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立原の妹、猟犬に溺愛されます。

#23

二十一話

ココロやアンリやユナが喫茶店に行くと云っていた日は輝子さんに却下されたが、別の休日になら、と許可を出してくれた。

其処で少し仕事を、ということになったのだが。

まあでも、外に行けるだけ有難い。

此処で仕事をしても同じことでしょう、とやる気のない条野さんを何とか引っ張り出して、一番近場の喫茶店に向かった。

席に着くまでの間、数人にちらっと見られた。

軍警がぞろぞろ入ってきたらそりゃあ不思議だろうなあ…

と思いながらも席に着き、飲み物を頼んで資料を広げた。

●●「あ、そうそう襲撃のことですが」

四人が目を上げた。

●●「二十一クラス、如何分担しましょうか」

道造が顔をしかめて「嗚呼…」と声を漏らした。

●●「探偵社の戦闘要員が5人、谷崎さんを入れるとして6人。此方は今は5人。明らかに数として足りませんし、単独行動は賢明ではないので組の数は総人数の半分…如何します?」

条野が眉根を寄せた。

輝子「一クラスに一人、とはいかぬからのぅ」

鉄腸「通路に一定間隔で一組ずつ、ではいけないのか?」

道造「駆け付ける迄に少し時間はかかりますけど…クラスに付けるよりは善いかもしれませんね」

●●「其処で一つ提案なんですけど…」

四人の目線が●●に集まった。

●●「私の異能を最大限に生かしてみては如何ですか?」

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2024/08/21 16:49

翡翠 ID:≫4pMLygatNXo7c
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