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ぼっちケーション

#27


「いくぜ! スキンラバーアターーーーーーック!」
 俺は手の平から肌色の魔力をかき集める。
「おお~手の平と同じ色だね~」
 桜川先輩は俺の手の平を見つめて、そう呟く。
「というか魔法名からしてヤバそうなのですが」
 真壁さんは俺の手の平から警戒の色を感じ取る。
 まあ、仕上げはご覧じろってやつだ。
「うおりぃやあー! あちっつめたっあちっつめたっあちっつめたっ」
 俺はスキンラバーアタックでカフェオーレヒートアンドアイスをつかんで右、左とお手玉する。
「うおおおおお!」
 肌色よ、俺に力を!
「うおおおおおおおおおお!」
 カッ! とカフェオーレヒートアンドアイスが爆散した。し、失敗か……?
「!?」
 真壁さんが何かに気付いたようにバッ! と身体を抱えた。どったの? 顔なんか赤ーけど。
「どうしたの~聚楽ちゃん?」
 桜川先輩がコテンと首を傾げる。うんうん。
 真壁さんは唇をワナワナさせながら俺に言った。
「大月君……今すぐ魔法を解除してください」
「え?」
「さもなくば……凍てつかせますよ」
「はいいいいいいいいいい!」
 なんか殺気すげえんだけど! ちびるわ!
「キャンセーーーーーールなあ!」
 俺は慌ててスキンラバーアタックを解除した。さらば肌色の魔力よ!
「ふう……」
 真壁さんがほっとしたように息をつく。そしてすぐさま俺の右ポケットを睨みつける。
「な、何すか?」
「大月君……。その右ポケットに入っているものを出してください」
 げげっ。
「断る」
 俺は秒で答えた。いくら聚楽たその頼みでもこればっかりは……。
「なんかよく分かんないけどお願い! 見せてあげてくれないかな大月君!」
 パン! と手を合わせ俺に頼み込む桜川先輩。うぐぐっ!
「大方予想はつきますが……」
 真壁さんが氷の魔力のオーラを放出させる。
「なんか聚楽ちゃん激おこぷんぷん丸?」
 桜川先輩が首を傾げる。つーか激おこぷんぷん丸懐かしい~~。
「部長気付きませんでしたか?」
「ほえ?」
 ほえ? 桜川先輩と俺は同時に可愛らしい声を上げた。あ、俺は心の中で。

作者メッセージ

スキンラバーアタックの効果は如何ほどに? ということでまた次回です~。ほえ?

2025/03/30 19:07

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