入れ替わりサイト
「はぁ。推しに会いたいな」
私──[漢字]平[/漢字][ふりがな]たいら[/ふりがな] あいは、ふと思った。
私は「僕らの日常は青く染まる」というアニメの主人公、[漢字]露崎 令[/漢字][ふりがな]つゆざき りょう[/ふりがな]くんが好きだ。
「まぁ、相談してみよーっと」相談したらすぐに回答がつき、悩みが解決するだろう、と思い私は掲示板を開いた。
『こんにちは。私は本気で二次元に行きたいです。二次元に行く方法を教えてください』
こんな平凡な日々を過ごすのが退屈だった。だったら何かが起きそうな、そんな世界──[漢字]二次元[/漢字][ふりがな]アニメの世界[/ふりがな]に行きたいと思った。
数分後、ついに回答がついた。私は嬉しくなった。見た事もない閲覧数と、回答数。やっぱり相談してよかった、と思えた。
私は回答を見た。
「え……」
私は衝撃を受けた。
回答は全て『ないよ』『自分で考えろ』『行ける訳ないじゃん。バカかよw』などの胸に刺さるような回答ばっかりだった。
掲示板で相談しなければよかったのに、という後悔もあるが、やっぱり行けないんだな、と現実に戻されたような感覚がして後悔よりも悲しさが勝ってしまった。
数日後、ぴこん、とスマホの着信音が聞こえた。「友達からかな?」と思ったが、掲示板だった。内容は、『回答がつきました』
あの事以来、私は掲示板を開いていない。掲示板を開くことが少し怖くなってしまったからだ。
──また、同じような回答が来るかもしれない。
そう怯えながらゆっくりと掲示板を開いた。
そこには『ないよ』『バカじゃないの』などの悪口は無く、『これやって』という言葉と共にリンクが貼られていただけだった。
「何だろう?」と思いなが私はおそるおそるリンクをクリックしてみた。
[中央寄せ][大文字][明朝体]入れ替わりサイト[/明朝体][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][小文字]入れ替わりたい人はいますか? 人間、動物、そしてアニメキャラクター。何でも入れ替われます。[/小文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]やってみる[/下線][/太字][/中央寄せ]
もしかしたら推しと私、入れ替わりできるんじゃない……?
私はそう思い、クリックしてみた。
[中央寄せ][漢字]あなたのお名前[/漢字][ふりがな]ふりがな[/ふりがな]
[中央寄せ][漢字]入れ替わりたい人のお名前[/漢字][ふりがな]ふりがな[/ふりがな]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ]
私は丁寧に自分と推しの姓名を入力した。
下にスクロールすると、『決定』というボタンがあったので、決定ボタンを押した。
すると、『この人で大丈夫ですか?』と不気味な明朝体で表示された。
[中央寄せ][漢字]平あい[/漢字][ふりがな]たいらあい[/ふりがな][/中央寄せ]
[中央寄せ]学校名とクラス 七森高校2-B[/中央寄せ]
[中央寄せ]所属部活 バドミントン部[/中央寄せ]
[中央寄せ]住所 ○○県××市△△町ーーー[/中央寄せ]
その下に私の顔写真が載っていた。
[中央寄せ][漢字]露崎令[/漢字][ふりがな]つゆざきりょう[/ふりがな][/中央寄せ]
[中央寄せ]学校名とクラス 春友高校2-3[/中央寄せ]
[中央寄せ]所属部活 サッカー部[/中央寄せ]
[中央寄せ]その他 「僕らの日常は青く染まる」の主人公[/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ]
「名前を入力しただけで、個人情報が丸わかり……」私は怖く感じた。入れ替わることだけではなく、個人情報関係も。
本当なのか、私は疑った。
だが絶対嘘だろう、と思い、私はまた決定ボタンを押した。
[明朝体][中央寄せ]注意[/中央寄せ][/明朝体]
[中央寄せ][明朝体]登録すると翌日に入れ替わります。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]元に戻れません。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体] それでも大丈夫なら下のボタンをクリックして下さい。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字]はい[/太字][/中央寄せ]
「大丈夫でしょ」
きっと誰かが悪ふざけで作ったのだろう。
私は再び“はい”を押した。
[中央寄せ][明朝体]この下のボタンをクリックすると入れ替わりが決定します。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ][中央寄せ][太字][下線]戻る[/下線][/太字][/中央寄せ]
これで完了かと思ったらまだ続いていた。
相当危険なんだろう。
だけど私はノリで決定ボタンをを押してしまった。
[中央寄せ][明朝体]決定致しました。[/明朝体][/中央寄せ]
私──[漢字]平[/漢字][ふりがな]たいら[/ふりがな] あいは、ふと思った。
私は「僕らの日常は青く染まる」というアニメの主人公、[漢字]露崎 令[/漢字][ふりがな]つゆざき りょう[/ふりがな]くんが好きだ。
「まぁ、相談してみよーっと」相談したらすぐに回答がつき、悩みが解決するだろう、と思い私は掲示板を開いた。
『こんにちは。私は本気で二次元に行きたいです。二次元に行く方法を教えてください』
こんな平凡な日々を過ごすのが退屈だった。だったら何かが起きそうな、そんな世界──[漢字]二次元[/漢字][ふりがな]アニメの世界[/ふりがな]に行きたいと思った。
数分後、ついに回答がついた。私は嬉しくなった。見た事もない閲覧数と、回答数。やっぱり相談してよかった、と思えた。
私は回答を見た。
「え……」
私は衝撃を受けた。
回答は全て『ないよ』『自分で考えろ』『行ける訳ないじゃん。バカかよw』などの胸に刺さるような回答ばっかりだった。
掲示板で相談しなければよかったのに、という後悔もあるが、やっぱり行けないんだな、と現実に戻されたような感覚がして後悔よりも悲しさが勝ってしまった。
数日後、ぴこん、とスマホの着信音が聞こえた。「友達からかな?」と思ったが、掲示板だった。内容は、『回答がつきました』
あの事以来、私は掲示板を開いていない。掲示板を開くことが少し怖くなってしまったからだ。
──また、同じような回答が来るかもしれない。
そう怯えながらゆっくりと掲示板を開いた。
そこには『ないよ』『バカじゃないの』などの悪口は無く、『これやって』という言葉と共にリンクが貼られていただけだった。
「何だろう?」と思いなが私はおそるおそるリンクをクリックしてみた。
[中央寄せ][大文字][明朝体]入れ替わりサイト[/明朝体][/大文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][小文字]入れ替わりたい人はいますか? 人間、動物、そしてアニメキャラクター。何でも入れ替われます。[/小文字][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]やってみる[/下線][/太字][/中央寄せ]
もしかしたら推しと私、入れ替わりできるんじゃない……?
私はそう思い、クリックしてみた。
[中央寄せ][漢字]あなたのお名前[/漢字][ふりがな]ふりがな[/ふりがな]
[中央寄せ][漢字]入れ替わりたい人のお名前[/漢字][ふりがな]ふりがな[/ふりがな]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ]
私は丁寧に自分と推しの姓名を入力した。
下にスクロールすると、『決定』というボタンがあったので、決定ボタンを押した。
すると、『この人で大丈夫ですか?』と不気味な明朝体で表示された。
[中央寄せ][漢字]平あい[/漢字][ふりがな]たいらあい[/ふりがな][/中央寄せ]
[中央寄せ]学校名とクラス 七森高校2-B[/中央寄せ]
[中央寄せ]所属部活 バドミントン部[/中央寄せ]
[中央寄せ]住所 ○○県××市△△町ーーー[/中央寄せ]
その下に私の顔写真が載っていた。
[中央寄せ][漢字]露崎令[/漢字][ふりがな]つゆざきりょう[/ふりがな][/中央寄せ]
[中央寄せ]学校名とクラス 春友高校2-3[/中央寄せ]
[中央寄せ]所属部活 サッカー部[/中央寄せ]
[中央寄せ]その他 「僕らの日常は青く染まる」の主人公[/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ]
「名前を入力しただけで、個人情報が丸わかり……」私は怖く感じた。入れ替わることだけではなく、個人情報関係も。
本当なのか、私は疑った。
だが絶対嘘だろう、と思い、私はまた決定ボタンを押した。
[明朝体][中央寄せ]注意[/中央寄せ][/明朝体]
[中央寄せ][明朝体]登録すると翌日に入れ替わります。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]元に戻れません。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体] それでも大丈夫なら下のボタンをクリックして下さい。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字]はい[/太字][/中央寄せ]
「大丈夫でしょ」
きっと誰かが悪ふざけで作ったのだろう。
私は再び“はい”を押した。
[中央寄せ][明朝体]この下のボタンをクリックすると入れ替わりが決定します。[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][下線]決定[/下線][/太字][/中央寄せ][中央寄せ][太字][下線]戻る[/下線][/太字][/中央寄せ]
これで完了かと思ったらまだ続いていた。
相当危険なんだろう。
だけど私はノリで決定ボタンをを押してしまった。
[中央寄せ][明朝体]決定致しました。[/明朝体][/中央寄せ]