二次創作
スノードロップ、そしてマリーゴールドへ
「【落下】」
直後、耳をつんざくような絶叫が響いた。
3人とも、地面にへばりついたまま、立ち上がろうともせずに悲鳴をあげている。
「え"っ…何かしました?」
「パラシュート無しのスカイダイビングってところです。冥土の土産っていうんすかね」
「…最っっ悪な冥土の土産」
「失礼な」
さ、終わらせますか、と聞こえた時にはもう、彼らの悲鳴は止んでいた。
「…九条先輩と合流か、このまま別行動か、どうしたいですか?」と、割と重要な選択を投げかけられる。
なんで私に決めさせるんだ…。
「…取り敢えず適当に歩きましょう。ビルの内部構造は把握しておきたい」
いずれにせよまだ戦うことになる。ここの呪詛師がこれで全部なんてことは、まずないだろうし。
「ま、それが1番っすよね」
「九条先輩…戦闘音も全然聞こえてないし、2階より上かな」
「はい、多分」
カンカンという2人分の足音が響く。
妙に静かだ。
人の気配が全くしない。
「不気味ですね」
「………」
何かがおかしい。胸騒ぎがする。
嫌な予感を胸に、目の前にある扉を開いた。
ガチャ
「……ま、こうでもないと…説明つかないですしね」
ポロリと傑くんが零す。
「不快でしょう。外にいていいですよ」
少しして、傑くんが俺の2歩ほど後ろに下がった。
大量の死体だ。殆どが原型を留めており、呪霊だとすれば生優しい殺し方だと思う。
[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]にいた筈の呪詛師達の亡骸だろう。
何故ここに集めてあるのかは一旦置いておく。今のところ考えようがないからだ。
「…まだ腐ってないですね」口を手で覆いながら屈み、目の前の死体を見る。
腐敗が始まっていないということは、これらは比較的新しいものであるはずだ。
もしかすれば、ついさっき出来た物だってあるかもしれない。
「………」
「…どうかしました?」
「傑くんは、気づけるはずです」
その、限界まで隠されている気配を感じとれる。
あくまで[漢字]隠されているだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]だ。
「え?何が…あ」
「[漢字]…います、よね[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]」
「…うん。コイツらも[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]に殺られたのかもしれないな」
「準1級、くらいですね。私1人で祓えます」
「いやダメです」
「でも準1級なんて((
「傑くん。俺は、このビルにいた呪詛師は、ここにある死体で殆どだと思っています。そして、呪霊は恐らく準1級…[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]」
「まだ生き残っている呪詛師にとっては、仲間の半数以上が((
「…そいつらの挟み撃ちに気をつけろ、でしょう?」
「最後まで聞いてください」
「仲間の半数以上が1時間以内に消されたのであれば、これは十分、呪霊を畏れる理由になりうるでしょう」
「…呪霊が、強くなっているってことですか?」
「俺の考えでは、ですけど」
それにしても、傑くんは頭が切れるな。察しがいいとも言う。
「…元が準1級であれば、最悪1級レベルになる。だから危険だってことですね」
「…まあそれに気づいたところで、」
大量の死体がムクムクと起き上がってきていた。
[漢字]死体[/漢字][ふりがな]彼ら[/ふりがな]の中央辺りに、大きな呪力の塊がある。
「もう遅いんだけど」
直後、耳をつんざくような絶叫が響いた。
3人とも、地面にへばりついたまま、立ち上がろうともせずに悲鳴をあげている。
「え"っ…何かしました?」
「パラシュート無しのスカイダイビングってところです。冥土の土産っていうんすかね」
「…最っっ悪な冥土の土産」
「失礼な」
さ、終わらせますか、と聞こえた時にはもう、彼らの悲鳴は止んでいた。
「…九条先輩と合流か、このまま別行動か、どうしたいですか?」と、割と重要な選択を投げかけられる。
なんで私に決めさせるんだ…。
「…取り敢えず適当に歩きましょう。ビルの内部構造は把握しておきたい」
いずれにせよまだ戦うことになる。ここの呪詛師がこれで全部なんてことは、まずないだろうし。
「ま、それが1番っすよね」
「九条先輩…戦闘音も全然聞こえてないし、2階より上かな」
「はい、多分」
カンカンという2人分の足音が響く。
妙に静かだ。
人の気配が全くしない。
「不気味ですね」
「………」
何かがおかしい。胸騒ぎがする。
嫌な予感を胸に、目の前にある扉を開いた。
ガチャ
「……ま、こうでもないと…説明つかないですしね」
ポロリと傑くんが零す。
「不快でしょう。外にいていいですよ」
少しして、傑くんが俺の2歩ほど後ろに下がった。
大量の死体だ。殆どが原型を留めており、呪霊だとすれば生優しい殺し方だと思う。
[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]にいた筈の呪詛師達の亡骸だろう。
何故ここに集めてあるのかは一旦置いておく。今のところ考えようがないからだ。
「…まだ腐ってないですね」口を手で覆いながら屈み、目の前の死体を見る。
腐敗が始まっていないということは、これらは比較的新しいものであるはずだ。
もしかすれば、ついさっき出来た物だってあるかもしれない。
「………」
「…どうかしました?」
「傑くんは、気づけるはずです」
その、限界まで隠されている気配を感じとれる。
あくまで[漢字]隠されているだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]だ。
「え?何が…あ」
「[漢字]…います、よね[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]」
「…うん。コイツらも[漢字]ソレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]に殺られたのかもしれないな」
「準1級、くらいですね。私1人で祓えます」
「いやダメです」
「でも準1級なんて((
「傑くん。俺は、このビルにいた呪詛師は、ここにある死体で殆どだと思っています。そして、呪霊は恐らく準1級…[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]」
「まだ生き残っている呪詛師にとっては、仲間の半数以上が((
「…そいつらの挟み撃ちに気をつけろ、でしょう?」
「最後まで聞いてください」
「仲間の半数以上が1時間以内に消されたのであれば、これは十分、呪霊を畏れる理由になりうるでしょう」
「…呪霊が、強くなっているってことですか?」
「俺の考えでは、ですけど」
それにしても、傑くんは頭が切れるな。察しがいいとも言う。
「…元が準1級であれば、最悪1級レベルになる。だから危険だってことですね」
「…まあそれに気づいたところで、」
大量の死体がムクムクと起き上がってきていた。
[漢字]死体[/漢字][ふりがな]彼ら[/ふりがな]の中央辺りに、大きな呪力の塊がある。
「もう遅いんだけど」