●●「ひゃあっ！輝子さん、何ですか此れ！？動きにくい服ですね」

輝子「かっかっか！そうか動きにくいか。じゃがそれを着ぬと校内に入れんのじゃ！よく似合うぞ、●●！」

●●「そうですか？ねえ兄さ…お、『お兄ちゃん』！●●、似合う？！」

道造「ｺﾞﾌｯ)お、おにい…」

条野「●●、今『お兄ちゃん』と云いました？」

鉄腸「？？」

兄さまは飲んでいた飲み物でむせ返り、条野さんと鉄腸さんは困惑の表情を浮かべた。

●●「ゑ、私今兄さまのこと呼んだだけ…其れに皆はそう呼ぶらしいですよ！輝子さんから聞きました」

道造「て、てるこさんから」

●●「輝子さん、学校ではずっと此の動きにくい服ってことですか？」

輝子「まあそうじゃろうなぁ」

●●「えー」

輝子「じゃが朧の憑依が外れれば我等猟犬の隊服に戻るのじゃろ？」

今私は学校の制服とやらを着ているわけだが、其れは朧が私に憑依のような行為をしているからなのである。詰まり朧が私から離れれば制服も猟犬の隊服に戻るのだ。

●●「ええ、そうですけど…朧、一度憑依を解いてくれる？」

●●が朧にそう命令すると、朧はスッと●●の体を離れ、私はまた猟犬の隊服に戻った。

●●「あ、あと『べんきょう』って主に何を？つまらないことなら私行きたくありませんもの」

輝子「簡単に云えばお主の好きな謎解きじゃの」

●●「何日間でも行きましょう」

条野「そう云えば●●、今日は目は大丈夫なのですか？」

●●「ああ、今日はマシなような…」

道造「あんま無理すんじゃねぇぞ。●●を心配してばっかじゃ仕事にもなんねぇからな」

●●「しすこん」

道造「違ぇよ」

●●「まあ取り敢えず、明日から高等学校とやらにいざ潜入！」

道造 (心配事しかねぇ)