めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
side KAITO
○○が眠りについてからもう3日。
「はぁ...」
3日間で何度ため息を吐いただろうか。最近は、あいつらと会話が出来ないどころか顔すら合わせていない。みんな、○○がいなくなってから性格がとてつもなく変化した。
なろっちは自分を追い込んで鬱同然引きこもり。
サムライは自我が取り戻せなくて塞ぎ込んだ。
のっきたんは静かに怒りを俺たちにぶつけている。
そらねこは後悔と自責の念によって鬱同然。
かもめんはトラウマを掘り起こされてここ暫く放心状態。
俺は、背負っていたはずの責任感を全て何処かで潰れてしまい何もする気が起きない。症状や状態で言えばかもめんに近しい。今日も虚無感に襲われる。俺は一刻でも早く○○が目を覚ます事を願った。またあの笑顔を魅せて「かいとさん」って呼んでほしいと願った。行かないでくれよ、○○。想像が出来ないぐらいに何かを失うっていうのは辛い。
[大文字]もう、失いたくないんだ[/大文字]
面倒な事を考えていたら、腹が減った。コンビニで買った弁当やパンよりも温かみのある○○の手料理が食べたいが、それは今思っても仕方がない事。しょうがなく、俺は重い足を動かしてコンビニへと向かった。
・・・
コンビニの軽快な入店音が店内に響く。
「いらっしゃいませ〜」
適当に売っていたパンを手に取った。また、「はぁ...」とため息を吐く。数えるのも思い出すのも億劫な程、何回もため息を吐いた。
・・・
返事なんて帰ってこないが、いつものようにあいさつをする。
「ただいま...」
小さくつぶやいたその時、そらちゃんが慌てて冷や汗をかきながら俺の元へと走ってきた。がりし、と肩を掴み俺を揺らす。
「かいとさんっ!?どこ行ってたんですか!?」
問い詰めるように言うそらちゃんに、気圧されて一歩下がってしまった。
「いや...ちょっと夜ごはん買いに...」
「おい、兄弟!今すぐ病院行くぞ。」
「は?病院?なんで?」
[太字] 「○○の容態があまりよくないみたいなんだ」[/太字]
その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中が真っ白になった。理解しようとするたびに恐怖や驚愕、悲しみの感情が溢れてくる。サムライは俺を鼓舞するように言葉を発する。
「ぐだぐだすんな中二病!はよ車乗れ!」
「.....なろっちは..?」
振り絞って出た声はイントネーションが不安定で、今にも泣き出しそうな声。今○○の事は考えないように、自分に最大限気を使った。
「......自分を相当おいこんでいるみたいで、行けない、だそうです...。」
のっきたんが申し訳なさそうに言う。悲しそうな、苦しそうな声を出して返事をする。
「そっか」
そっけなく返事するしか俺にはできなかった。
ふとした時、また悲しみと怒りが込み上げてくる。容態が良くないって、なんなんだろうか。もう、二度と自分の名前すら呼んでくれないと考えるだけで涙がこぼれてしまう。「かいとさん」って笑顔すら見せてくれないのかもしれない。
「くそっ....!!」 ドンッ
車の壁を泣きながら思いっきり殴った。俯いていたせいか、ズボンに涙がひとつひとつ染みを作る。いつもなら、誰かが「叩くなやボケ」と言うはずなのに、場には静寂が流れていた。誰も、責める余裕なんて持ち合わせていない。
_病院_
「んっ........」
○○の小さな呻き声と共に、ぴっぴっぴっぴっ…と無機質な心電図の機械音だけが真っ白な病室に響いている。
○○が眠りについてからもう3日。
「はぁ...」
3日間で何度ため息を吐いただろうか。最近は、あいつらと会話が出来ないどころか顔すら合わせていない。みんな、○○がいなくなってから性格がとてつもなく変化した。
なろっちは自分を追い込んで鬱同然引きこもり。
サムライは自我が取り戻せなくて塞ぎ込んだ。
のっきたんは静かに怒りを俺たちにぶつけている。
そらねこは後悔と自責の念によって鬱同然。
かもめんはトラウマを掘り起こされてここ暫く放心状態。
俺は、背負っていたはずの責任感を全て何処かで潰れてしまい何もする気が起きない。症状や状態で言えばかもめんに近しい。今日も虚無感に襲われる。俺は一刻でも早く○○が目を覚ます事を願った。またあの笑顔を魅せて「かいとさん」って呼んでほしいと願った。行かないでくれよ、○○。想像が出来ないぐらいに何かを失うっていうのは辛い。
[大文字]もう、失いたくないんだ[/大文字]
面倒な事を考えていたら、腹が減った。コンビニで買った弁当やパンよりも温かみのある○○の手料理が食べたいが、それは今思っても仕方がない事。しょうがなく、俺は重い足を動かしてコンビニへと向かった。
・・・
コンビニの軽快な入店音が店内に響く。
「いらっしゃいませ〜」
適当に売っていたパンを手に取った。また、「はぁ...」とため息を吐く。数えるのも思い出すのも億劫な程、何回もため息を吐いた。
・・・
返事なんて帰ってこないが、いつものようにあいさつをする。
「ただいま...」
小さくつぶやいたその時、そらちゃんが慌てて冷や汗をかきながら俺の元へと走ってきた。がりし、と肩を掴み俺を揺らす。
「かいとさんっ!?どこ行ってたんですか!?」
問い詰めるように言うそらちゃんに、気圧されて一歩下がってしまった。
「いや...ちょっと夜ごはん買いに...」
「おい、兄弟!今すぐ病院行くぞ。」
「は?病院?なんで?」
[太字] 「○○の容態があまりよくないみたいなんだ」[/太字]
その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中が真っ白になった。理解しようとするたびに恐怖や驚愕、悲しみの感情が溢れてくる。サムライは俺を鼓舞するように言葉を発する。
「ぐだぐだすんな中二病!はよ車乗れ!」
「.....なろっちは..?」
振り絞って出た声はイントネーションが不安定で、今にも泣き出しそうな声。今○○の事は考えないように、自分に最大限気を使った。
「......自分を相当おいこんでいるみたいで、行けない、だそうです...。」
のっきたんが申し訳なさそうに言う。悲しそうな、苦しそうな声を出して返事をする。
「そっか」
そっけなく返事するしか俺にはできなかった。
ふとした時、また悲しみと怒りが込み上げてくる。容態が良くないって、なんなんだろうか。もう、二度と自分の名前すら呼んでくれないと考えるだけで涙がこぼれてしまう。「かいとさん」って笑顔すら見せてくれないのかもしれない。
「くそっ....!!」 ドンッ
車の壁を泣きながら思いっきり殴った。俯いていたせいか、ズボンに涙がひとつひとつ染みを作る。いつもなら、誰かが「叩くなやボケ」と言うはずなのに、場には静寂が流れていた。誰も、責める余裕なんて持ち合わせていない。
_病院_
「んっ........」
○○の小さな呻き声と共に、ぴっぴっぴっぴっ…と無機質な心電図の機械音だけが真っ白な病室に響いている。
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