二次創作
先生、助けに来たで
時は少し遡る…
〈ウツ&コネシマチーム〉
「はぁ…はぁ…あの先生しつこいわ!!」
「それはお前の授業態度が悪いからやねぇんかウツ!!」
「それはお前もやろシッマァ!!」
「待てェ〜〜〜!」
ゾムとトントンが襲われる10分ほど前、ウツとコネシマが追いかけられていた。
「くっそ、このままじゃ捕まるわ…シッマ、なんとかしてぇ!」
「んなこと言われても…」
そこまで言いかけて、コネシマはハッとした顔になる。
「せや!せんせ〜、猿山せんせ〜、ちょっと話聞いてほしいんすけど!!」
「…何だァ?コネシマ」
(嘘やろ…あの猿山が止まった!!シッマ、でかした!…でも何話すん??)
コネシマはニヤリと笑う。汗が彼の頬を伝った。
「先生先生、早く帰らんと奥さん心配しますよ?ね?オレ達追いかけるより帰る準備したほうがえぇんちゃいますか?」
「は?バカッ!そんなんで猿ゥが帰るわけ…」
「…じゃあ…帰るか」
「えぇ?!?!」
そして本当に猿山は去っていった。[小文字]ちょろすぎだろこの先s((殴[/小文字]
「やったなウツ!」
「いやそうはならんやろ?!」
「なっとるやんけ」
なお、この後トントンとゾムが猿山と遭遇し、追いかけられることとなった(笑)
「「お前らのせいかよッ?!」」
〈ロボロ&絵斗チーム〉
「…兄さん、大丈夫?」
「え、あぁ!……いや、呂戊太に嘘をついてもすぐにバレるか。…ごめん、大丈夫じゃない」
「兄さん…」
どこかつらそうな兄を、心配そうに見つめるロボロ。
「猿山…どうしてこんなことに…」
(同級生だっけ、兄さんと猿山…)
ふと、ロボロはそんなことを思い出す。そして、考える。もし同級生が鬼になってしまったら…と。
(ゾムも、ウツも、コネシマも、トントンも…もし鬼になったらオレは、あいつらを封印できるだろうか…)
できないかもしれない、と思いかけて、ハッとあの日の出来事を思い出す。
(オレあいつらに"封印"されたことあるやん!!同情する余地もないわ…)
かつて、ロボロは仲間(特にゾム)の裏切りにより、鬼となり、そして封印された。…が、責任を感じた彼らは、ロボロを助け出すことにし、成功していた。
(…あれ?オレは助かったのになんで猿山は助からへんの??)
そこでロボロは一つの可能性に気づく。
(もしかして猿山は、[漢字]オレを助けるために[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]鬼になったんか?)
もしかしたら猿山が代わりに鬼になってくれたお陰で、自分は水晶を当てられるだけで助かったのかもしれない。
(もしそれが本当だったら、猿山はオレのせいで…)
ドクドクと、大きく心臓が鳴る。冷や汗が頬を流れた。
「…ロボロ?」
「っ、どうしたの兄さん?」
(ダメだ。今は兄さんだって精神的に追い詰められている。オレがしっかりしないと…)
と、ロボロは自分を奮い立たせた。せめて兄にだけは心配をかけぬよう、平然とした態度で振る舞う。絵斗が、再び口を開いた。
「…絶対に、猿山は助けような」
「!」
覚悟を決めた、兄の目。命を懸けてまで助け出すという決意が表れている。その目は、ロボロの後悔と恐怖を貫き、消し去ってしまうほど真っ直ぐだった。もしかしたら彼は、ロボロの抱える感情を見抜いていたのかもしれない。
「…そうやな、兄さん!オレ達で助けるんや!!」
ロボロも、決意が固まった。もう、彼は迷わない。
続く…
〈ウツ&コネシマチーム〉
「はぁ…はぁ…あの先生しつこいわ!!」
「それはお前の授業態度が悪いからやねぇんかウツ!!」
「それはお前もやろシッマァ!!」
「待てェ〜〜〜!」
ゾムとトントンが襲われる10分ほど前、ウツとコネシマが追いかけられていた。
「くっそ、このままじゃ捕まるわ…シッマ、なんとかしてぇ!」
「んなこと言われても…」
そこまで言いかけて、コネシマはハッとした顔になる。
「せや!せんせ〜、猿山せんせ〜、ちょっと話聞いてほしいんすけど!!」
「…何だァ?コネシマ」
(嘘やろ…あの猿山が止まった!!シッマ、でかした!…でも何話すん??)
コネシマはニヤリと笑う。汗が彼の頬を伝った。
「先生先生、早く帰らんと奥さん心配しますよ?ね?オレ達追いかけるより帰る準備したほうがえぇんちゃいますか?」
「は?バカッ!そんなんで猿ゥが帰るわけ…」
「…じゃあ…帰るか」
「えぇ?!?!」
そして本当に猿山は去っていった。[小文字]ちょろすぎだろこの先s((殴[/小文字]
「やったなウツ!」
「いやそうはならんやろ?!」
「なっとるやんけ」
なお、この後トントンとゾムが猿山と遭遇し、追いかけられることとなった(笑)
「「お前らのせいかよッ?!」」
〈ロボロ&絵斗チーム〉
「…兄さん、大丈夫?」
「え、あぁ!……いや、呂戊太に嘘をついてもすぐにバレるか。…ごめん、大丈夫じゃない」
「兄さん…」
どこかつらそうな兄を、心配そうに見つめるロボロ。
「猿山…どうしてこんなことに…」
(同級生だっけ、兄さんと猿山…)
ふと、ロボロはそんなことを思い出す。そして、考える。もし同級生が鬼になってしまったら…と。
(ゾムも、ウツも、コネシマも、トントンも…もし鬼になったらオレは、あいつらを封印できるだろうか…)
できないかもしれない、と思いかけて、ハッとあの日の出来事を思い出す。
(オレあいつらに"封印"されたことあるやん!!同情する余地もないわ…)
かつて、ロボロは仲間(特にゾム)の裏切りにより、鬼となり、そして封印された。…が、責任を感じた彼らは、ロボロを助け出すことにし、成功していた。
(…あれ?オレは助かったのになんで猿山は助からへんの??)
そこでロボロは一つの可能性に気づく。
(もしかして猿山は、[漢字]オレを助けるために[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]鬼になったんか?)
もしかしたら猿山が代わりに鬼になってくれたお陰で、自分は水晶を当てられるだけで助かったのかもしれない。
(もしそれが本当だったら、猿山はオレのせいで…)
ドクドクと、大きく心臓が鳴る。冷や汗が頬を流れた。
「…ロボロ?」
「っ、どうしたの兄さん?」
(ダメだ。今は兄さんだって精神的に追い詰められている。オレがしっかりしないと…)
と、ロボロは自分を奮い立たせた。せめて兄にだけは心配をかけぬよう、平然とした態度で振る舞う。絵斗が、再び口を開いた。
「…絶対に、猿山は助けような」
「!」
覚悟を決めた、兄の目。命を懸けてまで助け出すという決意が表れている。その目は、ロボロの後悔と恐怖を貫き、消し去ってしまうほど真っ直ぐだった。もしかしたら彼は、ロボロの抱える感情を見抜いていたのかもしれない。
「…そうやな、兄さん!オレ達で助けるんや!!」
ロボロも、決意が固まった。もう、彼は迷わない。
続く…