めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side kamome
俺たちは、今日も今日とて文化祭の準備をしていた。
「翔ちゃん、そっち終わった?」
「おん、終わったで。」
「じゃあこっち手伝ってくれる?」
「まかせろり」
翔ちゃんと俺は、今文化祭で出品するグッズを納品しているところだった。ひとつひとつ丁寧に。俺たちはアクリルキーホルダーを包装する係。アクリルキーホルダーは全部で8種類あって、なろぴ、翔ちゃん、にょきを、そらちゃん、かいにゃん、俺、○○の女神前と女神後の全8種類。女神前とは髪がピンクのころの姿。女神後とは女神の生まれ変わりと発覚してから、つまり今の姿。
「なぁなぁ、これいつ終わるん?」
翔ちゃんそう話しかけられた。俺も明確なゴールを知らないため延々と続くように思える。そのため俺は「永遠と終わらないんじゃね。」と答えた。いつ終わるのだろうか、売り切れが予想されるなど実行委員会が言っていたため、ざっと1000はあると予想する。よく高校生で部活も勉強も並行しよくここまで作ったものだ。それになんせ文化祭だ。女神と女神の彼氏候補がいるこの学校に人間が集まらないわけがない。校内は人であふれかえることだろう。そしてグッズにはランダム商品というものがあるらしく、それには俺たちのサイン入りが低確率で混じっているらしい。俺たちがいないところで勝手に決まっていて、それをよく実行できたものだ。
「も〜、かもめん!ええわ、めんどくさい!他の人に任せよ!はよ○○のとこ行きたいし!」
翔ちゃんがいよいよ爆発してしまった。確かによく爆発せずにいられたな、と思う。
「え〜。じゃああとちょっとだけやったら行こっか。」
俺は翔ちゃんをなだめてまた作業を開始した。翔ちゃんはまた駄々をこねながら「早く〜!」と俺を急かしている。それにあと少しで個人で100個包装したことになる。それまでもう少しなので、そこまで行ってしまおうということだ。
「あ〜、待ってられへん!ほい、はよ行こ!」
「あっ、ちょ、翔ちゃん!」
もう耐えきれなくなったのか、翔ちゃんは俺の腕を引っ張って教室を飛び出してしまった。あともう少しだったのに、中断されて少し残念。
[大文字]ドンッ[/大文字]
何かにぶつかる鈍い音が聞こえる。○○の教室から出てきた少女と俺たちは衝突してしまったのだ。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
その少女はミディアムボブの髪をしていて、髪色は真っ黒で毛先には赤色のグラデーション。瞳は真っ赤に染まっていた。
「おぉ、こっちもごめんな。」
翔ちゃんは適当に返事をして教室内へとそそくさと入っていった。
[大文字]ドクッ[/大文字]
心臓が大きな音を立てて鼓動する。なぜだろうか、俺はあの少女を知っている。何が何だかわからない。でも、見たことがないはずなのに俺は知っている。あいつを。
_______________夜瑠を。
俺たちは、今日も今日とて文化祭の準備をしていた。
「翔ちゃん、そっち終わった?」
「おん、終わったで。」
「じゃあこっち手伝ってくれる?」
「まかせろり」
翔ちゃんと俺は、今文化祭で出品するグッズを納品しているところだった。ひとつひとつ丁寧に。俺たちはアクリルキーホルダーを包装する係。アクリルキーホルダーは全部で8種類あって、なろぴ、翔ちゃん、にょきを、そらちゃん、かいにゃん、俺、○○の女神前と女神後の全8種類。女神前とは髪がピンクのころの姿。女神後とは女神の生まれ変わりと発覚してから、つまり今の姿。
「なぁなぁ、これいつ終わるん?」
翔ちゃんそう話しかけられた。俺も明確なゴールを知らないため延々と続くように思える。そのため俺は「永遠と終わらないんじゃね。」と答えた。いつ終わるのだろうか、売り切れが予想されるなど実行委員会が言っていたため、ざっと1000はあると予想する。よく高校生で部活も勉強も並行しよくここまで作ったものだ。それになんせ文化祭だ。女神と女神の彼氏候補がいるこの学校に人間が集まらないわけがない。校内は人であふれかえることだろう。そしてグッズにはランダム商品というものがあるらしく、それには俺たちのサイン入りが低確率で混じっているらしい。俺たちがいないところで勝手に決まっていて、それをよく実行できたものだ。
「も〜、かもめん!ええわ、めんどくさい!他の人に任せよ!はよ○○のとこ行きたいし!」
翔ちゃんがいよいよ爆発してしまった。確かによく爆発せずにいられたな、と思う。
「え〜。じゃああとちょっとだけやったら行こっか。」
俺は翔ちゃんをなだめてまた作業を開始した。翔ちゃんはまた駄々をこねながら「早く〜!」と俺を急かしている。それにあと少しで個人で100個包装したことになる。それまでもう少しなので、そこまで行ってしまおうということだ。
「あ〜、待ってられへん!ほい、はよ行こ!」
「あっ、ちょ、翔ちゃん!」
もう耐えきれなくなったのか、翔ちゃんは俺の腕を引っ張って教室を飛び出してしまった。あともう少しだったのに、中断されて少し残念。
[大文字]ドンッ[/大文字]
何かにぶつかる鈍い音が聞こえる。○○の教室から出てきた少女と俺たちは衝突してしまったのだ。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
その少女はミディアムボブの髪をしていて、髪色は真っ黒で毛先には赤色のグラデーション。瞳は真っ赤に染まっていた。
「おぉ、こっちもごめんな。」
翔ちゃんは適当に返事をして教室内へとそそくさと入っていった。
[大文字]ドクッ[/大文字]
心臓が大きな音を立てて鼓動する。なぜだろうか、俺はあの少女を知っている。何が何だかわからない。でも、見たことがないはずなのに俺は知っている。あいつを。
_______________夜瑠を。
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