めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side なろ屋
埃を被った部屋の中、僕はたった1人で自分を責め続けていた。僕が犠牲になれば○○を助けられた。真横にいてその現場を見ていたのに、守れなかった。普通だったはずの楽しい日常は、僕のせいで崩れた。そんな僕を責めるように、○○の容態が悪くなったと聞いた。だから、○○のお見舞いにみんなは今病院にいる。僕以外は。残ってしまっただけの僕が、みんなと同じ立場に立てる訳がないから。突然がちゃり、と玄関のドアが開けられた音が響く。
「なろっち、いるか?ただいま...。」
扉越しに、かいてぃーが話しかけてくれた。悲しみに暮れている僕からすれば、こんな僕を思いやって話をしてくれるのが、とてつもなくありがたい。
「なろきゅん。●●さんのことについてなんですけど....」
かいてぃーに次いで、のきが僕に喋りかけてくれた。
「........なに、早く言って...。」
冷たく返事してごめん、という感情がお腹の底から込み上げてくる。精神的に余裕がないのはみんなも、僕も知っているけれど、こんな返事しか出来ないなら、したくもない。それからのきは、○○の容態の事や持っている能力の事を細かく教えてくれた。その内容に僕は、ただ単にそうなんだ、という感想しか湧かなかった。
「だからなろきゅん。●●さんは今事故に遭った記憶はあるけれど、私達の記憶自体はないんです。だからやり直せる...というわけでもないですが。とにかく、更生しましょう?このままではなろきゅんに関わるいろんな人が悲しみにくれます。」
「わかった...。僕、変わる。みんなに迷惑かけたことも、わがまま言って病院行かなかったことも、全部、全部。これからの僕で上書きする。だから...。」
がちゃりとドアが開いて、のきがこちらに駆け寄る。
「それまで、待ってますね!」
優しく笑ってのきはベットに座り込んでいた僕を強く抱きしめてくれた。久しぶりに人肌に触れた気がして、僕は頬を濡らす。のきはそんなこと気にも留めず抱きしめてくれるだけだった。ひと通りことが終わったあと、勇気を振り絞って僕は話をする。
「のき、あのね。病院、行きたい。」
身勝手、ということは自分が1番分かっている。だけれど、僕は彼女に会いたい。
「....いいんですか?行ったところで誰ですか、と言われるだけですよ..?」
普段、こんな言葉を言わないはずののきがそう言い放った。これはきっとのきが用意した更生出来た僕を試す試験。僕は深呼吸をして、のきと目線を交わす。
[大文字] 「なにを言われようと、僕は○○に会いたいから...!」[/大文字]
のきは嬉しそうに笑って、リビングへと踵を返した。
「わかりました...!私からみなさんに言っておくので。行ってきてください!」
「ありがとう、のきっ!」
まだ○○と見てみたい世界が僕にはある。そして僕を、僕自身を受け入れてくれる人たちがいる。○○と幸せになる為にも、そんなささやかな希望を信じて、暗闇の荒野だとしても僕は前に進む事を心に決めた。家を飛び出して病院へと息を切らして向かう。
そんな覚悟を決めた自分を暖かく迎え入れてくれるお姫様が病院で眠りについていた。
埃を被った部屋の中、僕はたった1人で自分を責め続けていた。僕が犠牲になれば○○を助けられた。真横にいてその現場を見ていたのに、守れなかった。普通だったはずの楽しい日常は、僕のせいで崩れた。そんな僕を責めるように、○○の容態が悪くなったと聞いた。だから、○○のお見舞いにみんなは今病院にいる。僕以外は。残ってしまっただけの僕が、みんなと同じ立場に立てる訳がないから。突然がちゃり、と玄関のドアが開けられた音が響く。
「なろっち、いるか?ただいま...。」
扉越しに、かいてぃーが話しかけてくれた。悲しみに暮れている僕からすれば、こんな僕を思いやって話をしてくれるのが、とてつもなくありがたい。
「なろきゅん。●●さんのことについてなんですけど....」
かいてぃーに次いで、のきが僕に喋りかけてくれた。
「........なに、早く言って...。」
冷たく返事してごめん、という感情がお腹の底から込み上げてくる。精神的に余裕がないのはみんなも、僕も知っているけれど、こんな返事しか出来ないなら、したくもない。それからのきは、○○の容態の事や持っている能力の事を細かく教えてくれた。その内容に僕は、ただ単にそうなんだ、という感想しか湧かなかった。
「だからなろきゅん。●●さんは今事故に遭った記憶はあるけれど、私達の記憶自体はないんです。だからやり直せる...というわけでもないですが。とにかく、更生しましょう?このままではなろきゅんに関わるいろんな人が悲しみにくれます。」
「わかった...。僕、変わる。みんなに迷惑かけたことも、わがまま言って病院行かなかったことも、全部、全部。これからの僕で上書きする。だから...。」
がちゃりとドアが開いて、のきがこちらに駆け寄る。
「それまで、待ってますね!」
優しく笑ってのきはベットに座り込んでいた僕を強く抱きしめてくれた。久しぶりに人肌に触れた気がして、僕は頬を濡らす。のきはそんなこと気にも留めず抱きしめてくれるだけだった。ひと通りことが終わったあと、勇気を振り絞って僕は話をする。
「のき、あのね。病院、行きたい。」
身勝手、ということは自分が1番分かっている。だけれど、僕は彼女に会いたい。
「....いいんですか?行ったところで誰ですか、と言われるだけですよ..?」
普段、こんな言葉を言わないはずののきがそう言い放った。これはきっとのきが用意した更生出来た僕を試す試験。僕は深呼吸をして、のきと目線を交わす。
[大文字] 「なにを言われようと、僕は○○に会いたいから...!」[/大文字]
のきは嬉しそうに笑って、リビングへと踵を返した。
「わかりました...!私からみなさんに言っておくので。行ってきてください!」
「ありがとう、のきっ!」
まだ○○と見てみたい世界が僕にはある。そして僕を、僕自身を受け入れてくれる人たちがいる。○○と幸せになる為にも、そんなささやかな希望を信じて、暗闇の荒野だとしても僕は前に進む事を心に決めた。家を飛び出して病院へと息を切らして向かう。
そんな覚悟を決めた自分を暖かく迎え入れてくれるお姫様が病院で眠りについていた。
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