ぼっちケーション
桜川先輩と真壁さんがベンチに座って休憩している中、俺はなぜか立ちっぱなしだ。なぜかって? 座る場所がねーからだよ!
地べたに座りゃーいいじゃんって? おいおいこれ以上俺のケツを汚すなって。
「大月君座らないの?」
「立ちっぱなしは疲れるでしょう?」
桜川先輩と真壁さんが並んで首を傾げる。
……そう。2人の間には若干のスペースがある。まさかそこに座っていいってのか? マ?
「座りたいっちゃ座りたいっす」
俺がぐぬぬとしていると、
「ほら、座りなよ!」
桜川先輩が空いているスペースをポンポンする。
「遠慮しないでください」
真壁さんが空いているスペースをサワサワする。
「…………」
いやね、そのご厚意痛み入ります。……そこに魔力のオーラがビンビンになってなかったらなああああああああああ!
あからさますぎるトラップだぜい!
「大丈夫っす」
俺はいやいやと固辞していると、お二人はまたシュンとなる。
「そっか。なら、いいんだ、うん」
桜川先輩は足をプラプラさせる。寂寥感出すなって。
「大月君がいいなら私たちはそれで。ホロリ」
真壁さんは片目から一筋の涙をホロリ。目薬握り締めんなって。
「あーはいはい! 分かりましたよ! 座ります座ります!」
この勇気誰か褒めてくれ。
「さあ、どうぞ」
「思いっきり力を入れてください」
こえ~。何があんだ? 俺はおそるおそる空いているスペースに座った。よいしょっと。
ボガアアアアアアアアアアン!
爆発したよね。うん。あ、俺? ケツにバリア張ってたから大丈夫。事無きを得たわ。
「やっぱり凄いね。大月君」
桜川先輩が俺を称賛する。ケツバリアありがとう。
「大体は空の彼方まで吹っ飛ぶ威力なのですが」
真壁さんはパチパチと目を瞬かせる。そういう仕様なの?
俺は、やれやれと首を振る。とりあえず距離が近ーのはいい匂いも相まっていいこった。
地べたに座りゃーいいじゃんって? おいおいこれ以上俺のケツを汚すなって。
「大月君座らないの?」
「立ちっぱなしは疲れるでしょう?」
桜川先輩と真壁さんが並んで首を傾げる。
……そう。2人の間には若干のスペースがある。まさかそこに座っていいってのか? マ?
「座りたいっちゃ座りたいっす」
俺がぐぬぬとしていると、
「ほら、座りなよ!」
桜川先輩が空いているスペースをポンポンする。
「遠慮しないでください」
真壁さんが空いているスペースをサワサワする。
「…………」
いやね、そのご厚意痛み入ります。……そこに魔力のオーラがビンビンになってなかったらなああああああああああ!
あからさますぎるトラップだぜい!
「大丈夫っす」
俺はいやいやと固辞していると、お二人はまたシュンとなる。
「そっか。なら、いいんだ、うん」
桜川先輩は足をプラプラさせる。寂寥感出すなって。
「大月君がいいなら私たちはそれで。ホロリ」
真壁さんは片目から一筋の涙をホロリ。目薬握り締めんなって。
「あーはいはい! 分かりましたよ! 座ります座ります!」
この勇気誰か褒めてくれ。
「さあ、どうぞ」
「思いっきり力を入れてください」
こえ~。何があんだ? 俺はおそるおそる空いているスペースに座った。よいしょっと。
ボガアアアアアアアアアアン!
爆発したよね。うん。あ、俺? ケツにバリア張ってたから大丈夫。事無きを得たわ。
「やっぱり凄いね。大月君」
桜川先輩が俺を称賛する。ケツバリアありがとう。
「大体は空の彼方まで吹っ飛ぶ威力なのですが」
真壁さんはパチパチと目を瞬かせる。そういう仕様なの?
俺は、やれやれと首を振る。とりあえず距離が近ーのはいい匂いも相まっていいこった。