今回の登場人物は《悠凪》・《悠凪の母》《？》・《？？》の３人です
　
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《悠凪》

[斜体]「おーい！早く早く！！」[/斜体]

私の名前は<[漢字]正将[/漢字][ふりがな]せいしょう[/ふりがな]　[漢字]凪悠[/漢字][ふりがな]なぎ[/ふりがな]>。今は友達の《？》君を待っている。

《？》

[斜体]「ちょっ！ちょっと待ってって～、速いよ～！」[/斜体]

友達の悠凪ちゃんはとにかく足が速い。気が付くと置いていかれる。

《ナレーション》

悠凪と<？>の楽しげな記憶は此処で潰えている…。

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《悠凪》

[斜体]「ﾊｧ、ﾊｧ…」[/斜体]

朝起きると息が苦しい。ドタバタと階段を上がる足音が聞こえ、

扉が開きお母さんが入ってきた。

《悠凪の母》　

[斜線]「大丈夫！？病院連れていくからちょっと待ってね！」[/斜線]

《悠凪》

私は苦しさでまともに返答することが出来ず、

そのまま私は意識を失う…。その瞬間！脳裏に過った男の子…。

《？》

[斜体]「遅いな～。今日は遊べるって約束したのに…」[/斜体]

しびれを切らした僕は悠凪ちゃんの家に徒歩で向かう。

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気付くと僕は走っていた。あの子の家へ救急車が走っていたのだ。

何かあったのだろう、と察した僕は全速力で足を引き上げる…。

《悠凪》

[斜体]「ん…」[/斜体]

ゆっくりと瞼を上げ、光景を目の当たりにする。

[斜体]「あれは…川？」[/斜体]

緑に濁った川が数本流れ、辺りも霧に覆われ視界も貧しい。

《？？》

[斜体]「何で僕がこんな所に…まぁいいか」[/斜体]

今日はいつもの閻魔様が重要の会議で居ないので仲がいい僕が来た。

[斜体]「……？お、女の子…？」[/斜体]

突然、目の前に女の子が出現した。だが、ここに現れたということは…

[斜体]「おーい！あ、そうそう君！」[/斜体]

手を左右に振り、視線を集める。今回はすぐに振り返ってくれた。

[斜体]「君はどうしたのかな？」[/斜体]

女の子は背の丈が短く、片膝を地に付け会話する。

《悠凪》

目の前には白いロープを来た青年がいた。

だが今は突然の状況でまともに会話が出来る訳もなく、その場で凍る。

《？？》

…固まってしまった。こうなると、どうすることも出来ない。

ただ単純に時間の経過を待つのみ。

[太字][中央寄せ]～数分後～[/中央寄せ][/太字]

そろそろ、話し掛けても会話が成立するか、…挑戦する価値はある。

[斜体]「君はさっきまで何をしてたのかな？」[/斜体]

《悠凪》

…嫌な予感がする。ここで応えるのに抵抗は無いのだが、

通じない様な気がする。…取りあえず応えてみる。

[斜体]「えっと‥朝起きたら息が苦しくなって…気が付いたらここに」[/斜体]

目の前の青年は真剣ながらも困った表情をしている。

《？？》

…そんな人いたっけ…。

全人類のリスト表を見ながらも目は度々だが少しだけ合わせる。

あ！あった！これか。でも…何で？不可解な点が多すぎる…。

…まぁいいか。細かい所まで気にしてられない。取りあえず返そう。

《悠凪》

…！一瞬目を瞑った瞬間に自分を囲うよう神々しい光が生成された。

光が完全に出来上がった頃、その光は後ろへと猛スピードへ戻った

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[小文字][斜体]「君にはこれが似合うよ。はい、この狐のお面…」[/斜体][/小文字]

微かに聞こえた気がする。何となく、懐かしい声が。

[斜線]「…あれ？"自分"は誰？ここはどこ？」[/斜線]

記憶が無い。ただただ…

[中央寄せ][太字]先程の心地よさだけを覚えている。[/太字][/中央寄せ]