？？「[小文字][小文字][小文字][打消し]　 　　[/打消し]?[/小文字][/小文字][/小文字]」




あの男の声…？





？？「[小文字][小文字][小文字]ronja?[/小文字][/小文字][/小文字]」





どんどんと





？？「Ronja?」





あの時聞こえなかった声が明確に[打消し]　　　[/打消し]。





目が覚めた。

まだ夕日がさしている。

移動中？

気が付くと、●●は兄に負ぶられ、揺れていた。

●●「兄さまぁ…？」

道造「気が付いたか？運が善かったようで、死なずに済んだ。残念ながら男は取り逃がした」

道造が、●●を地面に下ろしながらそう話し掛ける。

●●「いいえ、運が善かったのではない。彼の男は私の顔を見て何か呟いた。自分の国の言葉で…。」

太宰「聞き取れたかい？」

ああそっか、この人たちも居るんだった。

●●「殆ど聞き取れませんでしたけど…でも、人の名前…？」

敦「人名のように聞こえたんですか？」

●●「はい。"Ronja"…『ローニャ』」

4人は黙り込んだ。

●●「何のことやら判りませんが、協力者の名前が分かったので大きな収穫ではありませんか？条野さんに調べていただきましょう」

道造「そうだな」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●●「只今戻りました」

輝子「おお、●●！何か判ったか？」

●●「日本人の協力者の名前が判ったので条野さん調べてください！」

条野「如何して自分で調べないのです？」

●●「第一『元犯罪者』とか云い出したの条野さんですし、」

●●「第二に疲れたし徹夜したくないからですっ！」

条野「第二の理由が本当の理由ですね」

●●「あ、判っちゃいました？」

条野「まあ、●●たちは情報を収集してきてくれたのですし、後は私が調べましょう」

条野さんが、大きなため息を一つ。

●●「あ、協力者の名前はですね、『篠崎薫』と云う人です」

条野「判りました、調べておきましょう」

●●「あと、もうひとつ。今日取引に来ていた男は恐らく敵組織の長。私の顔を見て『ローニャ』と誰かの名前を呟いていました。其の儘絞めていた私の首を離して逃げました」

条野「一寸待ちなさい●●、首を絞められた？？」

●●「ああ、私の所為で私たちが話を聞いていたことがばれてしまって…」

輝子「儂の●●を殺そうとするなど、余程の愚か者じゃな！よし鉄腸！殺しに行くぞ！」

●●「輝子さん、初めの部分はイケメンなんですけど後半はまだ実践しないでくださいね」