めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side のっき
今、僕たちは●●さんが入院しているという病院へと車を走らせていた。容態が悪くなった理由は、わからないらしい。打ちどころが悪かったわけでもなかった。そんな思いつく限りの理由も違うなんてふざけた事、未だには信じられない。車内に静寂とみんなの不安が立ちこめる。
「....ついたで。俺は駐車しとくから、みんなは先に○○のとこ行って。」
翔くんはそう言い、僕たちを車から降ろしてくれた。翔くんだって●●さんに会いたいはずなのに、その気持ちを振り切って僕たちに行かせるって事は、僕たちを強く信頼しているという証だ。
「翔ちゃん、悪い。行くな...!」
振り絞るような声を出してかもめさんは車を降りる。私もそれに続いて車から降りた。
「○○の病室、どこだっけ...。」
そらちゃんが不安そうな顔をして迷ったように言う。瞬時的にかいとさんが「304号室だ、急げ。」と返事をした。僕たちは304号室へと足を動かす。着いた瞬間、僕はドアを勢いよく開けた。
「●●さんっ!」
静かにしないといけないはずなのに、僕は咄嗟に叫んでしまう。怒られてしまうかも、と思ったがお医者さんは怒らなかった。逆に、焦って僕たちに声をかける。
「......関係者の皆様ですか!?今すぐ、声を、かけてあげてください!!まだ助かるかもしれませんっ!!」
命に別状はないと思っていた僕は、その言葉を聞いて一瞬だけ脳がフリーズした。
「○○、○○っ!!!」
いつもの調子を崩して取り乱すかいとさん。
「ねぇ、お願いだよ、目を開けてよ、○○...!!」
そらちゃんは大粒の涙を流して声をかけている。
「なぁ...!起きろよっ、○○!!」
かもめくんも必死に声をかけ続けている。そんな阿鼻叫喚とも言える光景の中、不安を振り切って1人のお医者さんに声をかけた。
「......すみません。●●さんの容態が悪くなったのって、本当に原因がわからないんですか.....。」
「......それは、我々にもわかりません。原因を最大限まで調べましたが、全くわかりませんでした。」
そうですか、という言葉すら発する事が出来ないのは声が震えて、不安でたまらないから。もしかしたら自分の魔法薬のせいなのかも、と思うと罪悪感と不安感に押しつぶされそうだ。がらがらがらっ!と扉から音がする。
「○○!無事かっ!?」
翔くんは駐車場からここまで走ってきたのか汗をたくさんかいてここ、病室へとやってきた。
「...翔くん。声をかけてあげてください、ですって。」
「声...?なんでや。まぁええわ...」
みんなて声をかけている間、私はとある事をするため用意をする。まだ半信半疑なものの、確率は十分にあるだろう。
「まずいですっ、もっと声をかけてっ!!!」
容態が大きく変化をしたとするなら、そういう事。長年解けなかった謎解きを解いた時のようにスカッと爽快な気分だ。お医者さんの言葉を聞いた私は事実を淡々と告げる。そんな事をしたって無駄な事を。
「無駄ですよ。」
この懐疑は、確信へと塗り変わった。私の魔法薬のせいなのだろう。みんなの顔から血の気が引いてゆくのがわかる。
「...は?」
「おい、のっき!何言ってんねん!まだ助かるかもしれへんやろ!!」
私をみんなは糾弾した。そりゃあ、愛している人を生きさせようとしている行動を無駄だ、なんて言われれば私も頭に血が登ってしまうだろう。だけれど、今はその感情を無視しなければ●●さんを助ける事が出来ない。
「....私が今からすることは、厳密にお願いします。」
みんなと私は小さな約束を結んだ。自分の力は微力だとしても、一筋の希望は闇を貫くと信じてステッキを握る。
____________「いきますね......」
今、僕たちは●●さんが入院しているという病院へと車を走らせていた。容態が悪くなった理由は、わからないらしい。打ちどころが悪かったわけでもなかった。そんな思いつく限りの理由も違うなんてふざけた事、未だには信じられない。車内に静寂とみんなの不安が立ちこめる。
「....ついたで。俺は駐車しとくから、みんなは先に○○のとこ行って。」
翔くんはそう言い、僕たちを車から降ろしてくれた。翔くんだって●●さんに会いたいはずなのに、その気持ちを振り切って僕たちに行かせるって事は、僕たちを強く信頼しているという証だ。
「翔ちゃん、悪い。行くな...!」
振り絞るような声を出してかもめさんは車を降りる。私もそれに続いて車から降りた。
「○○の病室、どこだっけ...。」
そらちゃんが不安そうな顔をして迷ったように言う。瞬時的にかいとさんが「304号室だ、急げ。」と返事をした。僕たちは304号室へと足を動かす。着いた瞬間、僕はドアを勢いよく開けた。
「●●さんっ!」
静かにしないといけないはずなのに、僕は咄嗟に叫んでしまう。怒られてしまうかも、と思ったがお医者さんは怒らなかった。逆に、焦って僕たちに声をかける。
「......関係者の皆様ですか!?今すぐ、声を、かけてあげてください!!まだ助かるかもしれませんっ!!」
命に別状はないと思っていた僕は、その言葉を聞いて一瞬だけ脳がフリーズした。
「○○、○○っ!!!」
いつもの調子を崩して取り乱すかいとさん。
「ねぇ、お願いだよ、目を開けてよ、○○...!!」
そらちゃんは大粒の涙を流して声をかけている。
「なぁ...!起きろよっ、○○!!」
かもめくんも必死に声をかけ続けている。そんな阿鼻叫喚とも言える光景の中、不安を振り切って1人のお医者さんに声をかけた。
「......すみません。●●さんの容態が悪くなったのって、本当に原因がわからないんですか.....。」
「......それは、我々にもわかりません。原因を最大限まで調べましたが、全くわかりませんでした。」
そうですか、という言葉すら発する事が出来ないのは声が震えて、不安でたまらないから。もしかしたら自分の魔法薬のせいなのかも、と思うと罪悪感と不安感に押しつぶされそうだ。がらがらがらっ!と扉から音がする。
「○○!無事かっ!?」
翔くんは駐車場からここまで走ってきたのか汗をたくさんかいてここ、病室へとやってきた。
「...翔くん。声をかけてあげてください、ですって。」
「声...?なんでや。まぁええわ...」
みんなて声をかけている間、私はとある事をするため用意をする。まだ半信半疑なものの、確率は十分にあるだろう。
「まずいですっ、もっと声をかけてっ!!!」
容態が大きく変化をしたとするなら、そういう事。長年解けなかった謎解きを解いた時のようにスカッと爽快な気分だ。お医者さんの言葉を聞いた私は事実を淡々と告げる。そんな事をしたって無駄な事を。
「無駄ですよ。」
この懐疑は、確信へと塗り変わった。私の魔法薬のせいなのだろう。みんなの顔から血の気が引いてゆくのがわかる。
「...は?」
「おい、のっき!何言ってんねん!まだ助かるかもしれへんやろ!!」
私をみんなは糾弾した。そりゃあ、愛している人を生きさせようとしている行動を無駄だ、なんて言われれば私も頭に血が登ってしまうだろう。だけれど、今はその感情を無視しなければ●●さんを助ける事が出来ない。
「....私が今からすることは、厳密にお願いします。」
みんなと私は小さな約束を結んだ。自分の力は微力だとしても、一筋の希望は闇を貫くと信じてステッキを握る。
____________「いきますね......」
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