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この小説に登場する人物・団体・事件等は、全て架空のものです。

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スノードロップ、そしてマリーゴールドへ

#22


翌日。
私は生徒数に見合わないグラウンドで、千寿の呪力コントロールの訓練をしている。
感覚が良いからか、コツを掴むのが実に早くて助かる。
「じゃー次はコレ狙って呪力ぶっ放してみ」
クシャクシャにした紙のボールを柔らかく投げる。
バシュッ
「ナイスヒット」「っしゃ!」
千寿は、命中したのを確認すると小さくガッツポーズをした。
「もう大丈夫そうだね」
「次は何するんすか?」
「んー…そうだな…」
現時点で何か身につけられそうな[漢字]もの[/漢字][ふりがな]スキル[/ふりがな]は無いか、と手持ち無沙汰で自分の髪をくしゃくしゃとやっている千寿を見やる。
「…さっきのより少し難易度は高いんだけども」
と少々挑発するような声色で言う。案の定興味を示した千寿がこちらに視線を向けた。
「君のそのダダ漏れの呪力、大分目立つと思うんだよね」
「…呪力の制限、ですね」
「ご名答。呪力量が並外れてる上にまだ経験の浅い千寿は、呪霊の格好の餌だからね」
「でも、コツを掴めば常時抑えることもできる」
「それ、先輩もやってるんすか?」
「勿論」
「先輩強いし、やっぱ呪力量も多いんすね」
「いや、トータルなら千寿の方が多いかもな」
「トータル?」
「呪力効率みたいな話。ま、そのうち分かるよ」
「ふーん…?」
千寿は分かったような分かっていないような返事をする。

「じゃ、休憩挟んでから呪力の制限の練習しようか」
「はいっ!」

[中央寄せ]*[/中央寄せ]

休憩してからは、ひたすら呪力制限の練習をした。
呪霊からすれば、俺は無防備に歩くご馳走のようなものらしい。
自分の呪力量を偽るということは、自らの身を守るための術として必ず会得しなければならないのだ。
「うん、なかなか良いんじゃない?」
「あ、あざっす…」
言うは易し。呪力制限は思っていたよりも結構キツイ。
俺の体力じゃ、数分で息が切れ始めてしまう程だ。
九条先輩はコレを常時行っているというのだから、その技術量は想像を絶する。
「そんじゃ今日は終わりにしようか」
「あっ先輩、その前に」
「ん?」
「俺と、一回だけ手合わせしてください」
「…オーケー。コレやるよ、私は素手ね」
木刀を放り投げられる。
「あざす」
少しだけ間を置く。

「用意、はいっ」

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作者メッセージ

遅くなりましたー。色々あって忙しくて…。
そういや、今学校でコロナがまた流行り始めたんですよね。
手洗いうがいって大事よ。

2024/09/29 16:44

Ariadne ID:≫1p5msoFl29r8c
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