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立原の妹、猟犬に溺愛されます。

#13

十一話

●●side
しまった、気づかれたッ!

私が足を動かした弾みに砂利が音を発した。

●●「三人とも逃げてッ!」

三人が走り出した。

●●「此奴の異能はまだ判ってな[打消し]   [/打消し]!!」

道造「●●ッ!?」

えっ、嘘!?

●●「ッその場から足が動かないッ!!」

敦「え!?」

??「無駄だよ。影を縫ったからね」

●●「ッ影を、、縫う?」

足元に視線を落とす。

私の影に、細い針が何本か突き刺さっている。

??「お前が誰だか知らんが…異国語とはいえ私たちの話を聞かれてしまったとは、大した失態だ」

●●「ッ!兄さま逃げて!早く!」

道造「●●…ッ!」

??「貴様の仲間の異能を全員分吐け。さもなくば扼殺だ」

男が私の背後から首に手を掛けた。

●●「話すものか」

そう云いながらそうっと自分の外套の中に手を忍ばせ、二丁の拳銃に手を掛ける。

??「ほう、抵抗するか」

拳銃に手を掛けるのを見られたようだ。

其の瞬間、グッと首が締まり、息が苦しくなるのを感じた。

●●「ッッ!!!」

其の儘拳銃を両手に構えて振り向き、銃口を男に突き付けた。

異国人であることは分かるが、外套の襟で大部分が隠された男の顏は殆ど判らない。




苦しい。



●●は拳銃を取り落とした。

愈々頭に酸素が回らなくなる。

●●(もう駄目かも)

そう思った瞬間、男がハッとしたような表情になった。

??「________ッ!」

何て云ったの…?聞こえ、ない………

其の後急に首を圧迫する力が消え、私はその場に[漢字]頽[/漢字][ふりがな]くずお[/ふりがな]れた。

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2024/07/28 11:02

翡翠 ID:≫4pMLygatNXo7c
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