その後、俺達は近くの自動販売機でそれぞれ飲み物を買うことにした。小銭なくても買えるって便利やね。
「好きなの選んで下さい。奢るんで」
　俺が電子マネーをすちゃりとすると、おお～と歓声が上がった。なんか気持ちいいな。
「じゃあ、１番高いのにするね！」
　じゃあって何ですか桜川先輩。
「量が多いのにしましょう」
　コスパって大事だよね真壁さん。
　全然遠慮がないわい。でもとりあえず可愛ければ何でもいいと思う俺だ。
「んじゃ、俺はこれで」
　飲み物を買った後俺達は飲み物を持って移動する。
「複合魔法ってすんごいすね」
　俺がスポーツドリンクをクピクピしながら、思ったことを言う。
「そうでしょ？　息の合ったコンビネーションがないと成功しないんだ～～」
　エナジードリンクをグビグビしながら、桜川先輩はエッヘンとする。てえしたもんだ。
「違う種類の魔力を合わせるので、同じ種類の魔力を合わせるよりも難易度が上がります」
　ミネラルウォーターをゴッキュンゴッキュンしながら、真壁さんは説明を加える。めっちゃ飲むやん。
「ほえ～、そうなんすね～」
　俺は、相槌を打ちながら、うとうとする。まあ、やっぱ疲れたよな。
「大月君もやってみようよ！」
「え？　俺すか？」
　桜川先輩の突然の提案に俺はポカンとしてしまう。
「怖いのですか？」
　何を仰いますやら。真壁さん。
「やったりますよおおおおおおおおおお！」
　安い挑発には乗りやすい俺だ。