ぼっちケーション
俺が会得したい魔法……めっちゃある。だが果たして俺に会得できるのか?
「大月君の会得したい魔法を教えて!」
桜川先輩は魔法への好奇心旺盛さを最大限に膨らませているのだろう。
「なるべく破廉恥ではないのでお願いします」
聚楽たそ、そいつは無茶な要求だぜ。
「そうですね……例えばっすけど」
「うんうん」
「何ですか」
俺は、勿体つけながら、晴れやかに、会得したい魔法の1つを告げた。
「リア充撲滅魔法っす!」
「「…………」」
しーーーーーーーーーーん。
あれ? 空気どうした? こちら知隆応答求む。
「う、うわあ……」
桜川先輩が俺から目を逸らして、なんともいたたまれない雰囲気を醸し出している。おい癒し担当。
「バカなんですか?」
真壁さんがグサリと、でも可愛い一言を俺に放ってきた。そのキツさも癖になる。
「いや、聞いてくださいよ。お二人とも」
まあまあと俺は両手を突き出す。
「普通カップルを見ると、グヌヌ~~となるじゃないっすか」
「そう、かなあ?」
「人によると思います」
はい、いきなり意見の食い違い発生致しました~~!
「いやいやいや、いやいやいやいやいやいやいや」
俺は何度も何度も手を振る。
「いやが多いですね」
真壁さんが呆れた目で俺を見てくる。
「何か思わないんすか? カップル見て」
俺がアンビリバボーな顔をして訊くと、
「ん~~。おめでと~~って感じ?」
「末永くお幸せに、ですね」
出た出た出た出ましたよ~~~~~~!!
心にもないこと言っちゃって~~。このこの~~。
「いや、お二人さん。本当のことを言っちゃってください」
「本当のこと?」
キョトンとする桜川先輩。
「紛れもない本音ですが」
キリッとする真壁さん。
そして俺は――
可愛い彼女欲じ~~~~~~よ~~~~~~!!
例のごとく、心の中で絶叫するのだった。
「大月君の会得したい魔法を教えて!」
桜川先輩は魔法への好奇心旺盛さを最大限に膨らませているのだろう。
「なるべく破廉恥ではないのでお願いします」
聚楽たそ、そいつは無茶な要求だぜ。
「そうですね……例えばっすけど」
「うんうん」
「何ですか」
俺は、勿体つけながら、晴れやかに、会得したい魔法の1つを告げた。
「リア充撲滅魔法っす!」
「「…………」」
しーーーーーーーーーーん。
あれ? 空気どうした? こちら知隆応答求む。
「う、うわあ……」
桜川先輩が俺から目を逸らして、なんともいたたまれない雰囲気を醸し出している。おい癒し担当。
「バカなんですか?」
真壁さんがグサリと、でも可愛い一言を俺に放ってきた。そのキツさも癖になる。
「いや、聞いてくださいよ。お二人とも」
まあまあと俺は両手を突き出す。
「普通カップルを見ると、グヌヌ~~となるじゃないっすか」
「そう、かなあ?」
「人によると思います」
はい、いきなり意見の食い違い発生致しました~~!
「いやいやいや、いやいやいやいやいやいやいや」
俺は何度も何度も手を振る。
「いやが多いですね」
真壁さんが呆れた目で俺を見てくる。
「何か思わないんすか? カップル見て」
俺がアンビリバボーな顔をして訊くと、
「ん~~。おめでと~~って感じ?」
「末永くお幸せに、ですね」
出た出た出た出ましたよ~~~~~~!!
心にもないこと言っちゃって~~。このこの~~。
「いや、お二人さん。本当のことを言っちゃってください」
「本当のこと?」
キョトンとする桜川先輩。
「紛れもない本音ですが」
キリッとする真壁さん。
そして俺は――
可愛い彼女欲じ~~~~~~よ~~~~~~!!
例のごとく、心の中で絶叫するのだった。
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