文字サイズ変更

幽霊教室203号室【Season1】

#7


土曜日の朝10時。歴史の時間。
飯盛「・・・という事で、織田信長は、明智の謀反によって、自決しざるを得ない状況になってしまった。」
芽衣「えぇ〜、織田さん可哀想・・。」
敦「てか先生、何気に教えるの上手だね。」
飯盛は驚いた。
飯盛「うそ・・・本当に?」
彰人「そうだよ。まるで本物の教師だ。」
咲良「私たちの学校のどの教師よりも上手だわ。」
飯盛は顔を赤くした。
飯盛「本当かなぁ?大学では全然ダメなんだけど・・。」
咲良「そんな事ないわ。自信を持って、先生。」
そう言われると、とても嬉しくなった。
今まで教師になる努力はしてきた。
でも、大学では、やっぱりコミュ力が必要だった。
今でもまともに話せる相手はアレックスしか居ない。
そんな僕が、褒められた・・・・・・
認められた。
飯盛「みんな・・・・・ありがとう!」
彰人「え?」
飯盛「僕・・・頑張ってみるよ。大学でも、頑張るよ!」
新しい扉が、開いた。そんな気がした。



その頃、警部補柴田は考えていた。
柴田(奴はまた殺人を犯す。しかしどうやって?顔も身元も知られているのに、)
  (交通機関なんて使えないし、そもそも監獄は鹿児島だぞ。歩くのも無理だ。)
  (じゃあ、もしかして・・・・)
柴田「まだ鹿児島県内に居る・・?」
あり得ない事じゃない。到底走って行くには現実味がなさすぎる。
じゃあ、まだ居るのか・・・
岡田「おはようございまーす」
扉から入ってきたのは、部下の岡田淳一(おかだじゅんいち)。頭脳明晰で、勘が鋭い。
岡田「どうも、清水さん。何かわかった事はありましたか?」
柴田「いや、これと言った情報は何も。ただ・・・」
岡田「ただ?」
柴田「奴が脱走して12年、何も音沙汰がない。何も事件を起こさずに12年を過ごしているんだ。」
岡田「そういう事でしょう。信じられませんが。」
柴田「奴が脱獄したという事は、逃げ切れる〔作戦〕があったという事だ。」
岡田「作戦?」
柴田「ああ。」
柴田は目を細めた。
柴田「どうせ整形などをするために、頭を使った結果、12年も静かに過ごす結果になった。」
  「・・・という所だと思うが、もし本当なら・・・」
岡田「まずいですね・・・。」
整形をしたなら、まず顔は変わっている。
それに戸籍も変えているはずだ。
見つけるのは困難になる・・。
岡田「あ、これなら・・・」
柴田「何だ?」
岡田が何か閃いたようだ。
岡田「犯人の行動を考えれば、奴は必ず〔あそこ〕に向かうはずです。」
柴田「あそこ?」
岡田「ええ。家は封鎖中、なら彼が知っている場所は、一つです。」
柴田「・・・な、まさか!?」
岡田「今は1人の大学生が住んでいる、元[誘拐部屋]です・・!」
その部屋は、203号室。
12年前、誘拐殺人事件が起きた、いわゆる


事故物件だ。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

どうも戸部夏実です!
もう7作目です!
後ちょっとで閲覧数100!
楽しみです!
これからも応援よろしくお願いします!

2024/07/31 20:59

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
小説を編集
/ 15

コメント
[7]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL