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【参加型】海月高校風紀委員会

#3


海月高校の屋上からは海が見える。

昼間の光が海面に反射して、ギラギラと眩しい。

江永 小葉は海月高校に入学した頃から毎日のように屋上に登って見ているので、目を閉じていても瞼の裏にあの海が浮かび上がってくる。


ああ、そうだ。

彼女にあのビーチで告白されて、付き合ってからもよくデートしたんだ。
 
あそこは人気リゾート地みたいな優美さは微塵もないけど、地元の愛に溢れた思い出のデートスポット。

そしてあそこで「確かにイケメンだしカッコイイけど、デリカシーがない男はちょっと……」と言われて小葉が振られた場所。

告白された場所で、振られるって意外と……いや、めっちゃ辛い。


ツーッと小葉の頬に一条の涙が流れる。

その様子を小葉を呼びに来た行燈坂 神樂は引いた目で見つめた。




江永「ああ、目から塩水でてきちゃったよ。行燈坂ちゃん、ハンカチ持ってない?」

行燈坂「江永くんに貸すハンカチはないかな」

江永「純粋に酷くて泣ける」

行燈坂「ハイハイ勝手に泣いとけ。ていうか、そろそろ風紀委員会の定例会議ですよ」

江永「もうちょっと彼女に振られた喪失感に浸らせてくれてもいいんじゃな

行燈坂「もうこれで14回目だから慣れてるでしょ。さっさと行きますよ」




神樂によって衝撃の失恋回数を言われた小葉は渋々と、言った様子で神樂に引っ張られて行く。


もうちょっと海見ててもいいじゃないか。と、思いつつも仕事は仕事なのでちょっとため息を付いてから地味に長い前髪をかきあげる。







さぁ、我らが風紀委員長のお出ましだ。
























[右寄せ][大文字][大文字][明朝体][斜体]一章 海中を漂う少年少女

開幕!![/斜体][/明朝体][/大文字][/大文字][/右寄せ]

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作者メッセージ

がんばるぞー!

2024/08/23 20:37

君影 スズ ID:≫94SCXkg9r2d.U
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