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入れ替わりサイト

#10

かぞくの一員(2)

翌朝、目を覚ますと体が急に軽くなった気がした。
「なにこれ! どうなってるの⁈」
体を見ると全身毛むくじゃら。手足には可愛らしいピンク色の肉球。「お母さん! お父さん!」と声を出すが「にゃーっ!にゃーっ!」としか喋れない。
すると、[漢字]敦樹[/漢字][ふりがな]俺[/ふりがな]が近づいてきた。モモにはこんな風に見えているんだな、と実感する。
「モモ」にやりと不気味な笑みを浮かべながら右手を出す。
「にゃーにゃーっ!」と俺は必死に事情を伝えたが、日本語は喋れない。
敦樹は「ふふっ」と笑い「もしかしたら、入れ替わってるんじゃない?」と言った。
何故、猫語なのに分かっているのか。俺は「どうなってるの! 助けてよ!」と言っていた。
──もしかしたら敦樹の中に入っているのはモモなのかもしれない。
「[漢字]にゃーっ、にゃっ?[/漢字][ふりがな]もしかして、あのサイト……?[/ふりがな]」
俺は不安になる。戻れるのか、戻れないのか。
「多分そうだね。敦樹は結構やらかしているからなあ」とモモは嘲笑する。
「[漢字]にゃっ! にゃっ! にゃっ![/漢字][ふりがな]モモだって! ご飯こぼしたりしてるだろっ![/ふりがな]」
「そうだけど、それは別じゃない? 一回食べてみれば?」と言われたので仕方なくご飯を食べた。
……食べにくい。
普段は机で食べている。高さが丁度良くて食べやすかったが、猫になると直置きで、更に手も使えないので、顔を近づけて食べるしかない。
「ゔっ」
「言っただろう。しょうがないことなんだよ」と論破されてしまった。
すると、「何一人で喋っているの? もうご飯できたわよ」とお母さんの声が聞こえた。
「分かった!」と[漢字]モモ[/漢字][ふりがな]敦樹[/ふりがな]が元気よく返事をした。
「俺ね! 猫語が分かるようになったの!」
モモは誤魔化しが上手いなと思った。猫だけど。
 このままどうなってしまうのだろう。そんな事を考えていると「いってきまーす!」とモモが元気よく言って、玄関のドアを開けようとしていた。
そうか。もうそんな時間なのか。
 猫だから一日中暇だ。何をすればいいのだろう。
寝るだけで時間が経つ。
やっぱり人間の方がまだ良い方だ。
学校は面倒くさいけれどその代わりゲームなど好きなことができる。
だけど猫はゲームはできない。好きなことだって制限されている。
「お腹減った」「ゲームしたい」「外に出たい」などの欲望は、猫語が分かる人がいないと言えない。
──モモが居ないと駄目だ。
あのサイトに変な事を書かなければ良かった。どうして入力してしまったのだろう。と一人、いや一匹後悔している。
「最悪っ!」と一言呟き「戻りたいなあ……」と、しんと静まり返った部屋に更に呟いた。

作者メッセージ

誤字脱字あるかもしれません。
一ヶ月ぶりですね。
すみませんっっっっっ!!

※自習なう(何でもしてOKなので。許可を得てやってます)

2025/03/19 11:37

貴志柚夏 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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