんなりの優しさなのだろうか。そして深呼吸してから話し始める。
「あいつ....赤咲夜瑠は、俺の、母親に似ているんだ。」
「えっ...?かいにゃんの、母親?それって...」
「あぁ、俺が小2のときに他界した、母親だ。」
「....似てるって、どういうこと?」
「そのまんまの意味だ。なんというか。顔もなんだけど、雰囲気が本当にそのままで...」
「あー.....ね..?..........じゃあ、今度は俺が話すな。」
気まずい空気のまま、深淵ともいえるほど暗い話が今始まった。かもめんが淡々と話を始める。
「これは、俺が今ここにいる理由にもなってるから、よく聞いて欲しい。」
もちろんだ、そう言って、話を始めてもらう。
「俺は...生まれ育った環境が、普通ではないんだ。俺が生まれた時、すでに姉がいた。その姉の名前は、『赤咲夜瑠』。夜瑠が4月生まれで、俺が3月生まれ。だから、同年代のきょうだいになるわけだ。それでも、小1の頃までは、俺たちの家庭は、母親がいないだけで、普通だと思っていたんだ。」
なんで?と聞きたかったが、言葉を飲み込んだ。
「で、小1の頃、父親が通話してるのをたまたま聞いちゃってね。なんて言ってたと思う?.....そ、俺と夜瑠は腹違いのきょうだいだ、って話してたんだ...。俺は死んだ母親と父親の家族で...。夜瑠は、当たり前だけど俺が生まれる前に生まれていた。でも夜瑠は、母親が違うかったんだ。そう、それがかいにゃんの言う通り、かいにゃんの母親。えっ?ってなるでしょ。そりゃそうだもんね。かいにゃんのお母さん...いわゆる俺の義理の母親がかいにゃんのお母さんだもん。かいにゃんのお母さんは、1年に2回も子供を出産したことになるよね。それは、何の意図があってこうなったんだろう。俺は、今でもそれはわからないんだ。」
「....つまり、赤咲夜瑠はかもめんの姉。そしてかもめんと夜瑠は腹違いのきょうだい。そして夜瑠は俺の母親とかもめんのお父さんの子供...」
衝撃の事実を話されたにもかかわらずなぜか頭はすっきりしていて長年の謎が解けたように清々しいような気持ちだ。
「...俺は、父親に施設に預けられる予定だったらしいんだ。でも、どうして、ってなるだろ?だから、俺は夢中で逃げ出したんだ。そしたら、なろぴと出会って...。今に至るわけ。」
1000ピースパズルがやっとの思いで完成した時のようなスカッと爽快な気分。そう言っているが、まだまだ謎というものはある。どうして俺の母親は1年に2回も出産をする必要があったのだろうか。そしてなぜかもめんの父親と子作りする必要があったのだろうかと。そして考えてみると俺と夜瑠は義理のきょうだいということになる。そう考えてみると、なんだかむず痒い。
「かいとさん、かもめさん?大丈夫ですか?」
ふとふわりとした○○の声が聞こえた。○○の声は、優しく子供を扱う『母親』のように優しい声色だった。
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