- 閲覧前にご確認ください -

この小説に登場する人物・団体・事件等は、全て架空のものです。

文字サイズ変更

二次創作
スノードロップ、そしてマリーゴールドへ

#42


次で最上階。

ここまで通ってきた道には、数々の血痕と微量の残穢がこびり付いていた。
順当に考えるなら呪霊の仕業だ。
「(何人死んだのやら…)」
余程強い呪霊なのか、単純に呪詛師側が弱いのか…。

「ん?」
前方に、ドアの隙間から漏れているような明かりが見えた。
足音を立てないよう慎重に忍び寄る。
「!!」
中には数人の人間が、円になるようにして立っていた。聞き耳を立ててみると、何やら話し合いの最中のようだ。
ガタイの良い奴と、ヒョロい奴、それとツインテールの女。女はデカイ金槌みたいなモンに寄りかかってる。
自身の術式だと考えるのが妥当だな。

ガタイの良い奴が口を開く。
「どう考えても、逃げる方が得策だろ…!それともなんだ、アレと戦えってか?俺たち全員死ぬぜ」
それを聞いた1人が鼻で嗤う。
「逃げてもどうせ追ってくる。意味が無い」
「やってみなきゃ分かんねえだろ」
「こっちのセリフさ。戦ったら負ける?やってみなきゃ分からないだろ」
「お前なぁ…!!」
「ちょっと!今、仲間割れされたら困るんですけどー!」
「お前はそのキンキン声を出すな。アレにバレたらどーすんだよ」
ガタイの良い奴が強い口調で、女を咎めるように言う。
「チッ」と女が舌打ちをした。
「私たちしか残ってないのよ?今1人になったら絶対死ぬ…」
随分言い切るな。

女が俯いて、ボリュームをしぼったみたいな小さな声で呟く。
「だってあんなのっ、勝てるわけないじゃない…」
そして、更に震えた声で

「…死体が、動くのよ?」
そう言った。
正直、拍子抜けした。
それだけかよ、と思った。
「…仲間の死体を傷つけるのに、抵抗があるとでもぬかす気か?」
「当たり前じゃない!」
「だからうるせぇって…!」

さて、困ったな。
「(選択肢としては、コイツらと共闘するか敵対するか…)」
彼らの矛先が常に呪霊に向いているのであれば問題はない。迷わず共闘を選ぶ。
しかし相手は呪詛師の集団だ。いつ私[漢字]達[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]が標的にされるか分からない。
「(一旦、千寿達と合流するのもアリか…?)」
刹那。

ゾワッッ
「ッッ!!」
物凄い気配だ。彼らも気づいている。
「ちょ、コレ…アイツ?」
「多分な」
「どうするんだ?戦うのか?」
「…今からじゃ、逃げようにも逃げらんねえだろ」
「はぁ…最っ悪」
彼らは逃亡よりも戦闘を選んだ。
さて、マジでどうしようか。
「(気配の位置からすれば、呪霊は千寿達と近いな…)」
コイツらが出てくる前に千寿達との合流を[打消し]    [/打消し]


バゴーンッッ!!!

轟音と共に目の前の部屋の壁が崩れ、代わりに、ツインテールの女が私の視界を塞いでいた。
「その前に、このネズミを殺さないとね」
ネズミ呼ばわりか…。
「(あー…やっちったな)」

作者メッセージ

絶賛テスト期間ですので、2月中の投稿は期待せんといてください。
あと、是非コメントしてくださいね…。

2025/02/14 23:14

Ariadne ID:≫ 12U4E7U7WPjDw
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 42

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL