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ぼっちケーション

#24


 桜川先輩と真壁さんがベンチに座って休憩している中、俺はなぜか立ちっぱなしだ。なぜかって? 座る場所がねーからだよ!
 地べたに座りゃーいいじゃんって? おいおいこれ以上俺のケツを汚すなって。
「大月君座らないの?」
「立ちっぱなしは疲れるでしょう?」
 桜川先輩と真壁さんが並んで首を傾げる。
 ……そう。2人の間には若干のスペースがある。まさかそこに座っていいってのか? マ?
「座りたいっちゃ座りたいっす」
 俺がぐぬぬとしていると、
「ほら、座りなよ!」
 桜川先輩が空いているスペースをポンポンする。
「遠慮しないでください」
 真壁さんが空いているスペースをサワサワする。
「…………」
 いやね、そのご厚意痛み入ります。……そこに魔力のオーラがビンビンになってなかったらなああああああああああ!
 あからさますぎるトラップだぜい!
「大丈夫っす」
 俺はいやいやと固辞していると、お二人はまたシュンとなる。
「そっか。なら、いいんだ、うん」
 桜川先輩は足をプラプラさせる。寂寥感出すなって。
「大月君がいいなら私たちはそれで。ホロリ」
 真壁さんは片目から一筋の涙をホロリ。目薬握り締めんなって。
「あーはいはい! 分かりましたよ! 座ります座ります!」
 この勇気誰か褒めてくれ。
「さあ、どうぞ」
「思いっきり力を入れてください」
 こえ~。何があんだ? 俺はおそるおそる空いているスペースに座った。よいしょっと。
 ボガアアアアアアアアアアン!
 爆発したよね。うん。あ、俺? ケツにバリア張ってたから大丈夫。事無きを得たわ。
「やっぱり凄いね。大月君」
 桜川先輩が俺を称賛する。ケツバリアありがとう。
「大体は空の彼方まで吹っ飛ぶ威力なのですが」
 真壁さんはパチパチと目を瞬かせる。そういう仕様なの?
 俺は、やれやれと首を振る。とりあえず距離が近ーのはいい匂いも相まっていいこった。

作者メッセージ

休憩っちゃあ休憩ですね。はい。また次回です~。

2024/12/24 12:07

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