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この小説に登場する人物・団体・事件等は、全て架空のものです。

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スノードロップ、そしてマリーゴールドへ

#11


[中央寄せ]*[/中央寄せ]

その後、私は無事準1級に昇格し、次は[漢字]単独[/漢字][ふりがな]ソロ[/ふりがな]で1級の任務へ挑むことになった。
とは言っても、その任務はもう少し先らしい。しばらくは通常任務の消化と千寿の鍛錬を任された。
ということで、私は千寿の教室で呪術についての講義をしている。
ちなみに夜蛾ちゃんには「お前も復習しとけ」って言われました。
「んじゃ次は実践ね。説明は飽きたでしょ」
「実践?」
「そ」
と言って、コーラの空き缶2つを教卓の上に並べる。
「ちゃんと見てろよ」
パカァンッ ベキベキベキッ
左の空き缶には呪力をぶつけ、右の空き缶は呪術で捻った。
千寿はわかるかな。
「さあ、どっちが呪力でどっちが術式だと思う?」
「…左が呪力、右が術式ですね」
「ご名答。よく分かってんじゃん」
「これを扱えるようになるのがゴールってことですか?」
「そうなんだけど、いきなりだと難易度高いしね。まずは訓練からだ」
「方法は色々あるんだけど、千寿には割としんどいやつやってもらうよ」
「え"」
嘘でしょ…と呟く声は聞こえなかったことにして、ダンボール箱から[漢字]ある物[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]を取り出す。
「こちらです!」
「…え、映画?」
「これを起きてる間はブッ通し。コイツとね」
と千寿の目の前に、"夜蛾ちゃんお手製キモカワ人形♡(仮)"を突き出す。
ちなみにコイツは出来たてホヤホヤの新参者だ。


「……………いや、何コレ…」
「第一声それかよ」
「ホントになんすかコレ」
「夜蛾ちゃんお手製キモカワ人形(仮)。夜蛾ちゃんの術式なんだよね、呪骸って言うの」
「カワイイですかね…」
「カワイイでしょ」
「てか、これで何するんすか」
「まあまあ、そう焦らない」
そろそろだね。
カッ!!(目ガン開き)
「え」
ボガッ!!
「〜〜~ッッ!!」
予想もしなかった攻撃に悶絶する千寿。
顔面ストレートだったからか、顔を手で押えながらめっちゃ仰け反っている。
「君は海老か」
「れっきとした人間です…」
「その呪骸はね、一定の呪力を流し続けないと今みたいに目覚まして襲ってくるよ。まずはその呪骸をおこさずここにある映画を1本、無傷で観通すこと。これが訓練内容」
「どんな感情下でも一定の呪力出力を保て、と…」
ズズズズ…
「これで合ってます?」
「花丸ピンポン大正解」
「まー取り敢えず、ソイツにぶん殴られないよう頑張れよ」
「うえー…」
「うえーじゃねえ。あ、ちなみに私のオススメはこれ」
「お、ホラーですか」
「そ。殺人鬼が襲ってくんだけど、その殺人鬼が最後派手に爆散すんの」
「めっちゃネタバレじゃないすか」
「まあまあ。面白いから観てみな」
「そこまで言うなら…」
グシャッ
「チッこの人形…!!」
「はいイライラしても呪力は一定」

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作者メッセージ

夏休みもあと少し…。
なのに夏はまだまだ終わらないらしいですよ。
祖母が10月まで夏だとか言ってました。

2024/08/21 18:52

Ariadne ID:≫1p5msoFl29r8c
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