めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side kamome
「やばい、見て」 「もう神すぎるっ...」 「女神様美しすぎて無理...」
カフェにいる全員が俺たちに注目する。こそこそ話し声が聞こえるというものは心地の良いものではない。それはきっと○○がいるからだろう。だがしかし、それにしてもうるさい。折角来たのだから、静かにカフェを楽しみたいものだ。
「かもめん?聞いてる?」
なろぴに声をかけられてハッとする。話を聞いていなかったせいで何が何だかだ。
「かもめさんは、どれがいいですか?」
○○が俺に尋ねる。俺は取り繕ったように「ごめん、聞いてなかった。えっと?あ〜、ブラックコーヒーで。頼むな!」と言う。
「えっ。それだけでいいんですか?」
「あぁ、いいよ。」
「じゃあ少し待っててくださいね..!」
メモをとった○○は教室の裏側へと向かっていった。当たり前だが、注文の品を作りに行ったのだろう。手際よくなんでもこなせて、相変わらず俺はやはり○○がすごいと思ってしまう。
「なぁ、かもめん?聞いてるか?」
また俺は人の話を聞いてていなかったらしい。今日はずっと上の空で少し体調がおかしいのだろうか。尋ねてきたかいにゃんは難しそうな顔をしていた。
「えっ、あ。悪い。なに?」
かいにゃんは言いづらそうに口を開く。
「あの、さ。『赤咲夜瑠』って、わかるか...?」
「え....?」
いきなりあいつの名前を出されて、俺は表情が固まってしまった。かいにゃんは焦った様子で言う。
「い、や。その、ふ、深い意味があるわけじゃなくて...。」
深い意味があるはずだ、と言いたかったが、それをちゃんと言葉にできないほど俺の心は荒立ち、穏やかではなかった。
「知ってる」
ふとすると、俺の意識外でそう言っていた。
「え!?そいつ、どんなやつ!?」
更に焦ってかいにゃんは言う。
「まず、かいにゃんから聞かせてもらいたいね...」
俺がそう言おうとすると、○○の明るい声が俺たちの会話を断ち切った。
「みなさん!ご注文の品です!」
その○○の明るい声にすら気付かず、俺は責めるようにかいにゃんに訊く。
「かいにゃん、教えてよ」
かいにゃんは目を伏せて言葉を詰まらせてから呟いた。
____________「わかった...」
このひとことから、この暗く静かな会話は始まる。
「やばい、見て」 「もう神すぎるっ...」 「女神様美しすぎて無理...」
カフェにいる全員が俺たちに注目する。こそこそ話し声が聞こえるというものは心地の良いものではない。それはきっと○○がいるからだろう。だがしかし、それにしてもうるさい。折角来たのだから、静かにカフェを楽しみたいものだ。
「かもめん?聞いてる?」
なろぴに声をかけられてハッとする。話を聞いていなかったせいで何が何だかだ。
「かもめさんは、どれがいいですか?」
○○が俺に尋ねる。俺は取り繕ったように「ごめん、聞いてなかった。えっと?あ〜、ブラックコーヒーで。頼むな!」と言う。
「えっ。それだけでいいんですか?」
「あぁ、いいよ。」
「じゃあ少し待っててくださいね..!」
メモをとった○○は教室の裏側へと向かっていった。当たり前だが、注文の品を作りに行ったのだろう。手際よくなんでもこなせて、相変わらず俺はやはり○○がすごいと思ってしまう。
「なぁ、かもめん?聞いてるか?」
また俺は人の話を聞いてていなかったらしい。今日はずっと上の空で少し体調がおかしいのだろうか。尋ねてきたかいにゃんは難しそうな顔をしていた。
「えっ、あ。悪い。なに?」
かいにゃんは言いづらそうに口を開く。
「あの、さ。『赤咲夜瑠』って、わかるか...?」
「え....?」
いきなりあいつの名前を出されて、俺は表情が固まってしまった。かいにゃんは焦った様子で言う。
「い、や。その、ふ、深い意味があるわけじゃなくて...。」
深い意味があるはずだ、と言いたかったが、それをちゃんと言葉にできないほど俺の心は荒立ち、穏やかではなかった。
「知ってる」
ふとすると、俺の意識外でそう言っていた。
「え!?そいつ、どんなやつ!?」
更に焦ってかいにゃんは言う。
「まず、かいにゃんから聞かせてもらいたいね...」
俺がそう言おうとすると、○○の明るい声が俺たちの会話を断ち切った。
「みなさん!ご注文の品です!」
その○○の明るい声にすら気付かず、俺は責めるようにかいにゃんに訊く。
「かいにゃん、教えてよ」
かいにゃんは目を伏せて言葉を詰まらせてから呟いた。
____________「わかった...」
このひとことから、この暗く静かな会話は始まる。
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