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この小説に登場する人物・団体・事件等は、全て架空のものです。

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スノードロップ、そしてマリーゴールドへ

#6


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起きて、髪を結ぶ。
腰まである、白くて長い髪を一本結びにする。
白。
ふと、思い出した。

私は冬が苦手だ。
とはいっても、冷え性だからとか乾燥が嫌とかの体質的な理由ではない。
冬というより、雪が苦手だ。 
雪が降ると、どれだけ前に進みたくても、先が見えなくて、歩いている地面も頼りなくなって、何もかもが段々埋もれていく。
そのくせに白い雪は、春になったら跡形もなく消えていく。

皮肉なことに、私の誕生日にはいつも白い雪が降っていた。

「よっしゃ完璧」
身なりを整え部屋を出ようとしたとき、あることに気づいた。
「あ」
「スマホ忘れた」
うーわ、どこに置いたっけ。
とUターンし足を踏み出した直後、スマホの着信音が響く。
探す手間が省けたと喜ぶのと同時に、何の連絡か不安になる。
「夜蛾ちゃん?九条です」
「良い知らせだ。お前に一級昇格任務がきたぞ。高専の入り口に送迎してくれる補助監督がいる、今すぐ向かえ」
「わかったけど、同行する人は?」
「日下部さんだ」
「くれぐれも失礼のないようにな」
「了解です」

通話が切れた瞬間全力でガッツポーズをする。
「よっっっっしゃ!!!!!!」
待ちに待った一級昇格任務‼︎
上手くいきゃあ呪術師トップだぜ‼︎

「気張ってけー私…!」

[中央寄せ]*[/中央寄せ]

そういえば朝ごはんを食べていなかった。
たまたま冷蔵庫にあったコンビニのおにぎりを食べながら、高専の入り口へ向かう。
「あ、いた」
入り口へ向かう足を少し早めつつ、補助監督がどんな人なのか探る。
「なんだ、お前か」
名前は知らないが、少ない補助監督の中では割と顔馴染みの人だ。
「では向かいましょう。日下部術師はすでに任務地で下調べをしているそうです」
「おっけ、じゃよろしく」
下調べか。
上から伝わってきた呪霊の等級と実際の等級が違うことはよくある。
そのときのための確認だろう。
「はー、緊張してきた」
「嘘でしょー。棒読みじゃないですか九条さん」
「ははっ、バレた?」
正直、自分が失敗するとは思っていない。
これまで死ぬほど鍛錬してきたんだから、ここで成功しないと過去の自分が報われない。本気でいこう。

[中央寄せ]*[/中央寄せ]

「着きました、ここです」
「やっぱ雰囲気あんな」
「では、ご武運を」
「ん」

「まさかお前の昇格任務に同行するとはな」
私はわざと狡猾な笑みを浮かべる。
「お久しぶりです、日下部さん」

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作者メッセージ

今までの小説とちょっとテイスト?が違うからむずいです。
国語苦手だから太平洋くらいの心で見てください。

2024/08/07 22:52

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