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立原の妹、猟犬に溺愛されます。

#20

十八話

_________________


[大文字][大文字]しゅんぜんにいさまへ

がんばつて

かえってきてね[/大文字][/大文字]

_________________

「がんばって」の「っ」が大文字の「つ」で表された、大きな子供の字で書かれた手紙が、毎週同じ曜日に届く。

その内容は毎回違って、「げんきですか?」とか「がんばって」とか、励ましの言葉などが多かった。

それを送っていたのは、どれも私。

頑張って平仮名を覚えて、一週間[漢字]毎[/漢字][ふりがな]ごと[/ふりがな]に送った、小さい頃の手紙。

春蝉兄さまが苦しいことも知らずに[打消し]     [/打消し]。

私が励ましの言葉を掛け続けた所為で、春蝉兄さまは苦しみ続けたのかも。

勿論、「早く死んでほしかった」と云いたいのではない。

「私の所為で苦しんでほしくなかった」と云いたい。

幼い私たちのために、「生きて戻らなくては」という春蝉兄さまの思いが、苦しくても戦場へ向かうきっかけになり、長い間つらい思いをすることになったのかも。

そんな、「最悪な気持ち」が、私の胸には巣食ってる。

与謝野先生が戦場で治療を続けたのは、良かれと思ってのこと。森鴎外から指示あってのこと。

兄さまを苦しめようと云う意思は、一切なかった筈だから。

寧ろ、兄さまを苦しめていたのは私。

そして、戦争。人間の死。


そんなものが[打消し]       [/打消し]

そんなものは[打消し]       [/打消し]











「[小文字]消えてしまえばいいのに[/小文字]」


「[小文字]もう[/小文字]」














「[小文字][小文字]戻れないんだから[/小文字][/小文字]」

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2024/08/06 16:02

翡翠 ID:≫4pMLygatNXo7c
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