焦点の合わない血走る目。

頬にかかる荒い吐息。

たどたどしい不安定な足取り。

べっとりと血の付いたナイフ。

それを握る、ガクガクと震える手。

そして、床に押し倒される私。

[小文字]「君が悪いんだ。俺と付き合ってるくせにあんな奴と…白布なんかと…浮気者。俺が殺してあげるから、一緒に死のうよ。それで許してやる…俺たち結ばれる運命なんだから…これで一生一緒だよな…もう浮気なんて二度とさせない…♥」[/小文字]

説明しましょう。どうしてこうなったか。（倒置法）

うん…まぁまず夜中寝てたらに部屋のドアノックされるでしょ？

ドア開けるでしょ？知らん男は言ってくるでしょ？押し倒されるでしょ？

で、今に至ります。

セキュリティどうなってるん？？？？

「やめろｯ！離せ、●●！●●ｯ！」

目を開けると、男が警察らしき人たちに捕まっていた。

「…ぁ、」

「大丈夫でしたか？」

「[小文字]は、い[/小文字]…」



次の日。私は学校を休んだ。

反対はされなかった。むしろそうしてくれと言われたくらい。



「……白布、」

あの男は、白布と私が一緒にいたことを知っている。



[水平線]


《番外編（的なもの）》

犯人の男詳細です。（読まなくて大丈夫です）

[漢字]田島[/漢字][ふりがな]タジマ[/ふりがな]　[漢字]竜生[/漢字][ふりがな]リュウセイ[/ふりがな]

白鳥沢学園高等部3年

サッカー部エース

○○●●を過度に偏愛する

妄想癖があり、自分が●●と付き合っていると思い込んでいた

そんなとき、白布と●●が空き教室で話していることを知る（盗聴）

浮気されたと自己解釈し犯行に及ぶ