めろんぱーかーに愛されてます。【リメイクver.】
ここに来てから、もう1ヶ月ほど経つ。メンタルの回復というか、心の平穏がだいぶ保てるようになった。前の家でシンデレラのようにこき使われたわけでも、暴力を振るわれたわけでもない。ただ、無視され続けていただけ。愛されていなかっただけ。所詮、たったそれだけ。別の場所から劇を見ているような感覚でいつもみんなの動向を見守っていた。こっちを見てくれ、とも思わなかったけれども、あの頃の私は愛されるという感覚が欲しかった。愛するという感覚は一体どんなものなんだろう、と。そんな事、ぽけーっと考えながら私は屋上から真っ逆さまに落ちようとしていた。
「きみ、名前は?」
彼に名前を聞かれた時は単純に嬉しかった。名前を聞かれた事も思い出させない。誰かと話した事も昔で思い出せないあの時の私。今考えてみると、殆ど人間不信に陥っているところでよくいきなり話しかけてくる人を不審に思わず受け答え出来たなと思う。今までみなさんは、一度も私に『愛してる』って言っていない。だけれど、確実に私を愛してくれているっていうのは分かる。発言や動作で愛を表してくれている。愛されるという事を、今私は味わっているのだ。今日も私はそのお返しをする為に、今日も私からもその期待に答えている。
「なろ屋さん!ご飯できましたよっ!」
ダイニングで、椅子に座ってうつらうつらとして待っていたなろ屋さんに、そう呼びかけた。
「ん〜っ。寝起きだから○○のあーんがないと食べれない〜。」
なろ屋さんはいつもこうやって私に甘えてくる。この姿が可愛くて、ついつい愛でてしまう。しょうがなく、朝ごはんをなろ屋さんの口に運んだ。
「えぇ...わかりました。あーん!」
「ぱくっ。おいしい大好き!」
・・・
今日が休みだから、とずっと寝ていている翔さんを起こすために、翔さんの部屋を訪れた。翔さん、と言わないように何度か練習してドアを開ける。
「しょ、翔...。あの。もうお昼になりますよ...。」
起きてはいたものの、まだ寝ぼけているような状態の翔さんは、未だに起きる様子がなく布団にくるまっていた。
「眠たい〜。○○抱きまくらになって〜。」
「いやいやさすがにそれh...ってひゃっ!」
近くに来た時、翔さんがいきなり私の腕を引っ張ってきて、私は布団の中に引き摺り込まれる。
「大好きやで。」
そう翔さんに囁かれて、明らかに私の顔に熱が集まった。
・・・
リビングにて、二人だけの空間でのっきさんと井戸端会議のような話をしている。
「のっきさん。体調は大丈夫ですか?」
「はい。もう万全です。」
私の問いかけに、ニコニコとして答えた病み上がりののっきさん。「そうですか...。できることがあったらなんでも言ってくださいね..。」というと、のっきさんはいきなり包み込むようにハグをしてきた。
「じゃあ、私といてください♡」 ギュッ
「ふぁっ!?」
彼の驚きとも言えるようその答えに、私は固まっているしか出来ない。
・・・
次はそらくんだ。部屋にずっといるそらくんの安否確認、というか起きているか尋ねる為にドアを複数回ノックしてから彼の部屋へと入った。
「そらくん。起きてますか?」
「●●〜♡起きてるよ〜!どうしたの?」
いつもこうやってそらくんは甘えてくる。なんとか抵抗するために、やっとの事で考えた言い訳の言葉を発する。
「あ、や。起きてるかなって..。」
「じゃあついでにぎゅーしていって!」ギュッ
「!?」
ぎゅっ、と抱きつかれた私はきっと、そらくんだけでなく今も昔も満更でもなさそうな顔をしていたのだろう。
・・・
とある日の適当な雑談。私は疑問に思ってとある事をかいとさんに問いかけた。
「かいとさんって、ツンデレなんですか?」
「は!?いやそういうわけじゃない...。」
少し頬を赤らめて言う様はまるで年頃の少女のよう。彼の口から弁明を聞いたから、とりあえずは納得出来たので「そうなんですか?まぁいいですけど...。お邪魔しました。」と席を立とうとすると、かいとさんが焦ったような顔をしてこう言った。
「あっ、だめだ。...まだ、俺といろ...。」ギュッ
(めちゃくちゃツンデレじゃん...)私は心の底でそう思う。
・・・
「かもめさんっ!今暇ですかっ!?」
かもめさんがいるリビングに、私は自分の部屋から走ってその場に到着した。かもめさんは表情1つ崩さず私を見て笑う。
「ああ。どうしたんだ?」
「その...他のみなさんがでかけてて寂しかったので...。」
かもめさんにとってはしょうもなく、取るに足らない出来事かもしれないが、かもめさんなら快く受け入れてくれると信じて彼の隣にちょこんと座った。
「...他のやつみてないで俺だけみとけばいーんじゃない?」ギュ
「あぇっ....////」
ついついきゅんとさせられてしまった私は間抜けな顔をしていたに違いない。ちゃんと甘えさせてくれるのが、彼の優しい所だ。
かもめさんに限らず、みな私の心を虎視眈々と狙っているかのように優しく接してくれている。今日も今日とて、平穏で落ち着いた幸せな日々を謳歌していた。
「きみ、名前は?」
彼に名前を聞かれた時は単純に嬉しかった。名前を聞かれた事も思い出させない。誰かと話した事も昔で思い出せないあの時の私。今考えてみると、殆ど人間不信に陥っているところでよくいきなり話しかけてくる人を不審に思わず受け答え出来たなと思う。今までみなさんは、一度も私に『愛してる』って言っていない。だけれど、確実に私を愛してくれているっていうのは分かる。発言や動作で愛を表してくれている。愛されるという事を、今私は味わっているのだ。今日も私はそのお返しをする為に、今日も私からもその期待に答えている。
「なろ屋さん!ご飯できましたよっ!」
ダイニングで、椅子に座ってうつらうつらとして待っていたなろ屋さんに、そう呼びかけた。
「ん〜っ。寝起きだから○○のあーんがないと食べれない〜。」
なろ屋さんはいつもこうやって私に甘えてくる。この姿が可愛くて、ついつい愛でてしまう。しょうがなく、朝ごはんをなろ屋さんの口に運んだ。
「えぇ...わかりました。あーん!」
「ぱくっ。おいしい大好き!」
・・・
今日が休みだから、とずっと寝ていている翔さんを起こすために、翔さんの部屋を訪れた。翔さん、と言わないように何度か練習してドアを開ける。
「しょ、翔...。あの。もうお昼になりますよ...。」
起きてはいたものの、まだ寝ぼけているような状態の翔さんは、未だに起きる様子がなく布団にくるまっていた。
「眠たい〜。○○抱きまくらになって〜。」
「いやいやさすがにそれh...ってひゃっ!」
近くに来た時、翔さんがいきなり私の腕を引っ張ってきて、私は布団の中に引き摺り込まれる。
「大好きやで。」
そう翔さんに囁かれて、明らかに私の顔に熱が集まった。
・・・
リビングにて、二人だけの空間でのっきさんと井戸端会議のような話をしている。
「のっきさん。体調は大丈夫ですか?」
「はい。もう万全です。」
私の問いかけに、ニコニコとして答えた病み上がりののっきさん。「そうですか...。できることがあったらなんでも言ってくださいね..。」というと、のっきさんはいきなり包み込むようにハグをしてきた。
「じゃあ、私といてください♡」 ギュッ
「ふぁっ!?」
彼の驚きとも言えるようその答えに、私は固まっているしか出来ない。
・・・
次はそらくんだ。部屋にずっといるそらくんの安否確認、というか起きているか尋ねる為にドアを複数回ノックしてから彼の部屋へと入った。
「そらくん。起きてますか?」
「●●〜♡起きてるよ〜!どうしたの?」
いつもこうやってそらくんは甘えてくる。なんとか抵抗するために、やっとの事で考えた言い訳の言葉を発する。
「あ、や。起きてるかなって..。」
「じゃあついでにぎゅーしていって!」ギュッ
「!?」
ぎゅっ、と抱きつかれた私はきっと、そらくんだけでなく今も昔も満更でもなさそうな顔をしていたのだろう。
・・・
とある日の適当な雑談。私は疑問に思ってとある事をかいとさんに問いかけた。
「かいとさんって、ツンデレなんですか?」
「は!?いやそういうわけじゃない...。」
少し頬を赤らめて言う様はまるで年頃の少女のよう。彼の口から弁明を聞いたから、とりあえずは納得出来たので「そうなんですか?まぁいいですけど...。お邪魔しました。」と席を立とうとすると、かいとさんが焦ったような顔をしてこう言った。
「あっ、だめだ。...まだ、俺といろ...。」ギュッ
(めちゃくちゃツンデレじゃん...)私は心の底でそう思う。
・・・
「かもめさんっ!今暇ですかっ!?」
かもめさんがいるリビングに、私は自分の部屋から走ってその場に到着した。かもめさんは表情1つ崩さず私を見て笑う。
「ああ。どうしたんだ?」
「その...他のみなさんがでかけてて寂しかったので...。」
かもめさんにとってはしょうもなく、取るに足らない出来事かもしれないが、かもめさんなら快く受け入れてくれると信じて彼の隣にちょこんと座った。
「...他のやつみてないで俺だけみとけばいーんじゃない?」ギュ
「あぇっ....////」
ついついきゅんとさせられてしまった私は間抜けな顔をしていたに違いない。ちゃんと甘えさせてくれるのが、彼の優しい所だ。
かもめさんに限らず、みな私の心を虎視眈々と狙っているかのように優しく接してくれている。今日も今日とて、平穏で落ち着いた幸せな日々を謳歌していた。
このボタンは廃止予定です