めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side KAITO
「みなさんっ!!あのっ、久しぶりに全員一緒にお出かけしませんか...?」
本当に行きたいのだろうか。○○は、目をキラキラと輝かせて俺たちにそう提案した。
「おお、ええやん!俺も久しぶりにでかけたい!」
○○と出かけるのも久しぶりで、嬉しかったのかサムライは珍しく満面の笑みで言葉を返した。そして、かもめんも口を開く。
「おっ。俺も賛成〜っ!入院して以来だし、行こ!」
かもめんもそう言う。入院が終わってから、何処にも行っていない。だから俺も賛成だった。そして、そらちゃんが嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、退院おめでとうお出かけ会だね!」
余りにもそらちゃんらしい言葉に、俺はついついにこりと笑ってしまう。○○は困り果てたように眉を下げて、俺たちに訊く。
「あ....。じゃあ、行くってことでいいんですよねっ...?」
この家に○○に反対する奴は誰もいない。そして、もちろん俺も○○を悲しませてしまったら申し訳なくて顔が立たない。だから、当たり前のように俺はみんなと出かける事を決めた。
「○○。悪いけど、ここにいる全員○○に反対しないから、お出かけいこ〜!」
なろっちが俺が言いたいことを全て言ってくれた。そして、次にのっきたんがにこにこ笑って話を進める。
「どこに行きますか?楽しみですねぇっ。」
のっきたんも、○○が退院以降は以前のように笑顔を見せてくれるようになった。これで一安心出来る。
「あの....。かいとさんは、大丈夫ですか...?」
はっ、と俺は我に帰った。俺はただただ話を聞いているだけで、何もしていないことに気づく。しっかりと話しかけてくれる○○は優しい。女神の生まれ変わりということも納得できる、ということを頭の片隅でぽけーっと考え込んでいた。
「あぁ、大丈夫だぞ。早くどこに行くか決めないとなっ。」
○○はいつも以上に微笑んで言う。
「!!かいとさんっ!はい!早く決めましょうねっ!」
俺がさっきまで放心気味で、少しだけ気を遣って言ってくれたのかと考えると、彼女への愛しさが加速していく。その考えをしっかりと心の中に残しておくことにした。
_夜_
俺は○○、みんなにもに話すことにした。それはなんだ、といきなり問われれば答えられないだろうが。
「あの、さ。○○。話したいことがある。みんなも。」
全員が全員、大人しく俺の話を聞いてくれる。そう思うと嬉しくて嬉しくてしょうがない。そして、俺は一呼吸おいて話し始めた。
「その...。まず今まで話さなくてごめん。勇気出なかった。」
延々と話していてもしょうがないので、あまり感情を出さないように、素早く話すことを心がけた。
前にみんなで行った所は俺の家族が死んだところ。
身内に拾われたけど心を開けなかったこと。
精神的にも辛かった時になろっちとサムライに声をかけてもらって今ここにいること。
それを話し終わると、○○が気まずそうに口を開いた。
「.......。そうだったんですね。というか、声をかけてもらってって...?」
「あぁ.....。○○には話していなかったね...。」
なろっちが消え入りそうな声で話す。俺が今更過去を話そうとしたのは、『声をかけてもらった』という言葉の意味を○○に教えるため。知らないまま、○○が俺たちと一緒にいるのは無理だと判断したから。
[大文字]「僕らが一緒に住んでいる理由」[/大文字]
「みなさんっ!!あのっ、久しぶりに全員一緒にお出かけしませんか...?」
本当に行きたいのだろうか。○○は、目をキラキラと輝かせて俺たちにそう提案した。
「おお、ええやん!俺も久しぶりにでかけたい!」
○○と出かけるのも久しぶりで、嬉しかったのかサムライは珍しく満面の笑みで言葉を返した。そして、かもめんも口を開く。
「おっ。俺も賛成〜っ!入院して以来だし、行こ!」
かもめんもそう言う。入院が終わってから、何処にも行っていない。だから俺も賛成だった。そして、そらちゃんが嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、退院おめでとうお出かけ会だね!」
余りにもそらちゃんらしい言葉に、俺はついついにこりと笑ってしまう。○○は困り果てたように眉を下げて、俺たちに訊く。
「あ....。じゃあ、行くってことでいいんですよねっ...?」
この家に○○に反対する奴は誰もいない。そして、もちろん俺も○○を悲しませてしまったら申し訳なくて顔が立たない。だから、当たり前のように俺はみんなと出かける事を決めた。
「○○。悪いけど、ここにいる全員○○に反対しないから、お出かけいこ〜!」
なろっちが俺が言いたいことを全て言ってくれた。そして、次にのっきたんがにこにこ笑って話を進める。
「どこに行きますか?楽しみですねぇっ。」
のっきたんも、○○が退院以降は以前のように笑顔を見せてくれるようになった。これで一安心出来る。
「あの....。かいとさんは、大丈夫ですか...?」
はっ、と俺は我に帰った。俺はただただ話を聞いているだけで、何もしていないことに気づく。しっかりと話しかけてくれる○○は優しい。女神の生まれ変わりということも納得できる、ということを頭の片隅でぽけーっと考え込んでいた。
「あぁ、大丈夫だぞ。早くどこに行くか決めないとなっ。」
○○はいつも以上に微笑んで言う。
「!!かいとさんっ!はい!早く決めましょうねっ!」
俺がさっきまで放心気味で、少しだけ気を遣って言ってくれたのかと考えると、彼女への愛しさが加速していく。その考えをしっかりと心の中に残しておくことにした。
_夜_
俺は○○、みんなにもに話すことにした。それはなんだ、といきなり問われれば答えられないだろうが。
「あの、さ。○○。話したいことがある。みんなも。」
全員が全員、大人しく俺の話を聞いてくれる。そう思うと嬉しくて嬉しくてしょうがない。そして、俺は一呼吸おいて話し始めた。
「その...。まず今まで話さなくてごめん。勇気出なかった。」
延々と話していてもしょうがないので、あまり感情を出さないように、素早く話すことを心がけた。
前にみんなで行った所は俺の家族が死んだところ。
身内に拾われたけど心を開けなかったこと。
精神的にも辛かった時になろっちとサムライに声をかけてもらって今ここにいること。
それを話し終わると、○○が気まずそうに口を開いた。
「.......。そうだったんですね。というか、声をかけてもらってって...?」
「あぁ.....。○○には話していなかったね...。」
なろっちが消え入りそうな声で話す。俺が今更過去を話そうとしたのは、『声をかけてもらった』という言葉の意味を○○に教えるため。知らないまま、○○が俺たちと一緒にいるのは無理だと判断したから。
[大文字]「僕らが一緒に住んでいる理由」[/大文字]
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