二次創作
スノードロップ、そしてマリーゴールドへ
「千寿〜、傑〜、大丈夫?」
「大丈夫なわけ、ないっ、でしょ…」
「九条先輩ッ、乱暴すぎませんっ…?」
息を切らす俺たち。原因は九条先輩である。
「いや、昔からこういう[漢字]性格[/漢字][ふりがな]タチ[/ふりがな]でさぁ」
と当の本人はケラケラ笑っている。
「意味わからん…」
「ふざけてる…」
何があったかって?
呪霊を祓うために九条先輩が路地裏を爆破させたのだ。設置してあったガスタンクかなんかをぶっ壊したらしい。
「路地裏って治安悪いしねー。ましてや呪霊が蔓延ってるんだし、ガスタンクくらいあるわな」
「まあ良いっすけど…。もう少し慎重にやってください」
「んなの私に出来るわけないでしょ」
「はぁ…」
「この人、任務中いつもこんな感じなんですか…?」
と、驚きを通り越し、最早呆れている後輩が言う。
「まあ基本的に自由っつーか…」
俺も呆れ顔で先輩に視線だけを向ける。
「〜♪」
「テキトーっつーか……」
「あ、そうだ」
今度はクルッと回転し、俺たちを両手で指さす。
「2人とも、まだ任務終わってないからね」
「「……は??」」
この人は本当に自由な人だな、と改めて思った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
「今回は場所が近いからって、2つ。任務任されちゃって」
「先に言ってくれません?そういうの」
千寿にいつもの呆れ顔を向けられた。
言ってなかったっけ?
「任務地ここだから。傑、案内よろしく」
「ここですね。例のビル」と傑が足を止めた。
「ん、案内どうも」
ポンっと肩に手を置き、後輩を労う。
5階くらいかな。想定より割と小さめ…まあ油断は禁物だよね。
「さ、行こうか」
「呪詛師の根城だからね、気合い入れなー」
「うす」「はい」
コツ、コツ、コツ
人の気配のしないビルの静寂に3人の足音だけが響く。
内装は思っていたより綺麗だった。
もっと散らかっていると思ってたけど、これなら足場の確保は容易い。整った戦場で何よりだ。
「…ホントに呪詛師いるんすかね」
「さあ?上から来た任務だし、流石にデマだとは思えないけど」
「でも明かりも一切ありませんね…」
ピリッ
「「「!!」」」
「先輩、3人です」
「来たね」
腐っても呪詛師の根城。こいつら以外にもいると考えた方がいい…長引けば最悪増援が来るな。
しかも挟み撃ちが怖い。
「…[小文字]どう分けるか[/小文字]…」
「っ私と久我先輩でいけます!」
「!」
ナイス傑!
「頼んだよ、2人とも。千寿は傑のサポートよろしく!」
「はい!」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
カンカンカンカン
足元の音が変わった。この辺りの床は塗装が剥がれてんのか。
心做しかさっきより暗い。
「(3階に上がっても敵影なし…逆に怖いな)」
カカンッ
「!!」
私じゃない…誰かいるな。
「おい!隠れてねぇで出てこい!」
………
「クソ…」
おびき出すしかないか…。
一か八かだ。音のした方へワザと背を向ける。
ギュィィイイイインッッ!!
機械音が一気に近づいた。
「(来たな!)」
バッと振り向いた瞬間、目の前にチェーンソーが振り下ろされる――
「チッ」
のを間一髪で躱す。
「あっぶねぇなぁ!」
「殺す気でやってんだよ…こっちはァ!!」
たぎってんねぇ、良いじゃん。
でもなぁ…。
「こっちも、殺す気で来てるんで♪」
「大丈夫なわけ、ないっ、でしょ…」
「九条先輩ッ、乱暴すぎませんっ…?」
息を切らす俺たち。原因は九条先輩である。
「いや、昔からこういう[漢字]性格[/漢字][ふりがな]タチ[/ふりがな]でさぁ」
と当の本人はケラケラ笑っている。
「意味わからん…」
「ふざけてる…」
何があったかって?
呪霊を祓うために九条先輩が路地裏を爆破させたのだ。設置してあったガスタンクかなんかをぶっ壊したらしい。
「路地裏って治安悪いしねー。ましてや呪霊が蔓延ってるんだし、ガスタンクくらいあるわな」
「まあ良いっすけど…。もう少し慎重にやってください」
「んなの私に出来るわけないでしょ」
「はぁ…」
「この人、任務中いつもこんな感じなんですか…?」
と、驚きを通り越し、最早呆れている後輩が言う。
「まあ基本的に自由っつーか…」
俺も呆れ顔で先輩に視線だけを向ける。
「〜♪」
「テキトーっつーか……」
「あ、そうだ」
今度はクルッと回転し、俺たちを両手で指さす。
「2人とも、まだ任務終わってないからね」
「「……は??」」
この人は本当に自由な人だな、と改めて思った。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
「今回は場所が近いからって、2つ。任務任されちゃって」
「先に言ってくれません?そういうの」
千寿にいつもの呆れ顔を向けられた。
言ってなかったっけ?
「任務地ここだから。傑、案内よろしく」
「ここですね。例のビル」と傑が足を止めた。
「ん、案内どうも」
ポンっと肩に手を置き、後輩を労う。
5階くらいかな。想定より割と小さめ…まあ油断は禁物だよね。
「さ、行こうか」
「呪詛師の根城だからね、気合い入れなー」
「うす」「はい」
コツ、コツ、コツ
人の気配のしないビルの静寂に3人の足音だけが響く。
内装は思っていたより綺麗だった。
もっと散らかっていると思ってたけど、これなら足場の確保は容易い。整った戦場で何よりだ。
「…ホントに呪詛師いるんすかね」
「さあ?上から来た任務だし、流石にデマだとは思えないけど」
「でも明かりも一切ありませんね…」
ピリッ
「「「!!」」」
「先輩、3人です」
「来たね」
腐っても呪詛師の根城。こいつら以外にもいると考えた方がいい…長引けば最悪増援が来るな。
しかも挟み撃ちが怖い。
「…[小文字]どう分けるか[/小文字]…」
「っ私と久我先輩でいけます!」
「!」
ナイス傑!
「頼んだよ、2人とも。千寿は傑のサポートよろしく!」
「はい!」
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
カンカンカンカン
足元の音が変わった。この辺りの床は塗装が剥がれてんのか。
心做しかさっきより暗い。
「(3階に上がっても敵影なし…逆に怖いな)」
カカンッ
「!!」
私じゃない…誰かいるな。
「おい!隠れてねぇで出てこい!」
………
「クソ…」
おびき出すしかないか…。
一か八かだ。音のした方へワザと背を向ける。
ギュィィイイイインッッ!!
機械音が一気に近づいた。
「(来たな!)」
バッと振り向いた瞬間、目の前にチェーンソーが振り下ろされる――
「チッ」
のを間一髪で躱す。
「あっぶねぇなぁ!」
「殺す気でやってんだよ…こっちはァ!!」
たぎってんねぇ、良いじゃん。
でもなぁ…。
「こっちも、殺す気で来てるんで♪」