めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
_____僕らが一緒に住んでいる理由
私はそのことを一度たりて考えたことがなかった。私がここに住めている理由も、みんながシェアハウスして住んでいる理由さえも。そして悲しげな顔をして翔さんは口を開いた。
「ほんまに詳しい情報は、俺らも知らんねん。知ってるのは______
それを遮ってなろ屋さんは静かに言う。「僕だね。」と。頭が混乱する。詳しい情報をなろ屋さんだけが知っているという奇天烈なことの意味がわからなかったから。
「長くなっちゃうけど、いいかな。」
「はい、真実が知れるなら。」
何があっても、私は彼らと一緒のここの家から離れる気はないから。どんなにも悲しい事実があったとしても受け入れることを決める。事実をなろ屋さんは感情を出さず淡々を話していった。
「僕もね。のきと同じ家出っ子なんだ。理由は、利用されていたから。もちろん最初は愛されてたはずなんだよ。でも、時がたつにつれて自分で言うのもなんだけど、結構できる子だった僕は父親の会社の跡取りとして利用させられ始めたんだ。僕はその時思ったんだ。利用するなんて許せない。だったらこの家の半分のお金を盗んで同じような目にあった人と一緒に傷をおぎないあいながら暮らしたい!...って。」
つまり私たちがここにいる理由は、心に傷を負った私たちを守るために出来た家だというのだ。
「あの...。水さすようでわるいんだけど、お金っていくらなの...?」
そらくんが少し怯えた様子でなろ屋さんに訊く。それを気になっていた節もあったので大人しくなろ屋さんが話すのを待つ。
「...僕の貯金を合わせて、ざっと5億ちょい...かな。」
「えっ!?なろぴってそんなにお金持ってたの...!?」
かもめさんが冷や汗をかきながら言った。そんな大金、あるわけがないと私も一瞬思ってしまった。確かに、驚く理由もわかる。それでも家の資産の半分だというのだから、なろ屋さんの家は大金持ちと言ってふさわしいだろう。
「あぁ、いや。家がお金持ちだったから...。」
気を取り直したようになろ屋さんは脱線した話を戻す。
「っていうわけで僕と似てるようで似てない今の7人が揃ってるんだよ。」
今、なぜここにいるのかはかいとさんとなろ屋さんとのっきさんしかわかっていない。なろ屋さんは確実に『傷をおぎあいながら』と言っていた。つまり、あの2人にも心の傷があるということ。ならば、出来ることは一つしかない。
「なろ屋さんさっき、傷をおぎないあいながらって言ってましたよね...?」
「ん?ああ、そうだねっ。」
「じゃあ。今まで以上に、もっともっと仲を深めておぎないあいませんか。」
「....どういうこと?」
なろ屋さんは首をかしげて言う。なんとなく、警戒しているように見えた。
[大文字]「みんな傷ついてるしんがたくさんあるわけなので、そこに絆創膏を貼っていくようなことです。」[/大文字]
わずかに震えた声と、目尻にためた涙を浮かばせながらのっきさんは言う。
「絆創膏...。すごいですね、私達にはない発想で、●●さんは私達に絆創膏を貼ってくれますね。」
かいとさんも同意するように言ってくれた。
「あぁ。ほんとに。今の言葉で俺、結構救われたぞ。」
「ありがとうございます。私も今のお二人の言葉で絆創膏、貼られましたっ!」
「まぁとにかく。ほんとのことも僕のことも全部話したわけだし、次は残りの3人を待つだけだね。」
残りの3人とは、心の内を明かしてくれていない翔さん、そらくん、かもめさんのことだろう。
「てことで、○○っ!」ギュッ
なろ屋さんは今にも泣きだしてしまいそうな顔で私に飛びついてきた。
「ふぇ、わ、なろ屋さん!?」
「これからなにがあっても僕たちと一緒にいてねっ...!」
不安そうな顔でなろ屋さんは言った。もちろん、私を助けてくれた御恩を、忘れるわけがない。だから彼らと一緒に私はいるのだ。
「はいっ!もちろんですっ...!」
私はそのことを一度たりて考えたことがなかった。私がここに住めている理由も、みんながシェアハウスして住んでいる理由さえも。そして悲しげな顔をして翔さんは口を開いた。
「ほんまに詳しい情報は、俺らも知らんねん。知ってるのは______
それを遮ってなろ屋さんは静かに言う。「僕だね。」と。頭が混乱する。詳しい情報をなろ屋さんだけが知っているという奇天烈なことの意味がわからなかったから。
「長くなっちゃうけど、いいかな。」
「はい、真実が知れるなら。」
何があっても、私は彼らと一緒のここの家から離れる気はないから。どんなにも悲しい事実があったとしても受け入れることを決める。事実をなろ屋さんは感情を出さず淡々を話していった。
「僕もね。のきと同じ家出っ子なんだ。理由は、利用されていたから。もちろん最初は愛されてたはずなんだよ。でも、時がたつにつれて自分で言うのもなんだけど、結構できる子だった僕は父親の会社の跡取りとして利用させられ始めたんだ。僕はその時思ったんだ。利用するなんて許せない。だったらこの家の半分のお金を盗んで同じような目にあった人と一緒に傷をおぎないあいながら暮らしたい!...って。」
つまり私たちがここにいる理由は、心に傷を負った私たちを守るために出来た家だというのだ。
「あの...。水さすようでわるいんだけど、お金っていくらなの...?」
そらくんが少し怯えた様子でなろ屋さんに訊く。それを気になっていた節もあったので大人しくなろ屋さんが話すのを待つ。
「...僕の貯金を合わせて、ざっと5億ちょい...かな。」
「えっ!?なろぴってそんなにお金持ってたの...!?」
かもめさんが冷や汗をかきながら言った。そんな大金、あるわけがないと私も一瞬思ってしまった。確かに、驚く理由もわかる。それでも家の資産の半分だというのだから、なろ屋さんの家は大金持ちと言ってふさわしいだろう。
「あぁ、いや。家がお金持ちだったから...。」
気を取り直したようになろ屋さんは脱線した話を戻す。
「っていうわけで僕と似てるようで似てない今の7人が揃ってるんだよ。」
今、なぜここにいるのかはかいとさんとなろ屋さんとのっきさんしかわかっていない。なろ屋さんは確実に『傷をおぎあいながら』と言っていた。つまり、あの2人にも心の傷があるということ。ならば、出来ることは一つしかない。
「なろ屋さんさっき、傷をおぎないあいながらって言ってましたよね...?」
「ん?ああ、そうだねっ。」
「じゃあ。今まで以上に、もっともっと仲を深めておぎないあいませんか。」
「....どういうこと?」
なろ屋さんは首をかしげて言う。なんとなく、警戒しているように見えた。
[大文字]「みんな傷ついてるしんがたくさんあるわけなので、そこに絆創膏を貼っていくようなことです。」[/大文字]
わずかに震えた声と、目尻にためた涙を浮かばせながらのっきさんは言う。
「絆創膏...。すごいですね、私達にはない発想で、●●さんは私達に絆創膏を貼ってくれますね。」
かいとさんも同意するように言ってくれた。
「あぁ。ほんとに。今の言葉で俺、結構救われたぞ。」
「ありがとうございます。私も今のお二人の言葉で絆創膏、貼られましたっ!」
「まぁとにかく。ほんとのことも僕のことも全部話したわけだし、次は残りの3人を待つだけだね。」
残りの3人とは、心の内を明かしてくれていない翔さん、そらくん、かもめさんのことだろう。
「てことで、○○っ!」ギュッ
なろ屋さんは今にも泣きだしてしまいそうな顔で私に飛びついてきた。
「ふぇ、わ、なろ屋さん!?」
「これからなにがあっても僕たちと一緒にいてねっ...!」
不安そうな顔でなろ屋さんは言った。もちろん、私を助けてくれた御恩を、忘れるわけがない。だから彼らと一緒に私はいるのだ。
「はいっ!もちろんですっ...!」
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