- 閲覧前にご確認ください -

この小説に登場する人物・団体・事件等は、全て架空のものです。

文字サイズ変更

二次創作
スノードロップ、そしてマリーゴールドへ

#34


「さてと…」

足元には、(私がボコった)巨体が2つ、転がっている。

「2人とも、態度の割には弱くないかな?」

「うるせー!」

「こんなあっさり負けるとは…」

「ま、これで君たちが勝てちゃったら大問題だしね」

これでも術師歴は長い方だ。[漢字]合計で[/漢字]・・・[ふりがな][/ふりがな]5年ほど。
1度だけ[漢字]呪術界[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]から身を引いたことがあった。

「いやはや、1年の頃の千寿を思い出すなぁ…」

「思い出さなくていいですって!!俺にもプライドとかあるんすからね!」

「え、そん時の久我先輩、俺らより強かった?」

「さあ?」と笑ってみる。
思い返せば、千寿はかなり強い方だったな。2年時の私の任務に着いてきても、大怪我も負わずに帰ってきていたし。
この辺の代って才能の塊しかいないのかよ。

「んだよソレ」

「ま、それは良いとして」

「お前ら2人は…やっぱりゼロから叩き直す。そこらの高校生と比べりゃ十分だけど、術師やってくなら、まだまだ甘いよ」

「…言われなくてもわかってる」

「私も、全力でやります」

「ね、私は?」と、自分を指さしている硝子。

「硝子は反転術式をひたすら強化していく。貴重な人材だからね」

「ある程度の体術も仕込みます。自分の身は自分で守れるように」

「そっかー。ま、頑張ります」

心做しか、少し残念がっているように見える。
同級生や仲間と、戦いの前線に立ちたかったのだろうか。

「…硝子がいれば、私たちはもっと強気に戦えるようになるからね」

「呪術界に必須の人材だよ」

「…だってさ硝子」ニヤッと笑った悟が、冷やかすような口調で言う。

「!…はい笑」

硝子は私を見て、ちょっと恥ずかしそうに笑った。私の顔も、ついつい綻ぶ。

「ね、九条先輩」

「ん?」

「全員で、校舎まで競走しましょーよ」

どこで覚えたんだか、千寿のほうはイタズラっぽい笑みを含ませて言う。

「…皆、やるよね?」3人の方を振り返って問う。

「ぜってー勝つから」「いいですよ」「楽しそー」


1列に並ぶ。私は真ん中にいた。
横に目をやれば、たくさんの仲間。
一瞬視界がぼやけて。
いつから、こんなに涙もろくなったんだろうか。



[中央寄せ]「よおい…」[/中央寄せ]


小さい時、よく聞いた掛け声を。



[中央寄せ]ドンッ![/中央寄せ]

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

アオハルや…(多分)

2024/12/01 20:13

Ariadne ID:≫1p5msoFl29r8c
続きを執筆
小説を編集
/ 34

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL