めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
なぜだろうか。のっきさんから、この魔法で記憶を取り戻すことは不可能だと告げられたはずなのに、不思議なことに私の記憶は戻っている。今、もしかしたらただただ私が作ってしまった思い出かもしれない。記憶を取り戻したことだって、気まぐれに過ぎないだろう。ひとり考えごとに耽っていると、がらっ、と音を立てて病室のドアが開いた。
「お見舞い来ました〜.....っ、え?●●さん.......?」
のっきさんが口をあんぐりと開けてこちらを見つめている。なにも変わっていないはずなのだが、のっきさんは唖然と私を見つめるばかり。怖気づきながら、私はのっきさんに「の、のっきさん?どうしたんですか?」と問いかけた。のっきさんは気まずそうに言う。
「い、いや....ど、どうしたって。●●さんこそ....。」
身体の異変などない。そんなことはないはず。まさか__________
「髪色と、瞳が...。」
のっきさんに言われて気づいた。ふと近くにあった手鏡をとると、私の髪が私には到底似合わないであろうパステルカラーの美しい水色の髪へと変化していた。瞳の色も同じような色へと変化している。
「........あの、まさかとは思うんですけど、記憶って....。」
思い立ったかのようにのっきさんは私に問いかけた。私も状況整理が追い付いてはいないものの、なんとかのっきさんに返事を施す。
「.........あっ、えっと。なんかちょっとふわっと思い出せてるような...。」
私がそういうと、のっきさんはスマートフォンを取り出した。
「ちょっと...。皆さん呼びますね...。」
孤独な機械音が私の病室に響く。みなさんを待っている間、のっきさんと私は一言すら話すことが出来なかった。
_数分後_
がらっ。忙しなく病室の扉が開く。そこには、みなさんがとてつもなく慌てた様子で立っていた。なろ屋さんが飛び出してきて、大声を出して話始める。みなさんもぞろぞろと病室に入ってきた。
「●●っ!!女神って...?」
女神、なんてのっきさんから一言すらも教えてくれていない。電話をしている間、私は状況整理に精一杯で何を話しているのかを聞いていなかったが、のっきさんは一体、何をみなさんに教えたのだろうか。
「皆さん、説明しますね。」
のっきさんが淡々を事実を話し始める。記憶を取り戻したことは、のっきさんが住んでいた世界で伝えられている、千年に一度に現れる、何もかもが美しい女神の生まれ変わりだということ。過去に現れた女神の生まれ変わりは全てのっきさんの住んでいた世界での発祥なので人間が女神なることはこれが初めてだということ。
「全部です...。あ、そうそう。私の住んでいたっていうのは...。私は、魔国というところから家出してきて今ここにいるんです。魔法が使えたのも魔国出身だから....。」
「.....で、でも、なんで私が女神の生まれ変わり...?なんですか?」
のっきさんの話を遮って、疑問を伝えた。なぜなら、私なんかが女神様の生まれ変わりだなんて、到底信じられないから。だが、みんな、私が女神様の生まれ変わりだということを否定しなかった。
「...。俺は、○○が女神なん、正解やと思うねんけどな。」
翔さんはそう言った。それに続いてかもめさんも「俺もそう思う。だって、なにもかもが美しいって...。話聞いた時○○しか浮かばなかったし。」と言う。そらちゃんすら「だよね、だよね。性格も、全部が美しいってまさに....ねぇ。」と賛成するだけだった。
「●●さん。お聞きしたいんですが、女神になる前に、なにか...。その。きっかけ...。みたいなものはありましたか?」
のっきさんに突然そう言われて、私はハッとする。あの赤い夕日に金の星が降り注いだのは、見間違えかもしれない。一応、のっきさんにそのことを伝えることにした。
「えっと...。なんか夕日に金色の星が溢れかえっていたような...。」
「!!そうですかっ。私は再びやらなければいけないことがあるので、これで。」
のっきさんっは実に嬉しそうにそう言った。それに続いて、翔さんも優しく私に微笑む。
「せやな。のっきたんは帰り。俺らは病院しまるぎりぎりまでおるから。」
優しくそう言い、翔さんはのっきさんを返してあげた。次になろ屋さんが「...。大丈夫だよ。○○。びっくりしたかもだけど、みんないるから安心して。」と言ってくれる。
みんなに慰められて、涙がこぼれた。その涙は、水色の瞳を写し、金と逢魔が時の橙が混じった世にも奇妙で美しい涙だった。
「お見舞い来ました〜.....っ、え?●●さん.......?」
のっきさんが口をあんぐりと開けてこちらを見つめている。なにも変わっていないはずなのだが、のっきさんは唖然と私を見つめるばかり。怖気づきながら、私はのっきさんに「の、のっきさん?どうしたんですか?」と問いかけた。のっきさんは気まずそうに言う。
「い、いや....ど、どうしたって。●●さんこそ....。」
身体の異変などない。そんなことはないはず。まさか__________
「髪色と、瞳が...。」
のっきさんに言われて気づいた。ふと近くにあった手鏡をとると、私の髪が私には到底似合わないであろうパステルカラーの美しい水色の髪へと変化していた。瞳の色も同じような色へと変化している。
「........あの、まさかとは思うんですけど、記憶って....。」
思い立ったかのようにのっきさんは私に問いかけた。私も状況整理が追い付いてはいないものの、なんとかのっきさんに返事を施す。
「.........あっ、えっと。なんかちょっとふわっと思い出せてるような...。」
私がそういうと、のっきさんはスマートフォンを取り出した。
「ちょっと...。皆さん呼びますね...。」
孤独な機械音が私の病室に響く。みなさんを待っている間、のっきさんと私は一言すら話すことが出来なかった。
_数分後_
がらっ。忙しなく病室の扉が開く。そこには、みなさんがとてつもなく慌てた様子で立っていた。なろ屋さんが飛び出してきて、大声を出して話始める。みなさんもぞろぞろと病室に入ってきた。
「●●っ!!女神って...?」
女神、なんてのっきさんから一言すらも教えてくれていない。電話をしている間、私は状況整理に精一杯で何を話しているのかを聞いていなかったが、のっきさんは一体、何をみなさんに教えたのだろうか。
「皆さん、説明しますね。」
のっきさんが淡々を事実を話し始める。記憶を取り戻したことは、のっきさんが住んでいた世界で伝えられている、千年に一度に現れる、何もかもが美しい女神の生まれ変わりだということ。過去に現れた女神の生まれ変わりは全てのっきさんの住んでいた世界での発祥なので人間が女神なることはこれが初めてだということ。
「全部です...。あ、そうそう。私の住んでいたっていうのは...。私は、魔国というところから家出してきて今ここにいるんです。魔法が使えたのも魔国出身だから....。」
「.....で、でも、なんで私が女神の生まれ変わり...?なんですか?」
のっきさんの話を遮って、疑問を伝えた。なぜなら、私なんかが女神様の生まれ変わりだなんて、到底信じられないから。だが、みんな、私が女神様の生まれ変わりだということを否定しなかった。
「...。俺は、○○が女神なん、正解やと思うねんけどな。」
翔さんはそう言った。それに続いてかもめさんも「俺もそう思う。だって、なにもかもが美しいって...。話聞いた時○○しか浮かばなかったし。」と言う。そらちゃんすら「だよね、だよね。性格も、全部が美しいってまさに....ねぇ。」と賛成するだけだった。
「●●さん。お聞きしたいんですが、女神になる前に、なにか...。その。きっかけ...。みたいなものはありましたか?」
のっきさんに突然そう言われて、私はハッとする。あの赤い夕日に金の星が降り注いだのは、見間違えかもしれない。一応、のっきさんにそのことを伝えることにした。
「えっと...。なんか夕日に金色の星が溢れかえっていたような...。」
「!!そうですかっ。私は再びやらなければいけないことがあるので、これで。」
のっきさんっは実に嬉しそうにそう言った。それに続いて、翔さんも優しく私に微笑む。
「せやな。のっきたんは帰り。俺らは病院しまるぎりぎりまでおるから。」
優しくそう言い、翔さんはのっきさんを返してあげた。次になろ屋さんが「...。大丈夫だよ。○○。びっくりしたかもだけど、みんないるから安心して。」と言ってくれる。
みんなに慰められて、涙がこぼれた。その涙は、水色の瞳を写し、金と逢魔が時の橙が混じった世にも奇妙で美しい涙だった。
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