ぼっちケーション
俺達が着いた先は、校長室。そう、ヅラ疑惑の校長室だ。え? 何でわざわざ付け加えたかって? この目の前の光景見りゃ付け加えたくもなるってもんよ。なんせ――
「ヅラ飛んでる~~~~~~!」
俺が目を見開きながら叫ぶと、桜川先輩はほえ~として宙を見上げていた。
「校長先生って本当にヅラだったんだね~~」
いやそこかよ。
真壁さんは冷静に周囲を観察して、ポツリと呟いた。
「なるほど。さっきの音は花瓶が割れた音でしたか。お花さんはまだ無事なようですね」
いやそこかよ。
俺が飛んでるヅラを見ながら、う~んと考え込んでいると必死に頭を手で押さえる校長がいた。いやもうバレてっから。
「み、見ないでくれ~~!」
校長が涙目で訴えてくるが、どこ吹く風だ。
「え? これってもしかしてポルータってやつっすか?」
俺が覚えたての魔法知識を使って桜川先輩と真壁さんに聞いてみる。
「う~ん。どうだろ?」
桜川先輩は腕を組んでムムムッと唸る。
「そうだとしたら術者の気配がないのが解せません」
真壁さんがキョロキョロしながら答える。
「待ってくれわしのヘアー!」
まあ、魔法っぽいのは何となく察しがつくけんどなあ。どことなく魔力っぽい? オーラも見えっしな。
「わしの背じゃ届かんわい!」
特段害を為すような感じは見受けられないが……。おんなじ場所くるくると回ってらあ。
「頼む! 魔法部の面々や! わしのアルティメットヘアーを……!」
「うるっっっせえぞジジィーーーーーーー! ぬわにがアルティメットヘアーじゃーーーーーーー!」
ただのヅラじゃねえか! やかましい校長は俺が黙らせときます。
「ねえねえ聚楽ちゃん。魔力だけ吸い取る事って出来るかな? オートマティックマジックでしょあれ?」
桜川先輩が空飛ぶヅラを指差しながら、真壁さんに尋ねる。
「可能だと思います。ええ、同感です」
真壁さんがコクリと頷き、俺もコクリと頷く。
「なるほど。オートマティックマジックっすか!」
「いや、大月君は知らないでしょう?」
んだよ! ノリがいいって言ってくれよ! そう、見せ場がほすぅい俺だ。
「ヅラ飛んでる~~~~~~!」
俺が目を見開きながら叫ぶと、桜川先輩はほえ~として宙を見上げていた。
「校長先生って本当にヅラだったんだね~~」
いやそこかよ。
真壁さんは冷静に周囲を観察して、ポツリと呟いた。
「なるほど。さっきの音は花瓶が割れた音でしたか。お花さんはまだ無事なようですね」
いやそこかよ。
俺が飛んでるヅラを見ながら、う~んと考え込んでいると必死に頭を手で押さえる校長がいた。いやもうバレてっから。
「み、見ないでくれ~~!」
校長が涙目で訴えてくるが、どこ吹く風だ。
「え? これってもしかしてポルータってやつっすか?」
俺が覚えたての魔法知識を使って桜川先輩と真壁さんに聞いてみる。
「う~ん。どうだろ?」
桜川先輩は腕を組んでムムムッと唸る。
「そうだとしたら術者の気配がないのが解せません」
真壁さんがキョロキョロしながら答える。
「待ってくれわしのヘアー!」
まあ、魔法っぽいのは何となく察しがつくけんどなあ。どことなく魔力っぽい? オーラも見えっしな。
「わしの背じゃ届かんわい!」
特段害を為すような感じは見受けられないが……。おんなじ場所くるくると回ってらあ。
「頼む! 魔法部の面々や! わしのアルティメットヘアーを……!」
「うるっっっせえぞジジィーーーーーーー! ぬわにがアルティメットヘアーじゃーーーーーーー!」
ただのヅラじゃねえか! やかましい校長は俺が黙らせときます。
「ねえねえ聚楽ちゃん。魔力だけ吸い取る事って出来るかな? オートマティックマジックでしょあれ?」
桜川先輩が空飛ぶヅラを指差しながら、真壁さんに尋ねる。
「可能だと思います。ええ、同感です」
真壁さんがコクリと頷き、俺もコクリと頷く。
「なるほど。オートマティックマジックっすか!」
「いや、大月君は知らないでしょう?」
んだよ! ノリがいいって言ってくれよ! そう、見せ場がほすぅい俺だ。
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